サクラ大戦 桐島カンナ本「縦横無尽」

1999年12月10日発行の「縦横無尽」のマンガを描く前に書き出したセリフと簡単なメモです 。

サクラ1の頃は、とにかく「かわいい」所に目が行って、そんな所ばかりを描いていたのですが、サクラ2以降「強くて、カッコよくて、元気で、明るいカンナ」が好きになってしまい、今に至っています。
おまけに、サクラ2のエピローグ。
「告白、まだなんかい!?」ってな事で、各エピソードは、大神とカンナは「恋人同士ではない」が基本となっています。
そんな訳で、甘さ控えめな本でした。
(でも、イラストは露出が高かったり、ギャグは下ネタがあったりする、統一性のないタイトル通りの本でもあります・笑)


太正13年3月 別れ
桐島カンナ11才 いなごいくさぬさちば
太正14年5月 お土産
太正14年5月 お見舞い
太正14年5月 他言無用
太正14年9月 屋根の上
ぞうりむし54号 誕生日
太正14年12月 カンナの悩み
太正15年1月 イタズラ
太正15年1月 土蜘蛛
太正15年4月 中庭で
いつか来る日
ギャグ小ネタ



太正13年3月 別れ
公演フィナーレ
幕、閉まる。
打ち上げ
全「お疲れ様ー」
米「皆、良くやってくれた。明日からの休みは、ゆっくり疲れを取ってくれい」
全「はーい」
大「・・・カンナは、休み、どうするんだい?」
カ「んー。
休みって言っても、あたいの場合は、やっぱり体動かしてねえと気持ち悪いし、山で修行ってとこかな?」
大「そうか。
・・・俺もつき合っていいかな?」
カ「え?」
大「素手の時に、空手は役にたつからね。少しでも腕、上げたいから」
カ「へえ、そりゃいいけど。
でも、ついて来られるかい? あたいの修行に」 ニヤリ
大「ハハ、覚悟してるよ」
カ「そうだ!
それなら、沖縄行こうぜ。暖かくて野宿しやすいしさ」
大「野宿!?」
カ「ああ。いい緊張感があって、見も心も研ぎ済まされる感じが、修行には最適なんだ」 ニコニコ
大「そ、そうか」 汗

組手する二人。
カンナ 上段突き   防御 大神
大神 上段突き   しゃがむカンナ
カンナ 下段蹴り   ジャンプ 大神
カンナ 懐に飛び込む
大『早い!』
カンナ 中段突き
大神、歯をくいしばる『しまった』
  間
大「?」
寸止めしている拳、トン、と大神の腹へ。
カ「決まりだな」 ニッ
大神、大きい息。
大「ああ」 お手上げポーズ
カ「ヘヘ」

タオル渡すカンナ。
大「結局、一当てもできなかったな」
カ「ハハ、あたいは生まれる前から、空手やってんだぜ。
いくら隊長の上達が早いからって、そうそうやられたら、桐島流継承者のの名が泣くぜ」
大「生まれる前から!?」
カ「おフクロの腹、ドカドカ蹴っててさ、てっきり男の子かと思ってたって。
ま、そう違わなかったか? ハハハハ」
大「そうか、年期が違うもんな」
カ「ヘヘ」

カ「けど、なんか、あっと言う間だったよな。折角調子良くなってきたのに、もう帰らなきゃなんて」
大「ああ」
カ「まあ、帝劇でも組手は出来るしな。いつでも胸貸すぜ」
大「・・・それは無理なんだ」
カ「そりゃ、あたいだって舞台があるから、いつでもってのは言葉のあやだけど」
大「そういう事じゃなくて」
カ「なんだよ、空手の腕を上げたいって言ったのは、隊長だろ?
今回の修行でこりたって言うのか?」ムッ
大「俺、海軍に戻るんだ」
カ「?」
大「休暇明けたら海軍に戻る事になってる」
カ「・・・」
大「だから・・・。だけど、俺」
カ「そうか。
まあ、当然だよな。元々職業軍人なんだし」
大「・・・!」
カ「でも、大丈夫かぁ? モギリやってて鈍った体、海軍でついていけるのかい?」 ニヤニヤ
大「・・・」
大神おどけて
大「おいおい、これでも仕官学校主席だぜ?
それにカンナに随分、鍛え直されたしね」
カ「ハハハ、違いねえ」

手を出すカンナ
カ「頑張れよ」
大神、気付き
大「あ、ああ」 少し、寂しげ
握手
カンナ、目を伏せて、小声で
カ「サンキュ、隊長。
最後の時間、あたいと過ごしてくれて」
カ「(声音戻して、早口に)いや、判ってるよ。鍛えたかっただけだって」
カ「(再び小声)・・・でも、いい思い出になった」
大「あ」
言いかける大神の前に、カンナ、話出す。
カ「なあ。
花組の隊長もさ、悪い仕事じゃなかっただろ?」
大「・・・」
大「ああ、確かに」
大「カンナにも会えたしね」 にっこり
カンナ、手をパンッと弾く。赤面
カ「調子がいいぜ、ったく」

大「俺、海軍へ行ってくるよ」
カ「何、改まってんだい。
今、その話してたんだろ?」
大「迷ってたんだ。
軍を止める事も考えてた」
カ「おいおい」
大「でも思い出したから。軍に入った理由を」

回想 大「少しでも悲しむ人が減るように戦いたいよ」

大「だから行くよ。けど、俺のこと・・・」

回想 カ「背負うものがあるやつがする商売じゃねえよな、軍人なんて。残された方の悲しみ考えりゃ」

大「・・・」
カ「なんだよ? だまっちまって」
大「あ、いや。なんでもないんだ」
カ「気持ち悪いな、途中で止めて。
『俺の事忘れないでくれ』とか言おうとしたんじゃなえのか? シンキ臭いなぁ」
大「そう言うと思ったよ。だから止めたのに」
カ「そんな事、言わなくたって、忘れる訳ねえだろ。
一年近く、苦楽を共にしたっていうのに」
大「ああ、俺もカンナの事忘れないよ」
カ「ああもう止めにしようぜ。くすぐったくていけねえよ。ハハハ」 泣き笑い
背を向けるカンナ
カ「又いつか、一緒に組手ができるといいな」
大「ああ、きっと。必ず」
カ「腕、落とすなよ。折角、このあたいが鍛えてやったんだから」
大「努力するよ。又、会える時のために」
カ「楽しみにしてるぜ」  振り返る
大「俺もだよ」

