2003.6.12
一途な生徒達とともに4年目の合唱祭
  

 
宇治山田高校合唱部の、私にとって4年目の夏が始まりました。

たくさんの部員・たくさんの可能性

 今年も順調に部員を増やし、合唱祭の時点で、風邪で歌えなかった2名を加え、46名。私の経験でも、20歳台に60名の部員(あれは鈴鹿市立白子中学校の最後の年でした。)を抱えたことがありましたが、それ以来の大所帯です。

 人数が多いことで、顧問としての生徒への接し方、部員同士のコミュニケーションの在り方など、考えることも多くなりました。生徒達は、春から迷いなくひた向きです。私を信じて一生懸命取り組んでくれています。それだけに私の在り方をいつも自問しつつ、大切に前に進みたいと、大きな責任を感じながらのスタートです。

学校体制の中で
 

 もともと、合唱部は、テスト1週間前は休みで、放課後の補習や塾での遅刻・早引・欠席は、届け出て休む。練習も遅くまではやらない・・・・ということを心掛けています。そのことでフォローすべき譜読みなどは、自主練習で補うという自主性も育まれていました。“自主自立”“文武両道”というリベラルな校風の基で。

 ところが、『進学体制強化』をスローガンに、1年生1学期からの放課後補習、全学年を目標とする土曜日補習、夏休みの課外授業の長期化など、次々に打ち出され、練習に影響を与えています。この学校体制の変化を、どう乗り越えていくか。考えどころです。忙しさに疲れて自主性を育むエネルギーが減ってしまわぬよう、練習参加人数が物理的に減っていく中で練習が盛り下がらないよう、そして、私自身が数学の補習授業でクラブにいけない日が増える中、練習の質が下がらないよう・・・・・。

 多分、全国的な傾向でしょう。こちらの発想の変化も大切ですが、生徒達がどう切り抜けていくかをじっと見守りたいもの。それだけの力は昨年までの活動でしっかりと身についていると信じることが大切ですよね。ぜひ、両立を果たし、忙しくも充実した青春時代を送ることを応援したいと思います。

大人数で喜びいっぱい


 やはり、合唱祭前日の全員揃っての練習は盛り上がりましたね。音楽室いっぱいに広がって、私も体当たり。エネルギー溢れる響きでした。合唱祭までは、とにかく声を出す喜びを謳歌させたいと思い、元気に歌える曲を選んできました。愛唱曲にNHKコンクールの課題曲(今年の課題曲は大変なパワーが入ります)。体当たりで音楽して来ました。そんな中、1年生もすっかり元気です。2年生は、自分達の得てきたものを一生懸命教えていきます。こういう所がうれしいですね。「基礎は私達で。先生は音楽を。」と言ってくれてるようで頼もしく可愛い部員達です。

 一方、3年生は、さらにひた向きに頑張るメンバー(もちろん勉強との両立の中で)と、受験体制の中で模索しはじめたメンバーとに。ひとりひとりの将来を賭けて、大変な時期でしょう。それだけに仲間と音楽する意義付けも大きくなっていくことでしょう。一人一人を大切にしたいものです。

合唱祭は期待通りの演奏 

 さて、本番は、とにかくパワフルにエネルギーを出し切りましたね。並びもきっちりと決め、当日の本番直前も一生懸命外で練習しました。コンクールで育った、「いい音楽するぞっ!」というさわやかな覚悟がステージを満たします。聴衆も過去4回の合唱祭の中一番多く、しかもよく響く会場とあって、演奏冥利に尽きるステージだったのではないかと思います。

 まだまだ、荒削りで、力みもありましたが、勢いある、しかも、音楽的な方向付けのできる演奏だったことが嬉しかったです。プログラムの団体紹介のコーナーに部長(山本啓太)が書いた「歌に対しては妥協をせず、すべての発表の場で、僕達の精一杯の気持ちを込めた歌を聴いて頂くために・・・・・」の言葉通りの立派な演奏でした。やりがいのある生徒達に今年も恵まれました。

