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Q:寄席がはじまったのはいつですか?          
A:馬喰町に住む櫛屋職人の京屋又三郎が22歳の時(寛政10年1798年)山生亭
  花楽(さんしょうていからく)と名乗り下谷神社境内の寄席で「風流浮き世おとし
  噺」の看板を掲げ初めて木戸銭を取って落語を口演しました。
  平成10年寄席発祥200年を記念して下谷神社に碑が建立されました。
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    下谷神社(台東区東上野3−29)石碑の文字は故五代目柳家小さんによる


Q:落語はどこに行ったら聞けるのですか?          
A:都内には定席(じょうせき)と呼ばれる毎日興行を行っている寄席があります。 
  池袋演芸場・上野鈴本演芸場・新宿末広亭・浅草演芸ホール・国立演芸場などで
  す。他、地域寄席やホールでの落語会、独演会、勉強会・・・数多くの場所で毎日
  口演されています。これらの情報については「東京かわら版」という情報誌があり
  ます。一般書店には置いてませんが六ヶ月間・一年間の定期購読が出来ます。
  一部420円。寄席にても買うことが出来ます。
  定期購読申し込み・〒104−0045 中央区築地1−9−1井上ビルヂング4F
                     電話03(3542)3610FAX03(3542)3611
  東京近辺の寄席情報が網羅されています。


Q:落語家の階級はどのように分かれているのですか?          
A:大きく分けると、前座・二つ目・真打に分かれます。前座はいわゆる修行期間で
  す。この期間は原則的に寄席に毎日通い一日中楽屋で働きます。楽屋での仕事
  は師匠連にお茶を入れる・着替えを手伝う・着物をたたむ・下足番・高座返し他
  種々の雑用をこなさなければなりません。前座の年季が明けると二つ目に昇進し
  ます。二つ目になると独り立ちになり紋付の着物や羽織を着ることが出来ます。
  そして数年すると真打に昇進します。落語家の目標はまず真打になることですが
  真打はゴールではなくスタートラインに立つということです。真打に昇進してから
  名実共に一人前の落語家としての真価が問われるのです。
  東京には落語協会(柳家小三治会長)落語芸術協会(桂歌丸会長)
  落語立川流(土橋亭里う馬代表)五代目円楽一門会(三遊亭鳳楽会長)
  と落語家の団体が四つあります。二つ目・真打への昇進基準や条件はそれぞれ
  団体により異なります。


Q:途中で羽織を脱ぎますが、何かきまりがあるのですか?          
A:特にきまりはありません。羽織を着るのはお客様に敬意を表して正装で出るという
  ことなのです。まくら(本題にはいる前の小咄など)が済んで本題に入るときに脱ぐ
  場合もありますし、噺によっては本題に入ってから脱ぐ演出もあります。勿論最後
  まで脱がない場合もあります。あまり脱ぐ脱がないに気を取られない方がいいで
  しょう。脱ぐのは決して暑いからではありません。


Q:出るときのお囃子は決められているのですか?          
A:落語家が高座にあがるときに流れるお囃子は出囃子と呼ばれるものでそれぞれ
  演者によって違います。但し前座は自分の出囃子はもてません。前座は決められ
  たお囃子で上がります。二つ目になると自分の出囃子がもてます。曲目は小唄・
  端唄・長唄・清元など邦楽一般の中から大体選んで決めますが演者によっては
  童謡や洋楽の中から決める人もいます。
  三味線を弾くのは下座(げざ)といって専門の女性がいます。よって下座の人達は
  いろいろ幅広く弾けないと勤まりません。尚、太鼓は前座が叩いています。
  出囃子を聴いただけで出てくる落語家が解ってしまうという落語ファンもおります。


Q:紋付きの紋は何か決まりがあるのですか?          
A:基本的には決まっておりません。自分の家の家紋を使う場合もありますし、師匠が
  使っている紋を付ける場合もあります。何でもいいのです。ご贔屓から贈られる場
  合はそのご贔屓の方の家紋を染める場合もあります。
  よく自分のうちに家紋は有りませんという人がいますがそんなことはありません。
  大概有ります。お墓参りのとき気を付けて見てみて下さい。
  尚、紋については新潮社刊「家紋の話」泡坂妻夫著に詳しく解説されています。