カ「あ、やべえ。
のんびりしてると船が出ちまう。早く片付けねえと。
取り敢えず、帝劇に帰らなきゃな」
大「ああ」
カ「ほら、急げよ」 笑顔

大『必ず会いにくるから、今は再会の約束だけでいい。「待っていて欲しい」なんて言葉で、この笑顔をしばる事はないんだ』


下書きの日付が、1998.12.30-1999.1.23なので、ネームはもっと早くできていたハズです。
カンナと言えば空手。
でも、同人誌で空手シーンは、仲々見かけない・・・。
仕方がないので、判りもしないのに、自分で描いてしまいました。



桐島カンナ11才 いなごいくさぬさちば
瓦割りしているカンナ
割れ残る瓦
肩で息をするカンナ
カ「やっぱりできねえよ」
父「やりもしないうちから、あきらめるな。続けろ」
カ「やってるじゃないか。でも、できないんだ。どうしても」
父、無言
カ「どんなに頑張ったって無理なんだ。
・・・あたいが女だから」
父「女も男も関係ない。甘えるな」
カ「もう沢山だ!
親父は兄貴に生きてて欲しかったんだろ!
そうすれば、女のあたいなんか、必要なかったんだ」
カンナの横面叩く父。
防御するも、張り倒されるカンナ。
父「いいかげんにしろ。そんなに修行をサボリたいのか」
キッと睨むカンナ
カ「修行修行って、押し付けるなよ。
親父なんかに、あたいの気持ちは判んねーよ!」
父「ああ。泣き言を言って逃げるような奴の気など判らん。そんなに嫌なら好きにしろ。
見込みのない奴の相手をしてやるヒマはないからな」
去る父
カ「!」

カ「・・・あたいだって、男も女も関係ないって思ってたさ。修行すれば強くなれるって。
だけど・・・体が思うように動かねえんだ・・・もう」
体を抱く
カ「ちくしょう! なんで、あたい、女なんだよ」


うずくまっているカンナ
父、来る
身構えるカンナ
父「頭は冷えたか」
無言で睨むカンナ
おにぎりの包みを置き、少し離れた所へ座る父
様子を伺うカンナ
包みを取り、貪りつく

父「女は戦の先駆け」
カンナ、怪訝な顔
父「戦の時、大切な男を守って先陣を切っているのは、ウナイ神と言う女の神だそうだ。
お前がウナイ神になれるかどうかは、お前しだいだ」
立ち上がり、去りかける父
カ「・・・いなご、いくさぬ、さちば(女は戦の先駆け)・・・」 つぶやき
カ「親父! あたい、女でもいいのか!?」 立つ
父「当たり前だ。お前は自慢の娘だ」 振り返る父。笑み
カンナ、泣きそうな笑顔

構えて、大きく息をする
カ「はあっ!」
瓦割る
カ「親父、あたい強くなる! ウナイ神になってみせるよ!!」
父に駆け寄るカンナ


下書きは、1999.3.14-3.15なので、ネームは、それ以前にできていたハズです。
ここに出てくる「ウナイ神」は勝手に解釈してあります(汗)
本当は、「女の兄弟(おなり・発音がウナイ)は、男の兄弟を守る霊力を持っていると信じられていた」と言う事らしいです。

そして、ウチのカンナの勝手な設定。
カンナには、赤ん坊の頃に死んでしまった兄がいます。
「兄貴に生きていて〜」の台詞は、そのためです。



太正14年5月 お土産
ア「カンナぁ、お土産は?」
カ「あ、そうそう。ほらよ」
小さな袋出す
中見るアイリス
ア「? 砂?」
カ「ああ。星砂って言うんだ。トゲみたいなのがついてるだろ?」
黒い紙を用意しているカンナ
ア「ホントだ。お星様みたい」
カ「で、こうすると」
黒い紙の上に、星砂を広げる
カ「何に見える?」
ア「星空、天の川だね!」
ア「ほら、レニ。見て見て」
レ「そんな配置のデタラメな星図は役に立たない」
去るレニ
カ「ありゃ、ウケなかったか」
織「当然でーす。レニにそんな子供だまし、通じませーん。
もちろんワタシにもでーす」 去りながら
カンナ、ムッ

しょんぼり、アイリス
カ「ごめんな、アイリス。
シラケさせちまって」
ア「ううん。ありがとう。
これ、すごくキレイだもん。大切にするね」
カンナに抱きつくアイリス

指をくわえている大神
大「いいなぁ」
さ「1アイリス?
  2カンナさん?
  3お土産?」


下書きの日付は1999.3.2なので、ネームはそれ以前にできていたハズです。
「太正14年5月」となっているのは、2話の米田狙撃から3話のカンナ登場までは、時間が繋がっているだろう、と、判断したためです。

ネームを見たら、織姫の台詞から先は書いてありませんでした。
コンテの段階で、付け足したようです。
でもって、何故か、オチのさくらちゃんのウケがイイ話でした(笑)



太正14年5月 お見舞い
歩いているカンナ
大「出かけるのかい?」
カ「あ・・・。(見つかっちまった)
ちょっと、支配人の見舞いに。やっぱ、気になるしさ」
大「じゃあ、一緒に行くよ。不案内だろ?」
カ「・・・。
そうだな。頼むよ」

米田の見舞い
米田の姿見て、少し動揺するカンナ
カ「・・・参ったな」
ベッドの足元の手摺握る
カ「おっさん、いつまでも寝てんじぇねーよ!
あたいが折角、ウマイ酒、土産に買ってきたってーのに。
早く起きねえと、隊長と二人で飲んじまうぞ!」

看護婦に怒られる「静かにして下さい」
大神も一緒にあやまる「すいません」 汗

帰る時、米田の顔見るカンナ
カンナの手の上に手を置く大神
大「大丈夫。
カンナの気持ちは、支配人に届いているよ。
きっと意識戻るさ」
カンナ赤面
カ「当たり前さ。
こんな事で、くたばるようなヤワな人じゃないよ」
カ「第一、酒の話聞いて、じっとしてられるワケねえだろ?」 笑顔
大「ああ、そうだね」 笑顔

カ「やっぱり、一緒に来てもらって良かったよ。
サンキュ、隊長」
大「え? いや、これ位・・・」
カ「へへ」 はにかみ
大「?」


下書きは1990.3.20-3.23でした。
でも、ネームは、上のアイリスの話より先に手は付けてあったようです。(ノートの順番で、判断)

「他人の目」って、気になりますよね?
ウチのカンナは、甘えるのが下手です。
人に弱みを見せるのも、苦手です。
一人で米田の見舞いをしていたら、泣いていたかもしれないけど、大神が一緒だったので、強気でいられる。
そんなカンナの話です。
大神に手を握られて赤くなるのは、「弱い所、見られちゃったな」と、思っているんです。
「サンキュ」は、大神がいた事で、泣くのを堪えられた事に対してのお礼です。

