私と弘法さん M 清子
市松人形 帯留 櫛かんざし 刺繍 半襟 小間物 蒔絵三重盃 銀器 古布タペストリー
ちりめんお細工物
TOP・表紙へ戻る→ (画像をクリックすると大きくなります) 2005.12.4追加
オリジナル古布タペストリー ちりめん細工物
  幕末から昭和初期の古い着物、裂、帯、袱紗などに残された先人の非凡な技術と卓越したデザインセンスに目を奪われ、これらを作った名も無い職人たちの事を思うと胸が熱くなります。
 よく使い込まれ着衣する事は到底出来ない崩れ去る一歩手前の哀れな姿で私の手許に集まってきた古布に新しい生命を吹き込む思いで、このタペストリーが生まれました。 古布の中に息づく染め、繍、織の世界をごらん頂ければ幸いです。
 1995年 京都にて初個展。   2001年 パリ エスパスジャポンにて個展。  〜2005年まで、京町家−紫織庵(京都有形文化財)、京都府−八幡市立松花堂美術館別館、福岡−大宰府他、国内各地にて個展。
 素材―古布の美と作品のオリジナリティーに評価を得る。
 小さな残り裂にも、命があります。伝承のお細工物に習って作った物、とことん小さな裂を生かしきったオリジナルの袋物。昔の裂は色目、風合い共にとても新鮮な美しさを持っています。
小 袖  男児一つ身着物より   
黒地の壁ちりめんを「の〆」に白抜きし富士の峰と飛鶴、松原、波打ち際が見事に手描きされていました。紅絹をにおわせて六枚の小袖に仕上げました。
◎台布 濃紫(こきむらさき) 48×81
小 袖  裾模様手描き繍い裂より  
小さな木立と萩の花が細やかな手描きと刺繍で描かれ着物全体にぼかし染めが施された小袖であったと思われます。紅絹をにおわせて四枚の小袖に仕上げました。
◎台布 水縹(みずはなだ)  房 茜色(あかねいろ)  59×85
小 袖  繍い江戸ちりめん裂より   
明治初期の鮮かな小袖であったと思われます。紅絹をにおわせて二枚の小袖に仕上げました。  38×35
小 袖   繍い江戸ちりめん裂より   
江戸後期の見事な小袖であったと思われます。柔らかな江戸ちりめんに遠景近景を、糊糸目(のいとめ)で白抜きにあげ、刺繍が細やかに施されています。紅絹をにおわせて小袖に仕上げました。
◎裂地 黄丹(おうに)  67×90
小 袖   秋草ちりめりめん裂より
秋草が細やかに手描きされ、刺繍が控えめにあしらわれています。もとの着物は肩から裾にかけてぼかし染めが施こされていたと思われます。紅絹をにおわせて三枚の小袖に仕上げました。◎裂 浅葱鼠(あさぎねず) 40×114
竹に橘 小袖裂より
 白綸子地に摺飛田(すりひった)と美しい刺繍の小袖であったと思われます。絵羽模様になっています。 67×162
金 魚  繍い帯、ちりめん裂より  
 白絽にちりめんの流水模様を重ねさらに繍い帯より抜きとった五匹の金魚を泳がせ涼しげに仕上げました。  35×140
岸辺  繍い琴がけより
 渋い地色に色をおさえて、小菊と葦、岸辺を泳ぐおしどりの美しい姿を刺繍が見事に描ききっています。
◎地色 肉桂色(にっけいいろ)  39×126
丸 窓  江戸ちりめん裂より     
 一柄ごとに異なる生垣が地色のぼかし染めの中に美しく手描きされ小さな鳥も飛んでいます。褄裾模様の着物であったと思われます。二色の無地しゅす帯地の丸窓から生垣をご覧ください。
◎裂地 浅葱鼠(あさぎねず)  65×80
鶴が飛ぶ 江戸うずらちりめん裂より 
鮮やかな地色に大小の鶴が浮かぶように飛んでいます。軽やかに仕上げました。
