元型 archetype 



The State Hermitage Museum in St. Petersburg

 

元型とは、ユングによる分析心理学の用語である。 〈原型〉〈太古型〉などとも訳されている。

全ての人間の心に存在している神話や伝説の素材、といえる。

ユングは 20 世紀の初頭,精神分裂病者に対する心理療法的な接近を試み,人間の幻覚や妄想の内容を,できるかぎり理解しようと努力した。

彼は人間の幻覚や妄想が,正常者の夢や空想,神話・伝説・昔話などときわめて類似性の高いイメージを持つことに気づいた。

このようなイメージが、時代や文化の差を超えて類似しているのは,人類共通の無意識が存在するからと考えた。

その後,そのような共通性(普遍性)の高いイメージを産出する普遍的無意識の内に,元型の存在を導入するようになった。

元型はあくまで仮説的な概念であり,それ自身を意識化することは不可能とされる。しかし、モーゼやキリスト、仏陀、ムハンマドといった天才宗教家は、意識化に成功していたとの意見もある。

ユングの重視した元型には,影,アニマ・アニムス,自己,太母(全てを呑み尽くすグレートマザー)などがある。

 


このページは、心理学サイト「性と文化の革命家」と
「心理学を学ぶには?カウンセラーになるには?」の記事です。
性と文化の革命家(心理学の偉人伝)  心理学を学ぶには?カウンセラーになるには?(誰でもこれから実現できる方法)  参考文献