もしかしたら、ウチのカンナ、すみれよりひねくれ者かも知れない(笑)



太正14年5月 他言無用
「縦横無尽」とは別の本で、設定も、大神とカンナは既に恋人同士なのですが、ネタ的に上の米田の見舞い話と対になっているので、ここに入れてあります。

太正14年5月
食堂
食事しているカンナ、アイリス、さくら、大神、織姫、レニ
カ「かーっ、やっぱり帝劇のメシはうまいぜ」
箸くわえて立つカンナ
おひつに手を延ばす
大「あ、俺もおかわり」
カ「んー」
アイリス、大神の茶碗、受け取りカンナへ
おひつの中カラ
カ「あ」(汗)
カ「わりい、これしかねえや。足りるか?」
茶碗3分の1位
大「あれ、でもカンナは?」
カ「いや、ちょっと調子に乗って食い過ぎたみてえだから、丁度いいよ」
おひつにヤカンのお茶入れるカンナ しゃもじで集める

織「全く、花組にはロクな人がいないんですねー。
品がなくて、これでリア王役だなんて、どんなお芝居になるか楽しみでーす」
去っていく織姫 見送るカンナ
織「芝居成功させる前に、帝劇、食いつぶされなければいいですねー」
レニも立つ
ア「あ。レニも行っちゃうの?」
レ「ああ。食事は終わったから」

カ「なんだあ? あの態度は」 座る
カ「あいつら、いつも、ああなのか?」
さくら苦笑「ええ」
アイリス寂しげ
カ「ふーん。こりゃ、明日からの稽古が楽しみだな」ニヤリ
さ「あ、でも、織姫さん、稽古に出てくれるかしら。
芝居はインスピレーションだって、前に口論になっちゃって」
カ「ま、大丈夫だろ」
茶漬け、かき込みながら
カ「役者なら芝居で客を喜ばせたいって思ってるもんさ。上手い役者ほどな。
織姫が本当に実力があるなら、舞台の上でやらなきゃならない事は判ってるハズさ」
カ「だろ?」ニヤリ
さ「そうですね」 ア「うん」 にっこり


見回りの大神
カンナの部屋 ノック
無言
大『もう寝ちゃったのかな。修行中、夜早かったみたいだし』
とぼとぼ 後ろ姿

大「!」
大神の部屋の前
カンナ、両手にチャーハンの皿持って、足でドア蹴っている

大「カンナ」
カ「あ、隊長(汗)」赤くなりながら
カ「ちょっと腹、空いちまってさ。冷や飯あったから作ったんだけど、隊長もどうかと思って。
夕飯足りなかっただろ?」
大「焼き飯か、うまそうだな。
ご馳走になるよ」にこにこ
カ「へへ」
ドア開ける大神 中へ。


カンナ、食べ終わり、スプーンを置く「ごちそうさま」
大神、気付く
大「これ、食べる?」自分の残り指す
カ「え、いいよ」
大「俺の方が盛り良かったし、十分、カンナの手料理堪能したから」
スプーン差し出す大神「はい」
赤くなるカンナ
大神の皿を取る
カ「じゃあ、もらうよ」
食べているカンナ 点目大神
大『いや、ムリだとは思ったけど』スプーン加えて涙

カンナ見つめて笑顔
カンナの横に座り直す
カンナ少し赤面
大「カンナが帰ってきてくれて助かったよ」
カ「・・・」
大「支配人があんな事になって、皆な気分沈んでて。
笑い声なんて、当分、聞けないと思ってた」
カ「悲しい時に悲しい顔してると、余計、悲しくなっちまうしさ。
笑う門には福来る、って、言うだろ」
大「本当に、カンナのおかげだよ」肩に寄り掛かる
カ「何、弱気になってんだよ。しっかりしろよ」目をそらして
大「カンナ」
左手を頬にやり、顔、近付ける
カ「ちょっ、隊長(汗)」
大神の手を外し、顔をそむけるカンナ
カ「米田のおっさんに、ケジメつけろって言われただろ」
大「それは公私混同するなって事だろ?
プライベートな時間は自由だよ」
カ「都合良く解釈すんなよ」
大「だって、カンナがこんなに近くにいるのに抱けないなんて。
我慢してたら、余計、他の事に身が入らないよ。
カンナは?」
カ「あ、あたいは別にっ。
隊長と、又、一緒に過ごせるだけで嬉しいから」
抱きつく大神「やっぱりしたい」
カ「や、やめろってば。このドスケベ」
大「仕方ないじゃないか。男なんだから」
カ「あ、ダメだって」
大「イヤ?」
カ「・・・。 バカ」
とまどいつつ顔を向けるカンナ


大神に寄り添って寝てるカンナ
大神の胸に顔うずめる
大「何?」眠そう
カ「ううん」首振るカンナ

カ「隊長」
顔上げて大神見るカンナ 大神寝てる
フッと笑み
カ『隊長は気付いてねえかも知れねえけど、隊長がいてくれるから、あたいは強くいられるんだぜ。
隊長の支えになりたいから』


ネームは1999.1.10-1.12にしてありました。描いたのはその年の11月でしたが。
単品の話だったので、カンナのいろんな面を盛り込もう、と、行儀の悪い所も入れてあります(笑)
ここら辺は、CDドラマや歌謡ショウの影響大ですね。
「チャーハンの盛りの良い方を大神に」は、カンナなりの愛情表現です(笑)



太正14年9月 屋根の上

ver.1
金槌 トントン カ「これであがり、っと」
カ「サンキュ、隊長。助かったよ」

汗拭くカンナ 風、吹いている
カ「台風もだいぶ近づいてきてるみてえだな」
大「ああ、そうだね」
大「子供の頃さ、台風が来るとなんだかワクワクしなかった?」
カ「ん、そうだな」複雑な顔
カンナ、ゴロン
カ「でも、いい風だ。悪くない」


ver.2
カ「隊長も寝っころがってみろよ。気持ちいいぜ?」笑顔
大「あ、ああ」ドキッ
目をつぶるカンナ
キスしかける大神
カンナ、目を開ける
大神、汗
大神、体戻す
と、大神の手を掴むカンナ
大「!」
見つめ会う二人
大神、寄る
キス
離れて我に返るカンナ
カ「じゃ、じゃあ、あたいは先、戻るから」


ver.3
カンナ、ゴロン カ「ん〜。気持ちいいぜ」
カ「片付け後にして、隊長も一休みしなよ」
大「あ、ああ」

カ「・・・幸せだよな」
大「?」
カ「こんな風に、のんびり空を見上げるなんてさ。
へへ。台風が来るってのに、不謹慎かな?」
大「いいと思うよ。
心配してたって来るものは来るんだし。
それなら今は息抜きしなきゃ」
カ「はははは。
隊長、随分、考え方が楽天的になったんじゃないか?」
大「そうだな。カンナに感化されたかな。
人生」
大・カ「お気楽極楽」
二人笑う
カ「さてと、一働きしてハラも減ったし、メシにするか」
大「お、いいね」
カ「よっし。手伝ってくれた礼に、腕ふるうぜ。
後で食堂に来てくれよな」


