雲と水面

仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。万法に証せらるるといふは、自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり。(現成公案)

 

文 献 の 紹 介


大雲原田祖岳老師の法系に属する著書のうち、現在でも購入できるものを紹介します。



完結 「原田祖岳著作集〔全七巻〕」(原書房)

次の項で紹介しています

刊行「曹洞宗正信論争〔全〕」(青山社)
このページの末尾で紹介しています


夜の永平寺

吉祥山永平寺

1、原田祖岳老師の著書

 原田祖岳老師 (大雲祖岳 1871〜1961)は、明治4年10月13日福井県小浜市に生まれ、曹洞宗大学林(現・駒澤大学)教授ののち、千葉県地済院、安国寺、長安寺、岩手県報恩寺、福井県小浜市発心寺、京都府宮津市智源寺を歴住。昭和36年12月12日、発心寺隠寮・赫照軒に於いて世寿92歳で遷化された。
「一切衆生は本来成仏しているのだからそのままでよいというのは、禅の第一義から云うことである。これは断じて修行の世界で云うことではない。これを混同すると、参禅者はどうしてよいか何がなんだかさっぱり分からなくなってしまう。悟りが不要なら修行も不要になって、最も低い意味での『そのまま禅』に落ち込む。古来、見性悟道しなかった祖師が一人でもいたか」と。


 @ 普勧坐禅儀講話 (大蔵出版)

 A 正しい坐禅の心得 (大蔵出版)

 B 白隠禅師坐禅讃講話 (大蔵出版)

 C 延命十句観音経講話 (大蔵出版)

 D 延命十句観音経霊験記(大蔵出版)

             以上 各冊千円前後。


 『原田祖岳著作集』〔全七巻〕(出口鉄城編・原書房)がいよいよ完結しました。久しく入手が困難であった名著の数々がここに再び上梓されたことは、深い悟りの境地を我々に示し、真の法を伝える燈火となるものであって、まことに喜ばしいことです。

第一巻   禅と人生   (原書房)[人生の目的、正しい仏教、十牛図講話、正法眼蔵弁道話提唱など所収]

第二巻 無門関提唱録   (原書房)

第三巻 修証義講話 上  (原書房)

第四巻 修証義講話 下  (原書房)

第五巻 参禅の階梯   (原書房)

第六巻 禅学質疑解答    (原書房)

第七巻 仏教大観     (原書房) 

以上各巻 2,850円+税 




2、安谷白雲老師の著書

 安谷白雲老師 (白雲量衡 1885〜1973)は、明治十八年一月八日静岡県駿東郡に生まれ、西有穆山老師、秋野孝道老師、岸沢維安老師、野沢達元老師に師事し、大正十四年原田祖岳老師から印可された。曹洞宗の僧侶であったが、懈怠してしまった曹洞宗の状況に失望して昭和二十九年一月八日、新たな曹洞禅教団「三宝教団」を設立した。昭和四十八年三月二十八日、世寿八十八歳にて遷化された。


 @  禅の心髄 無門関  (春秋社)  三千円

 A   禅の心髄 従容録    (春秋社)  四千五百円

 B  正法眼蔵参究 現成公案  (春秋社)(「普勧坐禅儀参究」併録) 二千二百円

 C  正法眼蔵参究 山水経・有時 (春秋社)  二千八百円

 D   正法眼蔵参究  弁道話    (春秋社)  ニ千二百円

 E   正法眼蔵参究 谿声山色・礼拝得髄 (春秋社) 二千八百円

 F   正法眼蔵参究  仏性     (春秋社)  二千八百円

 坐禅を既に実践されている方、とくに公案に取り組んでおられる参学の徒に、白雲老師の「独語」および「提唱」のシリーズをお薦めします。一読するや、老師の禅境の深さに肝を冷やされることでしょう。ただ残念なことに、一般の書店では購入することが出来ません。東京・神田の古書店では、万単位の価格が付いています。
 しかし、次ページで紹介しているように、三宝興隆会の会員は実費でこれを入手することが出来ます。年会費(五千円)を負担しても、充分に価値のあるものです。
「独語」は白雲老師が自ら筆を執ったもの、「提唱」は九州白雲会の長谷川如雲老師が白雲老師の録音テープから起したものです。 シリーズには「無門関独語」、「碧岩集独語」、「従容録独語」、「伝光録独語」、「五位・三帰・三聚・十重禁戒独語」。「無門関提唱」、「碧岩録提唱」、「従容録提唱」があります。 