Q:落語に出てくる長屋とはどんな作りですか?          
A:いわゆる九尺二間(くしゃくにけん)の棟割長屋が八つぁん熊さんの住まいです。 
  間口九尺奥行き二間という広さです。
  一尺=約30p 一間=約180pですから六畳そこそこの広さしか有りません。
  その中に台所があるのですから部屋の広さもたかが知れています。居間兼寝室
  兼場合には仕事場にもなります。しかし、狭いながらも実に無駄なくシンプルに
  暮らしています。便所は個々にはなく共同便所です。長屋の衆の排泄物が肥料
  として農家に売れ大家さんの大きな収入源ともなります。
  尚、長屋の実際をお知りになるには〔江東区深川江戸資料館〕をご見学されること
  をお薦めいたします。
  江東区深川江戸資料館  江東区白河1−3−28   03(3630)8625


Q:弟子入りするにはどうしたらいいのですか?          
A:基本的には入門したい師匠の所に直接行くのがいいでしょう。会社への就職と違
  い、それなりの覚悟が必要ですし取る方もその覚悟の上ではないと許可しないで
  しょう。どの師匠を選ぶかは本人の落語歴により判断すればよいでしょうし、自分
  の一生を託すのですから落語家になるための方法論だけで選ばない方がいいで
  しょう。本人の情熱が伝わりさえすれば大体入門は許可されるでしょう。インスピ
  レーションも大事ですが広く見てからの判断でも遅くはないでしょう。


Q:稽古はどのように行うのですか?          
A:基本的には習いたい噺を先輩・師匠連にお願いをする。稽古は一門に関係なく門
  戸を開いて教えてくれます。昔は三べん稽古と言って最低三回は通わなくてはな
  りませんでした。今は殆どやってもらった噺を録音させてもらえるので一回の場合
  が多いです。覚えたら聞いてもらい、いろいろチェックをしてもらいます。教えてくれ
  た人がOKを出さなければやってはなりません。ただ録音はリフレインして何度も
  繰り返せるので覚えるには便利なのですが覚えるためだけの機械になってしまい
  自分なりにセリフなど工夫することが疎かになり易くもなります。
  教え方も千差万別なら覚え方も千差万別です。後は実際のお客様の前での実践を
  重ねていきます。噺によっては向き不向きもあるので取捨選択する判断をする上
  でも取り敢えず数多くの噺を覚えておくべきでしょう。
  教えてくれた人へのお礼は基本的には不要です。但気持ちとしてちょっとした感謝
  の印程度の品物を渡したりします。
  うまくなるか面白くするかは本人次第です。

10
Q:発声練習などはやはりするのですか?          
A:歌手の人達みたいな発声練習はやりません。前座の頃大きな声で噺をすることに
  よって噺家としての声がつくられ喉が鍛えられ長時間の噺にも耐えられるようにな
  ります。しかし、大きな声でと前座に注意をしても中々今はマイクがあるので実感
  をもって聞き入れられないようです。聞こえる声と通る声とは違うのですが。
  又、年齢と共に声帯も衰えるので毎日噺ていないと思い通りの声が出ないようで
  す。

11
Q:江戸時代のお金の単位はどうなっているんですか?          
A:江戸時代の貨幣は金貨(計数貨幣)銀貨(秤量貨幣)銭貨(計数貨幣)に分かれて
  います。
  金貨  1両=4分=16朱  1分=4朱
  銀貨(1両あたり)  公定で60匁(時代によりやや異なる)
  銭貨(1両あたり)  公定で4貫(4000文・時代により異なる)
  「十両盗むと首が飛ぶ」と言われ、十両と聞けば大金なんだなあとお考えになれ
  ばいいと思います。
  そばが16文  100文で米が1升  大工の日当約500文
  九尺二間の裏長屋の家賃が大体500文
  但、江戸時代も長いので今ほど物価の変動はなかったにせよ時代によって値段   
  の異なることがあります。
  貨幣については〈貨幣博物館〉をご見学されることをお薦めいたします。
  貨幣博物館  中央区日本橋本石町 日本銀行分館 03(3277)3037

12
Q:落語は古い言葉が出てきて難しいという印象があるのですが?          
A:実際生で聞いてみればその印象は薄れるでしょう。日本人が日本語で日本人に話す
 のですから難しいということはないでしょう。時代背景が江戸・明治・大正・昭和の初期
 となるものが多いので古い言葉などが出てきますが現在はなるべく分かり易い言葉に
 言い換えたり、解説を加えたりして演じられています。100%分からなくても面白さは
 損なわれるものではありません。身の回りのものでも100%分かっているものは数少
 ないと思います。また興味を持てば自ずと調べたくなるでしょう。分からないからつまら
 ないのではなく、興味を持とうとしないと感じた時につまらなく感じるのだと思います。
 しかし、興味を喚起させるのは勿論演者の芸の力量でしょう。落語は個人芸であるた
 めに数多くの演者・パターンを聞いてみてもらいたいと思います。
 落語を聞いて分からない言葉などありましたらどうぞ質問メールを。