下書きは1998.11.25-28にしてあるので、ネームはそれ以前にできていたハズです。
カンナのミニゲームのご褒美絵を見て、「間がさす」というか、「ムードに流される瞬間」というのを描きたくなった物です。
なので、描こうと思ったのはver.2
ver.1を書いたものの、展開が上手くいかず、改めてver.3
余計、キスシーンを入れられない展開になってしまい、話の導入は無視してver.2を仕上げました。
本筋の「恋人同士ではない二人」だと、ver.3の展開なんでしょうね。



ぞうりむし54号 誕生日
これまた「縦横無尽」とは別の本です。
しかも、話の時期として、ここに入る、というだけで、関連性がありません。
カンナの母親の年齢設定も、この話だけのものです。

太正14年9月7日
カ「今日はあたいの誕生日なんだぜ」
全「おめでとう!」

す「まあ、年取って喜べるなんて。
咲く花がない方は、散る心配もなくてよろしいですわね」
カ「残念だったな、すみれ。お前のイヤミは効かねえぜ。
あたいにとって誕生日は、年取る日じゃなくて、ここまで生きてきた事を喜ぶ日なんだ。
誰かみてーに枯れた花、いつまでもつけていたくはねーな」
す「(怒)そうですの。さすが年の功。年寄りは言う事が違いますわね。
ホホホ、枯れた花って誰のことかしら?」

織「やーですねー。オバサン同士で。
50歩100歩と思いまーす」
す「織姫さん。
言っときますけど、わたくし、まだ18ですのよ。18」
織「ええ〜っ!? 信じられませーん。ワタシと同い年だなんてー。
東洋人でも老け顔の人がいるんですねー」
カンナ、クスッ
すみれ気付く
す「笑いましたわね」
カ「あ、いや。オメエの事じゃねえよ」
す「じゃあ何だっておっしゃるんですの(怒)」
カ「あ〜、ったく。ムキになんなよ」
カ「たださ、あたいもオバさんって呼ばれても、おかしくない年なんだなって、思っただけだよ」
す「??」
大「カンナ。22才は、まだ、オバさんじゃないと思うけど?」
カ「ん・・・。
いや、とうとうあたいも、おフクロの年、追い越しちまたと思ってさ。
ほら、子供産むと、まわりの子供からは、おばさん呼ばわりされるだろ?
でも、随分、若かったんだよな。本当は」
カ「ま、思ったより早く親父と再会できて、今じゃ夫婦水入らずってとこかな。はははは」


下書きは1998.9.13。最初のメモは1998.8.16の夏コミ一般入場待ち時にしていました(笑)
カンナの「今日は〜」は、ファンディスクを誕生日に起動させると出てくる、お祝いを求めるメッセージから(笑)

私の母方の祖母は、母の結婚前に亡くなっているんですが、母がある年の誕生日に「お母さんの年、越えちゃた」と。
印象に残っていたので、使ってしまいました。



太正14年12月 カンナの悩み
夜、見回り
舞台袖 大神、稽古を思い出す
大「稽古の熱気が残ってるみたいだ。
皆、舞台が好きなんだな。俺も頑張らなくちゃ」
置いてある台本に気付き、手に取る「奇跡の鐘」
裏にカンナの署名
大『忘れちゃって・・・。届けてあげたほうがいいよな』

カンナ部屋前
ノック
大「カンナ」
返事なし
ノブに手
大「開いてる?」
部屋の中、服のまま眠っているカンナ
大『あっ(汗)』
あわてて後ろ向く
大『不用心だな』
手にした台本に気付き、入り口に置いて去る大神
大「やっぱり疲れてるのかな? 電気付けっぱなしで」


カンナ、目覚める
カ「あ(汗) 又、服のまま寝ちまった」
顔を洗いに部屋を出かかる
カ「やっぱ、まずいかなー。でも、これだとすぐ動けるんだけどなー」
足元の台本に気付く
カ「なんで、こんな所に・・・?」

食堂
食事しているカンナ
大「おはよう」
カ「おはよう」
カンナの向かいに座る大神
大「あの、そういえばさ。
寝る時はカギ、きちんと掛けた方がいいよ。いくらここ(帝劇)でも。
それに、明かり付けたままだと、頭がちゃんと眠らないって言うよ」
カ「・・・」
と、思い付き
カ「夕べ、あたいの部屋に来たのか?」
大「あ、台本忘れてたから、必要だろうと思って(汗) でも、眠ってたから入り口に置いて・・・」
大「ごめん! 女の子の部屋、勝手に開けて(汗) でも、中には入ってないから」
カ「・・・気付かなかった・・・」
大「ぐっすり眠っているみたいだったから、起こしちゃ悪いと思って」
カ「う・・・ん」
カンナ無言で食事
大「?(汗)」
カ「ごちそうさま」
カンナ、席立つ。心ここにあらず

地下、廊下
歩いている大神
カンナのかけ声、かすかに聞こえてくる
ガラスドア越し鍛錬室内 カンナ、トレーニング中
カンナ、はっ、と気付き、睨む
大神、気押される
ドア開けて
大「舞台の用意で疲れてるみたいなのに、鍛錬までしてて大丈夫かい?」
カ「・・・何か用かい?」
大「いや、俺は医務室にバンソウコウを取りに来たんだ。
又、作業中にケガ人が出るかも知れないだろ?」
カ「ふーん。気がきくね」表情やわらかくなる
大「最も、俺が一番使ってるかもな。ハハハ」バンソウコウだらけの左手見せる
カ「あたいも着替えてすぐ行くよ。
やっぱり、少しでも早く大道具作らなきゃな。鍛錬するより」
大「ああ」
カンナ去る
大『よかった。別に怒ってた訳じゃないみたいだ』