屋外演奏は、アカペラコーラスと、高校合同演奏


 お昼休みの屋外演奏のコーナー。今年の特筆すべき点として、まず、お隣の県立伊勢高校との有志合同演奏が上げられます。コンクールの弊害を乗り越えた意義ある企画でしたね。生徒同士で考え、一切を自分達で計画し、何回か合同練習を積み、微笑ましい交流もありました。本番は、いい表情でよく声も出ていました。継続して欲しいものです。

 また、すっかりお馴染みのRAKUSA25は、路上ライブよろしく、たのしいパフォーマンスを見せてくれました。周りには、若い観衆がたくさん。汗を拭き拭き、大きな拍手を下さいました。

 枠にはまらないアイデアを進めていくのが若者の特質であり、世の中を変えていくエネルギー。こういった活動を応援したいです。

自覚と責任を背負った活動


 昨年の実績が、たくさんの依頼を生んでいます。3月の老人施設訪問、5月の同窓会での演奏、7月の高校野球三重県大会の開会式セレモニーでの演奏(テレビ中継も!)、10月の小中学校芸術鑑賞会出演・・・。今までになかった依頼行事です。また、8月には全国高校文化祭に、11月には近畿総合文化祭への出演も決まっています。そして最も生徒達が楽しみにしているコンクール。

 そのどれもが、自覚と責任を背負っての活動となることでしょう。大切なのは、音楽する心。背負うものが大きいほど、音楽する楽しさが増すよう、私の責任として舵取りをしていきたいものです。

 まずは、曲をじっくり深める練習を個人の響きを豊かにすることと繋げながら、粘り強く味わい深く。一度ステージを終えた達成感が次へのステップに進む原動力となっていることでしょうから、今が大切。時間をかけて生徒達とやって行きたいと思います。例年にない熱い夏が始まります! 



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2003.8.11
全国高校総合文化祭(福井県)に出演
  

 
8月9〜10日は、今年度初めての県外への旅となりました。第27回全国総合文化祭の合唱部門(敦賀市民文化センター)に出演するためです。

 台風による暴風警報が解除されてからしか、生徒達は外出を許されないため、予定より何時間か遅れて出発しました。リハーサルの時間にも間に合わず、バスで到着したときは、すでに、交換会の途中でした。

 福井県の高校生達の、挨拶や案内のさわやかさが印象的でした。全国の合唱部員達が体育館のようなところで集い、クイズ大会です。山高合唱部の生徒達もすぐに雰囲気に溶け込めたようです。

 その後、生徒達は、副顧問の先生方と旅館へ。私は、福井県理事長のお招きを受け・・・・・宿到着は深夜になってしまいました。

 さて、当日。宿から20分くらいの“レインボーライン”へ行こうと提案。日本海と三方五湖を眼下に望む山頂公園で声を出そうと言う計画です。

 ちょっとした観光旅行になりました。さすがに屋外での練習は辛い面もありましたが、楽しい思い出が出来たのではないのでしょうか。

 続いて本番会場へ。いろいろな学校と道や会場ですれ違います。「こんにちわー」の挨拶が気持ち良かったですね。特に入り口付近での地元高校生達の元気な対応には感心。

 席へついていくつかの団体の演奏を聴くことが出来ました。さすがに、高レベル。そして、振りを付けたり衣装を揃えたり、コンクールとは違う雰囲気のステージが多かったです。物足りなかったのは、客席の拍手ですね。あんなにステージで楽しげにやっているのに、拍手はかしこまったものでした。せっかく、ロビーを工夫して賑やかにしているのですから、それが客席の盛り上げに繋がればいいのになあ・・・と思っていました。客席とステージが一心同体になれれば、もっと楽しいイベントに出来ますよね。

 さて、山高合唱部の演奏、練習でなかったような音の上ずりが出てしまいました。まだまだ過渡期ですね。確実に音楽的な成長は遂げているのですが。他の学校のステージからの刺激を受け、これからも練習に励んでくれることでしょう。

 帰りのバスは、賑やかでした。寝食を共にすることで、メンタルな面でまとまってきた合唱部。(10日前には)合宿もしましたし。このまま、音楽の高みに力を合せて向かっていくことでしょう。私にとっても頑張りの季節到来です。