◎裂地 猩々緋(しょうじょうひ) 42×88
やぶさめ  繍い帯より 
 馬を疾走させながら馬上よりやつぎばやに鏑矢で的を射る競技・…やぶさめ。その衣装の一つである帽子を意匠として女性用の帯に使ったなんとも粋な発想です。
◎帯地 ティールグリーン31×50
面(おもて)   繍い帯より  
 能面「翁」とそれを入れる箱が美しい色合いで丁寧に刺繍されています。帯地は大きい市松模様です。
◎帯地 エメラルドグリーン 35×54
海を渡る「てふてふ」 染帯と刺繍布より  
 糊糸目(のりいとめ)で波が染め出されています。木綿地に蝶をいくつも並べて刺繍した布から蝶を抜き取って波間に飛ばせました。
◎帯地 素鼠(すねず) 26×54
てっせん  刺繍半襟より  
 美しい「てっせん」の花が色鮮やかに刺繍されています。矢羽根文様の小さなちりめんでやさしく包みました。江戸後期の小袖布と一緒に入手しました。
◎半襟地 白緑(びゃくろく)  26×48  
和書    絽刺し帯より
日本刺繍の一種、絽織を枠張りにして織地の透き目に金糸銀糸色糸を刺し布地を刺繍でうめた絽刺しで和とじの書物を華やかに描いた繍い帯より仕上げました。 ◎地色 〈黄丹 おおに〉  58×62
風   絽刺し帯より
なでしこと萩の可愛い団扇。日本刺繍の一種、  絽織を枠張りにして織地の透き目に銀糸色糸を刺し布地を刺繍でうめた絽刺しの名古屋帯より仕上げました。すだれも古いものです。
◎地色  シェルピンク 48×94
ながるる水  繍い帯より
 白絽帯に染め出された黒いうちわにしらさぎの美しい姿と葦の葉が涼しげに刺繍されていました。無地しゅす帯の上に飾りました。ながるる水と文字文様が読みとれます。すだれも古いものです。 
◎帯地 水縹(みずはなだ) 47×79
虫づくし   繍い帯より   
黒紗帯に虫づくしの刺繍が見事です。黒の帯芯を入れたとても粋な夏帯でした。すだれも古いものです。  47×81
横 笛    繍い帯より
 白絽さやかた地文様に横笛を吹く人物と芝つゆが情緒豊かに描かれています。顔の表情、手先の美しさに注目です。すだれも古いものです。
47×79
ひも飾り繍い合わせちりめん裂より
 一つ身の着物の付けひもを飾る、今では懐かしい飾り繍いです。図柄は大正時代から昭和初期のものです。 
67×67
こうがい合わせ てがら、黒しゅす帯より
 髪飾りかのこ(てがら)と黒しゅす帯、さらに江戸ちりめんを細かくつなぎ合わせ、明治、大正期のこうがいを飾りました。  28×73
櫛合わせ  手しぼり帯地と江戸ちりめん裂より 総手絞りの帯地と江戸ちりめんを合わせ、明治、大正期の櫛を飾りました。
◎しぼり帯地 錆桔梗(さびきょう)  52×61
ふしぎ文様
江戸ちりめん裂とアンティークレースより
 なにを調べても同類のものに出合わない不思議な文様の江戸ちりめんとパリで買った古い手刺しのレースの模様がとけ合った風変わりな作品です。縦の太い線は大正時代の帯締めです。
◎裂地 石板色(せきばんいろ) 45×55
武者   袱紗より
 押し絵の洗練された技法である切り嵌め細工の袱紗より仕上げました。◎地色 白緑 (びゃくろく) 63×65
舞楽 「蘭陵王」   袱紗より
国の重要無形民俗文化財に指定された、「春日若宮おん祭りの神事芸能」の一つ、舞楽「蘭陵王」の面や楽器、小道具を描いた袱紗より仕上げました。細かな刺繍があしらわれています。
◎地色 蒸栗色(むしくりいろ)  57×74