舞台
立稽古しているカンナ、他メンバー
大神、手を叩く「パンッ」
大「カンナ、元気があっていいんだけど、ちょっときつい感じになってるから気をつけて」
カ「あ、ああ」
大「じゃあ、天使1の台詞から」

全「お疲れさまでしたー」
カンナ見つめるマリア

大神に話しかけるマリア
マ「隊長、ちょっとよろしいですか?」
大「ああ、何か?」
マ「カンナの事で。
今日のカンナ、必要以上に気を張っていたようですが、思い当たることありませんか?」
大「いや・・・、特に」
マ「そうですか」
大「日が近づいてきて、張り切ってるだけじゃないのかな?」
マ「・・・そうですね」あまりすっきりしない表情
大「俺の演出じゃ、やっぱり不安かな」
マ「いえ、そういう事ではないんです」にっこり
マ「すいません。わたしの取り越し苦労です。きっと。
大神隊長は気になさらないで下さい。演出家の不安は、皆に伝わりますから」
大「・・・ああ」

舞台
カンナ、台詞につまる
カ「あ、すまねえ」
皆、なんとなく不満顔
す「やはりカンナさんには荷が重すぎるんじゃありませんの? わたくしが代わってさしあげてよ」
カ「んだと、てめえ」
す「あらだって、緊張なさってるんでしょう? やっと事の大きさに気付いて。
そんなにピリピリしてるんじゃ、聖母じゃなくて、ヒステリーなオバさんですわ」
カ「ヒステリーはおめえだろ。ギャンギャンうるせーんだよ」
す「わたくしは皆さんの気持ちを代弁して差し上げてるのですわ」
大「二人共!!
クリスマス公演なんだから、ケンカは止めようよ」
カンナ、きっ、と口を結ぶ
大「取り敢えず、ちょっと休憩入れよう」
大神、カンナに寄る
大「どうしたんだい?」
カ「別に」険しい表情
去りかけるカンナ
大「カンナ?」
カ「休憩なんだろ?」
大「あ、ああ」
去るカンナ
大「やっぱり、怒ってるのかも」後、追おうとする
マリア止める「隊長」
大「あ、何だい?」
マ「私が様子を見てきます」
大「え、あ、でも、俺も話があって・・・」
マ「女同士の方が話やすい事もありますから」
大「・・・じゃあ、お願いするよ」しぶしぶ

厨房
水を飲んでいるカンナ
コップを持ったまま遠くを見る。険しい顔
はっ、と、振り返るカンナ
マリア、入り口に立っている。ドアに手をかけたまま(入って来た所)
カ「なんだ、マリアか」
マ「カンナ、手!」
カンナの手、コップ割っている
カ「あ、やべえ。割っちまった(汗)」
マ「そんな事より手当しなくちゃ」
カ「へーきだよ」片付けているカンナ
マ「ダメよ。ガラスは放っておくと恐いわよ」

医務室
マ「傷の中には入っていないみたいね」
カンナの手を見ているマリア
カ「だから、大丈夫だって言っただろ」
包帯を巻くマリア
マ「・・・まるで敵の中にいる時みたい。何をそんなに警戒しているの?」
カ「!」
マ「昨日からすごい殺気ね」
手を握るカンナ
カ「・・・別に。
ただちょっと、最近たるんでたから、気を引き締めてるだけだよ」
マ「きっかけは何?」
カンナ、話したくなさげ
マ「話してくれないの?」
カ「・・・」
カ「・・・おとといの夜、隊長が来たの知らずに寝てたんだ。あたい」ぶすっと
マ「それ位、誰だってあるわよ」
カ「だって、ドア開けて台本置いてったんだぜ? なのに全然気付かなくて。
これが山で、山犬が相手だったら、殺されてたよ。
黒鬼会やっつけて、たるんでる証拠だよ。情けねえ」怒って
マ「でもここは帝劇よ。山じゃないわ」
カ「・・・」
マ「それに、大神隊長が来ても眠っていたのは、危険じゃないって体が判断したからよ」
マ「私もね、戦場に出た頃は、ろくに眠ることが出来なかった。
どんなに安全そうな場所でも、見張りがいると判っていても」
マ「信頼出来る仲間が出来てからは、安心して休めるようになったけど、それでもね、たまに寝付けない事があって、そんな時にはやはり、奇襲があったわ」
マ「頭で考えるより体は敏感よ。本当に危険だったら起きてしまうものよ。
それ位、あなただって判ってるんでしょ?」
カ「・・・」
カンナ、ため息
カ「確かにマリアの言う通りだ。
ここ(帝劇)は安らぎの場なんだもんな」テレ笑い
マ「良かったわ。これで公演も大丈夫ね。
折角、いいムードでここまで来てたんですもの」にっこり
カ「心配かけてごめん」
マ「さ、戻りましょう」
立ち上がり、手を差し出すマリア
カ「ああ」

舞台
待っている大神
戻ってくるマリアとカンナ。に、気付く大神
大「あ」
す「全く、いい気なものですわね。
セリフにつまるような方が休憩に台本も開かず、どこかへ行っているなんて」
大神、ハラハラ
カ「すまねえ、皆な」ペコリ
あっけにとられる、すみれ
カ「さあ、稽古、再開しようぜ」
す「まあ、偉そうに」嬉しげ

大神、カンナの手の包帯に気付く
大「手、ケガしたのかい?」
カ「あ、コップ割っちまって。
大した事ねえよ。マリアが心配症でさ」
大「そうかい?」
カ「ありがとう、隊長。心配かけて悪かったな」すれ違いざま、ささやく
大「え。いや?」カンナ、既に通り過ぎている
カンナ、皆の中で談笑
横を通るマリアに話しかける大神
大「すごいね、助かったよ。
俺の出る幕じゃなかったね」苦笑
マ「私は何も。
仕方ないですよ。男の方には女の体の事はピンとこないでしょうし。
ただのブルーデイですよ」
大「え、あ、そ、そう」赤面

カ「さて、演出家さん。どこから始めたらいい?」
カンナ、大神に振り返る
大「あ、じゃあ頭から」
カ「OK」にっこり

マ「大丈夫、いい舞台になりますよ」
大「ああ。
そうだね」

聖母カンナ

マ『それにしても、隊長に危険を感じないと言うのも、他の意味で、問題あるわね』思案顔


下書きは1999.2.15-24の日付なので、ネームはそれ以前に出来ていたハズです。
と言うか、順番からいくと、1998.12頃には作業始めていたようです。
難産だったらしく、後から手をつけた、太正13年3月の話の方が、先に下書きが上がっています。

カンナの悩みを解決するのがマリア、って、ウチらしい話です(笑)
なにやら、変な理屈を並べてますが(汗)