 『この独語は「唖子が喋べつて、聾者が聞いて、それを手無しが書いたもの」・・・』(「無門関独語の序」から)




3、飯田トウ隠老師の著書

(「トウ」の文字は、「木」偏に「黨」の旁です。)



@ 禅友に与ふるの書 (昭和十八年・平成二年復刻 みづほ書房 電話注文 03−3357−0347)  五千五百円

A 無門関鑚遂 (大正十三年・平成二年復刻 みづほ書房 電話注文 上記又は 少林窟道場  0846−26−1264  Fax 0846-26-0565) 五千円

B 碧巖集提唱録 (昭和七年 琳琅閣 リンロウカク 03−3811−6555 電話注文 出版元又は上記少林窟道場へ) 七千円

C 新版・趙州録開莚普説  (上記少林窟道場へ)   三千円                

D 禅学読本 (上記少林窟道場へ)   二千円                       

E 参禅漫録  (上記少林窟道場へ)  二千円                       





雪の永平寺

吉祥山永平寺


4、佐藤正眞老師の著書


 原田祖岳老師の法系に属し、全国各地で接心指導をされていた佐藤正眞老師の著書「正法眼蔵滴凍水(てきとうすい)を紹介します。著者が、従来の解説書の誤りを正さんと、研鑽四十年の成果を世に問うたものです。

正法眼蔵滴凍水 全五巻(昭和63年〜平成12年・永運寺滴眞会) 各巻三千円前後

巻一(ニ刷) 弁道話、現成公案、有時など。   

巻二 嗣書、古鏡、佛性など。         

巻三 行持、授記、佛道など。         

巻四 洗面、面授、見佛など。         

巻五 生死、出家功徳、袈裟功徳、八大人覚など。



 禅の実践者が、正法眼蔵の全95巻総てを究明したものであり、坐禅の道を求め道元禅を探求しようとする者にとって、有益かつ貴重な文献である。「分別を起さなければ、誰でもそのままで救われている。不生不死の世界におりながら、我を立て生死を描き、分別の妄想界に苦悩している。脚下の事実(いま・ここ)に目覚めよ」と説く。
              

 一般の書店では、入手できません。山形県酒田市の永運寺「滴眞会」へ、直接お申し込み下さい。             
[電話] (0234)28−3307              
[住所]〒999−8421山形県酒田市大字米島字上田中35        




5、岡田利次郎(擔雪)居士の著書 


 岡田擔雪居士は、大正四年東京に生まれ、慶応義塾大学医学部を卒業したのち海軍軍医科士官、慶大医化学教室、国立埼玉病院を経て医院を開業した医師である。太地玄亀老師の下で見性を得、その後在家にありながら安谷白雲老師の法嗣となり、さらに中島鉄心居士、横井覚道老師に師事されている。昭和三五年から坐禅会「担雪会」を主宰し、東京都練馬区関町で在家者の指導に当たった。


@ 吾が道を往く ≪一青年医師に生きつゝある佛教について≫(昭和26年・横塚書店 復刻平成4年・日本製版)千円

A 坐禅のすすめ(昭和52年・蝸牛社)千二百円 [「禅の手引き」と「普勧坐禅儀通解」を収録。]   「まず文章がやさしくて分かりよい。例話が具体的であって、説得力がある。・・・坐禅を始めようという人にとって、最適の入門書・・・既に坐禅を実修しつつある人にとって、邪路に走らないためのよい指針となるであろう。」大森曹玄)

B 正法眼蔵解読1 現成公案(昭和60年・彌生書房)千五百円[「正法眼蔵道心解読」「正法眼蔵生死解読」を併録]


C 正法眼蔵解読2 般若心経(昭和60年・彌生書房)千六百円[「摩訶般若波羅蜜多心経解読」「正法眼蔵摩訶般若波羅蜜解読」「正法眼蔵観音解読」所収]

D 正法眼蔵解読3 辨道話(昭和60年・彌生書房)千八百円[「永平高祖発願文解読」を併録]