13
Q:寄席での演目は決まっているのですか?          
A:通常の寄席の場合ネタは決めてはいません。その日のお客様の様子によって変えた
  りします。毎日お客様は変わりますのでその空気を読んでネタを選ぶため決めては
  いないのです。そして前に出た演者とネタ・内容が重ならないようにネタを選択をしま
  す。よって最後を勤めるトリは前に出たネタを避けなければならないので持ちネタが
  多くなければ勤まりません。
  尚、独演会やホール落語などは事前に演目が決められプログラムが組まれることはあ
  ります。

14
Q:着物はどう選んでるのですか?なにか決まりはあるのですか?          
A:着物は別に決められてはおりません。演者の好みにもよりますし、羽織・着物共に紋付
 で通す人もおります。また、演目が決められている場合その噺の主人公に合わせた着物
 を選んで着ることはあります。お大名の噺であれば紋付きの着物に袴を付けるとか職人
 の出てくる噺であれば縞柄の紬を選ぶということはあります。色も噺の邪魔にならないよ
 うな落ち着いたものが好まれるようです。しかし、お相撲さんのまわしがカラー放送の
 影響でカラフルになったように落語家の着物も大分カラフルになってきたようです。
 着物も衣裳として自己表現するものです。着物からその芸風や姿勢が推察できるかも
 知れません。

15
Q:江戸時代の時刻はどうなっているのですか?         
A:一日は十二刻(とき)。時計代わりに「時の鐘」が時間を知らせるが日の出の明け六つ
  から平均二時間の間隔で朝五つ、昼四つ、昼九つ(正午)、昼八つ、夕七つそして暮
  れ六つで日没となる。夜に入って宵五つ、夜四つ、夜九つ、夜八つ、暁七つまで。
  時間の別の呼び方は日付が変わる真夜中を「子の刻」として昼夜十二刻に十二支を
  当てて丑の刻、寅の刻・・・・・とするもの。 

16
Q:落語家のお正月はどのようなものですか?        
A:元日の早朝に師匠の家に集まり年始の挨拶を済ませます。二つ目以上は手拭を
  納めます。師匠からは手拭とお年玉を貰います。そして師匠の師匠いわゆる大師
  匠がいれば一門全員で年始に出かけそれから寄席などへと分かれて行きます。
  また二つ目以上は前座と下座に手拭とお年玉をあげなければなりません。 

17
Q:前座の出囃子について教えてください。        
A:5の項でもご説明しましたが二つ目から自分の出囃子が持てます。前座の時は出
 囃子の選択権はありません。前座の上がりというのが決まっていてそれで前座は
 高座に出ます。前座の上がりには何種類かあるようですが私の知っている限りは
 二種類です。寄席にお通いになれば毎回前座の時に流れますので前座の上がり
 はそれでお聞き覚えになられることと思います。

18
Q:湯のみは必ず使うものなのですか?そして中身はお茶ですか?        
A:基本的に落語の高座では湯呑みを使用しません。一般的に落語家は湯のみを
 使うもんだというイメージがかなり強くあるようです。
 しかし、使う場合はありますがそれは稀なことです。
 故六代目三遊亭円生師匠は常時使っていました。
 湯のみの中身はお茶ではなく白湯が入っています。これを飲むというより、湯気
 をすすって喉を湿めすのです。くれぐれも中身はお酒ではありません。

19
Q:真打になるまでの年数を教えてください。        
A:立川流はネタ数100席。その他歌舞音曲を身に付ける。年数は関係ない。
 円楽党は早くしてくれる。特に決まり条件はないようである。
  落語協会は基本的には年数。15年くらいか。抜擢もある。
  落語芸術協会も基本的に年数。12年くらいか。
  立川流以外は他団体のことゆえ断定したことは言えませんがおおよそ上記の
  ようなことでしょう。

20
Q:掛け声はかけていいのですか?        
A:歌舞伎や新派などでご贔屓の役者が出てきたり、良い場面ではその役者の
  屋号や名前を掛け声として賭けたりしますが落語家に対しては特に決まった
  ものはありません。掛け声はなくてもよいのです。大きな暖かい拍手で充分で
  す。しかし、高座に出た途端に「待ってました」とか掛かると嬉しいものです。
  昔はその噺家の住んでいる町名を掛け声として掛けたそうですが、これとて
  一般的ではなかったようです。基本的には落語家に掛け声は必要としないもの
  です。

21
Q:入れ替えなしとはどういうことですか?        
A:寄席は平日に「昼夜入れ替えなし」という場合があります。これは昼の部から
 ご入場されたお客様は夜の部も再入場料を払わずにそのまま通しでご覧に
 なれるということです。お時間のあります方はごゆっくりとどうぞ。


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