轟華1巻の話が「マリアが堕落した、と、悩む話」とか、聞いた時には、「かぶっちゃったよ(苦笑)」とも。
本の発行が延びて、1巻発売と、ほぼ同時期にもなってしまっていたし。
ま、結局は、似てなくて一安心だったんですが。



太正15年1月 イタズラ
眠っている大神
目覚める
天井
大「・・・」
大「カンナの家に来てるんだっけ」
横にいるカンナに気付く 大「!」
カ「おはよう、隊長」はにかんで
かたまったままの大神

カンナ、布団を巻いて体起こす
カ「ちょっと驚いたけど、でも、隊長だからあたい・・・」
大「あ」『記憶にないけど、これはやっぱり』
大「ごめん! 俺、そのっ、責任取るからっ」 カ「ぷ」
大「?」 カ「はははは」
カ「冗談だよ。
隊長、仲々起きねえから、ちょっと、からかっただけだよ」
大「じょ、冗談?」あっけに取られる大神
カ「夕べ、先につぶれちまうしさ。
あたいが運んだのも覚えてねえんだろ、全く」
大「そうか」ほっとする大神
カンナ、ムッとして
カ「ちぇ、あからさまに安心すんなよ。
良かったな、責任取る事にならなくて」
大「あ、そういう事じゃないよ」汗
カ「いいよ、別に。機嫌取らなくても」上着着ているカンナ
大「・・・だって、もったいないじゃないか」
カ「?」
大「そ、その。
もし、カンナとそういう事になったのに、覚えてないなんて」赤面しながら
カンナも赤面
カ「ば、馬鹿言ってんじゃねーよ」
後ろ向き、立ち上がる
カ「ほら、早く朝飯、食おーぜ」
大「あ、ああ」

大「『隊長だから』・・・か」ニヤニヤ
カ「『もったいない』って・・・?」赤面


下書きは、1998.11.22なので、ネームはそれ以前にできていたハズです。

サクラ大戦2・7話
厨房で「ノロシを上げるんだな」と答えると「そう、天国の親父に、届くように」なんて、しんみり返されちゃって。
「うわ〜(汗)」と思ってたら、笑って「あたいの方が、一枚上手だったな」と。
そうよね、カンナも役者だもの、これ位軽く返しちゃうのよね、って。

サクラ1の時は、自分で「大根役者」なんて言ってたけど、CDや歌謡ショウで、真弓さんが表に出てきた時点で、この設定が無くなって。

で、そんな、役者でイタズラ心も持っているカンナなら、こういう話も有だろう、と、描いてみました。



太正15年1月 土蜘蛛
ミカサ甲板
土蜘蛛と向き合っている花組
さ「あなたは・・・、なぜ、そんなに、人間を憎むの?」
土「フフッ。
・・・こんな姿はしているが、ワタシだって人間さ。この異形の体ゆえに、ワタシはずっと、忌み嫌われてきた。
そんなワタシに力を与えて下さったのが、京極様さ」
アイリス、感応
土「人間どもに復讐できるのなら、ワタシは命だって惜しくないのさ。
ワタシはお前たち人間の手にかかって死ぬワケではない。
自らの意志で・・・、京極様のために死ぬのだ!」
飛び降りる土蜘蛛
土「あーはっはっは」
大「土蜘蛛!」
ア「・・・イヤ・・・」うつろ
ア「イヤー!!」
全「アイリス!?」

天武のハッチ開けて、アイリス助け出すカンナ
アイリス、気を失っている
カ「アイリス、しっかりしろ!」
頬、軽く叩く カ「アイリス!」
目を開けるアイリス ア「・・・カンナ?」
ア「カンナーっ」
カンナに泣きつくアイリス
カ「大丈夫か、アイリス」
ア「あの人・・・、あの人の、子供の頃の姿が見えたの」
す「あの人・・・。
土蜘蛛の事ですの?」
ア「うん」
ア「独りぼっちで泣いてたの。仲間はずれにされて。
アイリスと一緒だよ。あの人、寂しかっただけなんだ」
ア「アイリスには皆が居たから、皆と会えたから・・・。
だけど、あの人は・・・」
ア「どうして? どうして、こんな事になっちゃったの?
アイリスとあの人と、どこが違うって言うの?
同じだよ! アイリスにもあの人の気持ちが判るもん!」
アイリス抱き締めるカンナ
カ「アイリス・・・。
たしかにあいつを嫌った奴らは許せねーさ。
けどな、だからと言って、相手を憎んだら、そいつらと同じさ。
醜い心で一杯になっちまう。
奴は人を憎んで、人を殺す道を選らんじまったんだ。
それじゃあ、自分は救われないって気付かないまま」
ア「・・・」
カ「アイリスなら土蜘蛛とも、友達になれたかも知れないな」アイリスの頭に手
ア「・・・うん・・・」

立ち上がるカンナ
カ「くそっ、京極の野郎!」
す「どうやら京極と、決着をつけないわけにはまいりませんわね」
大「ああ」


下書きは1999.3.16-3.18なので、ネームはそれ以前に出来ていたハズです。



太正15年4月 中庭で
中庭
エサを食べている犬・ダイとカンナ
カ「お前、ダイって付けてやったのに、ちっとも大きくなんねーな。
メシは山程食ってんのに」
大(足元のみ)「ハハ。食いしん坊は名付け親に似たのかな?」
降り仰ぐカンナ
カ「あたいは体に必要な分、食ってるだけだぜ?」力コブポーズ
大「そう?」座る
カ「あ、その顔は」ムッ
ハッとする
ダイがカンナの体に前足をかけている
カ「うわ。こら、ダイ。もう何も持ってねーよ」
ダイ、更にカンナによじ登る
カ「痛いって。乙女の柔肌に、爪立てるな」
ゴロン、転がるカンナ
ダイを高い高いのように引き離す
カ「メシは終わりだよ」頭の上にダイ降ろす
カ「ハラごなし、して来い!」ダイの尻たたく
ダイ、土を一蹴り、カンナに掛けていく
カ「こらっ」
大神、ニコニコ見ている
カンナ、赤くなる カ「何見てんだよ」
大「いや、楽しそうだなって」
カ『どーせ、ガキっぽいとか思ってんだ』
頭に被った土と草を払う
と、気付き、ダイに目をやる
ダイ「ワン」
カ「隊長、これ」
大「?」
カ「ダイからの餞別」四つ葉のクローバー
大「四つ葉のクローバーか」
カ「拾ってくれた恩返しだってさ」
大「ハハ。ダイの言葉が判るんだ?」
カ「ああ。隊長がパリで頑張れるようにだって」
ダイ、離れた場所で、穴を掘っている