牡丹 古裂より
 折り重なる岩の間を激しく流れ落ちる水。見事に咲き乱れる牡丹の花。小さい蝶が舞っている。水の流れは細かな金駒(きんこま)、金の牡丹はぽってりとした肉入れ縫い、見事な刺繍だ。
 裂をぎりぎり生かしたので下線のアンバランスを補ったのはチェコ製の古いビーズ。
◎花浅葱(はなあさぎ)  (33×156) 2005.12.3

竹屋町金紗 打ち敷より
 竹屋町とは、紋紗(雲 藤立涌)―薄物にその組織(地緯−じぬき)に沿って平金糸を縫い入れて模様を表現する。平金糸は表裏があり高度な技術が要求される。上から文様化された菊、鳳凰、桐が描かれている。
大きな打ち敷に僅かにこの三点が残されていた。非常に繊細な物で写真が巧く写し撮っていない。◎砥の粉色 (14×111) 2005.12.3

竹屋町金紗の下部拡大

竹屋町は江戸初期、中国から技術を学び、京都の竹屋町で作り出された事からこう呼ばれる。主に軸の表装に用いられる。後には同趣の織物となる。
竹屋町金紗の裏面(部分)
竹屋町は高度な技術で平金糸の表裏を使いこなす。布の裏側に出た糸を三角形を作って布の表に刺し返す事により糸が捩れずに紋様を描く。織物になると糸は紋様の端で真直ぐに一段づつ切れる。鮮明には写せていないが良く見ると納得出来る。

雨竜(あまりょう) 古裂より
 雨竜は、雨を起こすと云われる想像上の動物で、竜の一種 。トカゲに似て、角は無く尾は細い。2005早朝の露店で山のように積み上げられた古着の中からこの布一枚を見つけ出した。うれしかった。珍しい図柄。 刺繍がとても巧い。江戸末〜明治初期。
◎濃緋(こきひ)(32×44)2005.12.3

鳥楽華園  総刺繍丸帯より
丸帯の表裏にぎっしりと刺し込まれた鳥楽華園。
二十余年古裂を追って来た私が二〇〇六に初めて出会ったまさに目から鱗の逸品。私の知る限りでは日本の衣裳の伝統を遡ってもこんな発想の意匠を見る事は出来ない。ヨーロッパの影響を受けているのだろうか。制作年代は大正から昭和初期。
 大阪船場の商家に所蔵されていた物を譲り受ける。(64×300)
2009.6.19

亀 亀 亀  袱紗より   
明治の女性の最高の手仕事―「切り嵌め」により表現された亀 亀 亀。この手技だけは残念ながら私には再現出来ない。
49×602009.6.19
渦動   絽帯より
飛び散る雫、光る渦。  
32×66)
2009.6.19
ちんと手まり 織い帯より
顔の表情、ふさふさした毛、愛玩犬のかわいい姿が生き生きと織り上げられています。
410×600 2009.6.19
髪飾りかのこ合わせ  てがらとちりめん裂より
髪飾りかのこ(てがら)を無地ちりめんの上にグラディェーションに組み合わせました。  
  (560×640)
2009.6.19
《 説明文中の◎印は、日本の伝統色名を示しています。(大日本インキ化学工業梶\「日本の伝統色」より)
ちりめん袋物
 細かに縦つなぎした小さな袋物。
少 3、5 
ちりめん袋物
 無地のちりめんに細かなふりふりと、とりどりのさるぼぼをぶら提げた袋物。 10,5×10
ちりめん袋物
色鮮やかな無地ちりめんの3ミリ細つなぎ袋。
13,5×13,5
袋物の底
昔の人に倣って見えないところに贅沢をしたのを真似た。
ちりめん袋物
 小さな残り布を細かに繋ぎ合わせた袋物二種。 13×11,8
ちりめん袋物
 管菊、青海波、1センチ角、縦横細、思うままに繋いだ袋物 10×8
伝承の細工物
 手つなぎ人形袋。
少 6,5×5,5
あかちゃん
 ぎんなんの実とパリの小さな胡桃の実を使って、いずめっこ風あかちゃん。
くるみ 3
鶴 亀
 鶴は私が考えた。亀は伝承の作。
鶴 13 亀 11,7
守り袋
 ちりめん細工物を甦らせた草分け的存在の岡山の花房昌古さんに古作の出来上がり画像のコピーを頂き製作。 10×12

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