 これら五点は、すべて出版元には在庫がありません。担雪会にのみ残部があります。入手するには、同会事務局へ直接申し込んで下さい。申しこみ方法は、郵便(葉書・封書)かFAXに限ります。@購入図書 A氏名 B住所 C電話番号を明記して下さい。
図書は、「送料着払い」で送ります。図書受領後、同封の用紙にしたがって代金を振り込んで下さい。

[宛先]〒177−0052 東京都練馬区関町東1丁目2−5 
担雪会 山田孝介

[FAX](03)3920−7818



雪の永平寺

吉祥山永平寺

6、窪田慈雲老師の著書

 窪田慈雲老師は、昭和七年(1932)東京に生まれ、横浜国立大学経済学部卒。十代から安谷白雲老師に師事し、大事了畢。白雲老師遷化の後は三宝教団二世管長・山田耕雲老師に師事し、嗣法。耕雲老師遷化の後、三世管長に就任した。平成十六年(2004)に退任。


@、坐禅に活かす 「正法眼蔵」現代訳抄 (春秋社・四千円)

A、魂に響く 「正法眼蔵」現代訳抄 (春秋社・四千円)


 道元禅師の主著「正法眼蔵」は、徹見した悟りの世界と現象世界を融通無碍に往還しながら叙述されたものである。したがって、これを現代語にする者にも、確かな大悟経験が不可欠である。
 慈雲老師が大悟の見地から訳された本書は、無眼子の手になるこれまでの類書とはまったく異質のものとなっている。本分の世界から大上段に切り込む法剣の刃を前に、読む者の力量が否応なしに露わになる。文字習学の法師のしりえない、唯仏与仏の書である。この二巻で、完結した。
 「・・・一読や再読をしただけでは解らないのが当然である。・・・さらに参禅修行を続けた後に何度も再読すると少しずつ理解が進み、やがて氷を割るように、自分の迷いがぶち切れた時、その真意が少しくわかるという代物である。」(「はじめに」から)






7、「曹洞宗正信論争〔全〕」
1,216頁 B5判上製
竹林史博編 

二万四千円 (寺院特別頒価 二万二千円)

販売 (株)青山社
〒567−0854 大阪府茨木市市島2−11−27
電話 0120−18−0341
Fax  0120−25−2772


 昭和3年(1928)、駒澤大学学長・忽滑谷(ぬかりや)快天博士の発表した「正信」と題した論文に対し、激昂した曹洞宗師家・原田祖岳老師が「須く獅虫を駆除すべし」との一文により、これを痛罵した。
 それが曹洞宗の多数の学者・僧侶を巻き込んだ大論争に発展していった。これが曹洞宗の「正信論争」と呼ばれるものである。

 その後「論争」の資料が中央仏教社の火災で焼失するなどして散逸し、その全体像を明らかにすることが困難な状態が続いていた。
  (駒沢大学図書館で所蔵の本論争関連文献を閲覧請求したところ、何故か逸失していました(?_?))

 編者(山口県龍昌寺住職)は、長い歳月をかけてこの「正信論争」にかかわる文献を網羅的に収集し、年代順に編集して、ついに大部の一冊に纏めあげた。

  江戸時代の中期、宗統復古(一師印証)運動を推進していた卍山(まんざん)道白に対し、これを形式主義であるとして痛烈に批判した天桂伝尊との曹洞宗門を揺るがした論争以来の大論争がこの「正信論争」です。本書はその全体像を明らかにした貴重な文献であり、広くお奨めしたい。


 「安心と異安心」、「輪廻と因果」、「大悟徹底」、「回向と供養の意義」などの問題をめぐる激しい論戦は、いずれも禅友・仏教学徒にとって看過できないものです。


 本書は、一般の書店でも入手できますが、日数がかかります。直接販売元の「青山社」へお申し込み下さい。
このホームページ「道元禅師と公案禅」を見て申し込まれた方には、送料を販売元が負担したうえ、一般の方であっても寺院特別頒価の二万二千円で頒けて頂けることになりました。その旨を明示して、電話・Faxまたは葉書にて申し込んで下さい。




夜の永平寺

吉祥山永平寺





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