クローバー見つめる大神
大「パリか・・・」
ため息
大「こんな事なら、アイリスにフランス語、教わっとけば良かったよ。
日本語教えるのと交換に。
一週間じゃ挨拶覚えるのがやっとだ」
カ「なーに、そんなもん『これはいくらだ』と『安くしろ』さえ覚えてりゃ、なんとかなるって。
あー、あと、『宿はあるか』と『金はないから、その分働く』も知ってると完ぺきかな」
大「カンナ・・・。別に一人で放浪する訳じゃないんだから」苦笑
カ「あ、そうか。ハハハハ」

空、見上げるカンナ
カ「ヨーロッパは行ったことねえからなぁ」
大「ああ。ちょっと、遠いよね」
クローバー見る大神
大「何日かまとめて休みがもらえたとしても、日本までは帰って来れない」
大神振り返るカンナ
カ「それじゃあ、あたいが、迎えに行ってやるよ。翔鯨丸なら3日で行けるぜ」
大「3日・・・って、調べたのかい?」
カ「あ、いや。3日位で行けるんじゃないかなって、ハハ」赤面
大「それでも、往復6日か。
第一、翔鯨丸使う許可、降りないだろうし」
カ「許可なんて降りなくたって、乗っちまえばこっちのもんさ。
花やしきの連中は、紅蘭に丸め込んでもらってさ」
大「紅蘭に片棒担がせるのかい?」
カ「そうだな」思い付く
カ「どうせなら皆で行くよ。3日も片道一人で行くのも疲れるし」
大「ハハ。じゃあ、皆でパリ見物だ。
それなら俺の休みが短くても大丈夫だし」
カ「パリ見物も悪かあねえけど、それじゃ、目的が変わっちまう。
隊長、一時帰国したいんだろ」
大「俺はカンナに会いたいんだよ」
カ「・・・」
カ「相変わらず、調子がいいな」赤面

帝劇見上げる大神
大「・・・俺、日本に帰ってきたら、必ずカンナに会いに来るよ」
カ「あたいは、隊長のこと、忘れてるよ」
驚きの表情で、カンナ見る大神。カンナの顔、後ろを向いていて見えない
カ「ダメなんだよ。隊長のこと考えると、修行に身が入らなくて。
一人じゃ組手、できねーしさ。つまんなくて、買わなくてもいいケンカまで、つい買っちまう。(←大神不在の時、ストリートファイトの数が増えていたらしい)
だけど、てんで相手にならなくて、余計、イライラしてさ」
カ「あたいは隊長の前に、胸張って立ちたいんだ。
隊長がいなくても、強くいられる自分でいたいんだ。
だから、隊長の事は考えない。
でなきゃ、隊長が帰ってきても、又、沖縄に修行に行かなきゃならなくなる」
大「・・・」
大「俺はカンナの事考えると、励みになったよ。
カンナに認められる強い男になろうって」
大「だからさ、今度はカンナから連絡(キネマトロン)くれよ。
沖縄行ってる時、結局、カンナからはかけてきてくれなかったろ。かけてもいつも忙しそうだったし」
カ「あたいは忘れるって言っただろ」
大「カンナのそういう所、俺、好きだよ。目標に向かって、真っ直ぐ前を見つめてる所。
でも、たまには俺の事、頼って欲しい」
カンナ、困惑気味
大「修行に身が入らなくて沖縄に行くって言うなら、今度は俺も付き合うよ。
一緒に沖縄へ行こう。
そうすれば、組手も思う存分できる。
それで又、お墓で酒盛りしよう」
カ「隊長・・・」泣き笑い
カ「なにが、組手思う存分だよ。すぐ息上がるクセに」
大「さあ? 今度会う時は判らないよ」にこ
カ「はっ、しょってるなあ」立ち上がる
カ「こら、ダイ! 穴掘ったら、埋め直さなきゃダメだろ」ダイの方へ
大「カンナ! 俺、通信待ってるから!」
カ「さあ? 判んねぇな」
カ「隊長こそ、休み取れるようなら、連絡しろよ。
いつでも飛んでくぜ」背を向けたまま
大『本気だったのか?(汗)』
大「ああ、パリのウマいメシ屋探しとくよ」
カ「ハハ、まかせたぜ」手をひらひら

大「夢みたいな約束も悪くない。
他愛ないものだけど、いつか又、同じ時間を過ごす時が来るまでの希望にはなる。
この幸運のクローバーみたいに」クローバー見る大神


ネームは1999.8.29に、下書きは1999.9.6-25にしてました。
本の全体が決まった後に、書きたくなって、追加したものです。

ダイとじゃれあった後、カンナは大神と、向き合っていない、と言う、変な位置関係で話が進んでいます。
説明がないので、取り敢えず(汗)



いつか来る日
教会
結婚式
神父「誓いのキスを」
カンナ「!」『しまった、考えてなかった(汗)』赤面

回想
大「式は洋式でいい?」
カ「ん、別にいいけど」『高島田だと余計、でかく見えるし・・・』

大「カンナ」
大神、カンナに手を近付ける
カンナ、あわてて後ずさり
尻餅 カ「うわっ」
ベールあげる大神
カ「は、謀ったな」
大「何を?」クス『やっぱり、気付いてなかったのか』
大神、近付く カンナ、あわあわ
キスする大神 カンナ、ぎゅっと目をつぶる

大「立てる?」手を出す

「おめでとう」の人の中、出てくる二人
加山「こら、大神ぃ。こういう時は、花嫁を抱き抱えるもんだぞ」
大神、カンナを見る
大「よ、よし」
カ「ムリムリ、ギックリ腰になるって」手を振る
カ「あ、じゃあさ」
大神抱えるカンナ
カ「これならいいだろ?」
大「カ、カンナ!?」
皆の笑い声
大「カンナ〜っ!!」

ベッドに座っている大神
スネている
カ「何、いつまでスネてんだよ」
大「・・・ちょっとね。自分が情けなくて。花嫁に抱き抱えられちゃうなんてさ」
カ「ちょっとした余興じゃねえか」
後ろ向いたままの大神
カ「・・・」
カンナもベッドに腰を下ろす
カ「あたいだって傷ついてるんだぜ。皆の前で・・・キス・・・なんて」
大「結婚式でキスするのは普通だろ。カンナが忘れてただけで」
カ「う。
・・・だって、ファーストキスだったのに」
大「いいじゃないか。忘れられない思い出になっただろ?」
カ「パニクっちまって、何も覚えてねーよ」
大「じゃあ、ファーストキスのやり直し」
カンナに抱きつく大神
カ「そ、それは、ファーストキスにはならねえだろ」
大「カンナ」
顔向けさせる大神
カ「あ」
キスする二人

カ「ダメだ。頭グルグルして、よく判んねえよ」
大「じゃあ、もう一回」
カ「バカ」


下書きは1999.3.28-31なので、ネームはそれ以前にできていたハズです。

元々、一枚絵のネタで、「結婚式に大神を抱えるカンナ」があって、サクラ2のあまりの爽やかカップルぶりに、「結婚するまでキスすらしないのでは?」と。

カンナが洋式でのキスを失念していたのは、私自身の体験から。
いえ、私は和式に決めた後で、思い出したので、キスせずに済んだんですが(笑)

沖縄の結婚式は知識がないので、無視しました(汗)



ギャグ小ネタ
沖縄にて
大「カンナ、これは?」器、手に
カ「ああ、イラブだよ」
大「もしかして、海ヘビ?
カンナ、ヘビ、苦手なんじゃ・・・。俺も食うのはちょっと・・・」
カ「こ、これは別だよ。ヘビ苦手になる前から食ってるし」赤面
カ「それにすげー、精がつくんだぜ。今夜は頑張ってもらわなきゃ」
大「食う!」がつがつ
カ「オラオラ! まだくたばるには早いぜ!」
大「組手を頑張るのね。る〜」倒れて、肩で息している


光武、初搭乗
大『光武・・・。これに乗って戦うのか』赤い光武見ている大神
米「大神、お前のは白いやつだ」
大「ええ!? 赤じゃないんですか!? リーダーは赤でしょー、ふつー」
米「ぐだぐだ言わねえで、早く行け!」蹴飛ばされる
さ「大神さん、大丈夫ですよ。サンライズ(アニメ)なら、白が最強です」
大「さくらくん!」さくらの手を握り、涙

カンナ、初戦闘
カンナの戦闘服姿
大『! 赤い服と言うことは、彼女が!』
大「久しぶりの戦闘だね」『お手並み拝見させてもらうよ』
カ「へへ、まかせときな」
カンナ機、脇侍倒す
大『一撃で!!』
大「赤は君にゆずるよ」涙
カ「?」

好きな色
さ「大神さん、何色が好きですか?」
大神、カンナを思い出す
大「赤かな」
さ「大神さん、まだ、気にしていたんですね。ごめんなさい、あたしったら」涙
大「え、いや。そういう訳じゃ・・・」


大神、ナンパ師の道
大『俺は大神一郎。仕官学校主席の頭脳に加えて、このルックス・身長で、女の子のハートは釘づけさ』
ハート目のさくら・アイリス「大神さん」「おにいちゃん」
マリアと向き合う大神
大『俺より背が高い(汗) ・・・いやしかし、人の魅力は身長じゃないぜ』
マ「隊長失格です!」
大『キツイ言葉は、俺に引かれる自分の心に戸惑っている証拠だ』
刹那戦後
大『ここぞという所で決めれば、落とすのは楽勝さ』
マ「大神隊長」はにかみ

カンナと向き合う大神
大『う、又しても、俺よりでかい』←ちょっとプライド傷つけられた
カンナの蹴り食らう大神
大「!」
大『仕官学校主席の腕を・・・』
シャワーを浴びているカンナ
カ「奥、開いてるぜ」
大『しかも、男扱いされてない!?』
大『くそ〜、落としてみせるぜ!!』握り拳
カ「?」

・・・ってな、大神だったら、ヤ、だよな


神埼邸にて
土蜘蛛戦後ケンカしているカンナとすみれ
織「あの二人、コメディアンですか〜? 面白すぎま〜す」
さ「あ、違いますよ」苦笑
さ「ああいうのを日本では、『犬も食わない』って言うんですよ」
カ・す「誰が!!」
さ「ほら、息もピッタリ」すみれの長刀とカンナの拳の突っ込み受けつつ、にこやかに
織姫、汗


ミカサ内・レニのキャビン
レ「これが緊張・・・」手を見つめるレニ
レ「これは金鳥」手に蚊取り線香
レ「これは巾着」手に巾着
大「・・・」
レ「作戦失敗」目をそらす
大「え、あの、レニ?」

「つばさ」公演
レ「ピンチだパーンチ! チャンスだキーック!」
ア「キャハハ。レニ、面白ーい」
レ「笑いは緊張をほぐす働きがある」
ア「うん。ありがとう、レニ」
レ『人を笑わせるのが、こんなに気持ちいいものだったなんて』微笑
レスカ乱入、レニの手を取る
レスカ「ダメよ。道をあやまっちゃ」
レニ「誰?」
背後でダジャレをかましているダ・サイダー ←子供の頃、レスカにウケたのが元で、ダジャレに目覚めた。


帝劇グラフ(初回特典冊子)
大「あれ? こんな仕事(ドリンク剤の広告)受けたの?」
カ「ん? ああそれか」
大「カンナ、こんなもの必要ないだろ?」
カ「まあ、そうだけどさ。エネルミン飲めば、あたいみたいに元気になれるってイメージが欲しいんだって頼まれちまってさ。
あたい、頼まれると断れなくて(汗)」
大「じゃあ、俺も一つ、お願いしちゃおうかなー。
俺、カンナとHしたいなー」
カ「隊長のバカー!!」赤面 大神殴る
大「断ってるじゃないか〜」


奇跡の鐘
衣装部屋
デザイン画を手に 大「へえ、これが今度の衣装なんだ」
カ「ああ、キレイな服にしようって、決めたんだ」
主役決定
大「俺が選んだのはさくらくんです」
カ「そうだよな、あたい、聖母なんてガラじゃないもんな。
候補に入った時は不安だったのに、いざ、主役じゃなくなると、ちょっと残念って、フクザツだよな」テレ笑い
大「いや、天使の方が、胸元危ないから」にこにこ
握り拳カンナ


武蔵召還
京極「見るがいい。現れよ、武蔵」
大「何!」
鳥居から伸びる光 大神見つめる
動き出す武蔵 大神イライラ
京極「こらー、何してる!」
大富豪している大神達
大「だって、長いんだもん」
寝ているアイリス
飯合をもつカンナ「メシ炊けたぜー」
「日光は遠い」


と、言うことで、四コマからも何本か載せてみました。
絵で見ないと面白くないものとか、フリートークに近いものは止めて。
コマ外にある、突っ込みとかもはぶいてあります。

他には、サクラに対する想いを、小汚い字でぎっしりと詰め込んだ本です。


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