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2003.8.25
2つの三重県コンクールを終えて
  

 
8月13日のNHK全国学校音楽コンクール、17日の全日本合唱コンクールの三重県大会を終えました。10日の福井県を含め、1週間に3回の大きなステージを経験し、生徒達は大きく成長しました。

 会場の響きの違いや、本番までの気持ちの持って行き方などが体感でき、どんな環境においてもいい音楽をとしようという覚悟ができてきました。高校のクラブ活動ですから、毎年、3分の1のメンバーが入れ替わり、毎年毎年、一から作り直すわけですから、毎年のその時期その時期の活動が大切です。今年の過密な一週間は、大変実になる活動だったわけです。

合宿

 3泊4日の校内合宿。今年は、本番日程の関係で7月31日から。いつもより、早い合宿です。この合宿で1年生も晴れて活動の軌道に乗るわけです。少人数グループでの発表会や、個人発声、歌詞を深める話し合い、そして、ヴォイストレーナーをお招きしての練習も入ります。最近ではほとんどなくなったOBによる指導もありました。そして、最後の夜はOBがたくさん駆けつけ、アンサンブル大会と、合宿の成果を発表する会。OBは、審査に講評にと全員が関わってくれます。夜が更けても、賑やかなパーティーとエンドレスの交流が続きました。当然、翌朝は寝ぼけた顔で解散です。

 残念だったのは、1年生が2人ほど、体の調子を崩して途中で帰らざるを得なかったこと。私が顧問になって4年目で始めての出来事です。「くやしい。来年は絶対にこんなことのないよう頑張りたい」と泣いて帰っていった○○さん。その言葉で十分意欲が伝わってきました。

 私は、数学の課外授業と重なったりで、落ち着いて彼らと関われなかった様な気がしますが、食事やお風呂、そして練習も自主的に動いてやっていました。頼もしい部員達でした。

 ただ、最後の深夜、住民から「やかましい」と苦情が。世の中も変わってきました。来年度からは、合宿の形式、特に最後の夜のイベントは見直しを迫られそうです。

NHKコンクール三重県大会

 福井県での全国高校総合文化祭から3日後の本番でした。響かない会場とリハーサルなしの本番。お粗末な進行・・・・。毎年主催者側からのアンケートに改善を求める意見を書くのですが、全く改善されません。NHKってどんなところなの?

 今年の課題曲の必要以上(異常)の難しさも加え、完成度の低い本番になってしまいました。本番の演奏はその後、NHK-FM放送で流れました。それを皆で聴いて、猛反省し、現在に至っているところです。東海北陸コンクールでは、いい演奏をしようと・・・・。

全日本合唱コンクール三重県大会

 昨年全国大会に出させていただいたため、今年はシード団体。そこで、32人の人選で(規定人数32名に絞らなければならないのです。)思い切った方法を取りました。それは、客席に、きちんと意識を持って聴くことのできるメンバーを置くという方法です。パートリーダーを始めとする2年生がたくさん客席に。その分、少しでもたくさんの1年生がステージを経験できます。

 毎年神経を使う32人の選出ですが、今回の方法に、客席で聴く生徒達はみんな理解を示してくれました。当日は、一生懸命、他校の演奏の感想も含め、レポートしてくれました。『自分達の演奏を客観的に聴く(見る)』。この力は、また歌う側に戻ったときに必ず力になります。今回の客席メンバーが、その後、しっかりと前向きに音楽に向かって来てくれてる事実が私を安心させてくれています。

 逆に、ステージメンバーに選ばれた1年生の中には、2年生を前にした練習中、プレッシャーで泣き出す一幕も。これは予想外でした。それほど真剣に取り組めるようになったわけで、私は、いろいろな新たな方法がかもし出す小さなドラマに接し、胸が痛むと同時に襟を正される思いでした。

 結果は、全部門総合1位に当たる『県理事長賞』(シード団体を含めての)という教育的なおまけつきのたいへん嬉しいものでした。しかし、自分達の演奏を客席で聴いたメンバー達は、その賞に喜びながらも、客席で味わった“危機感”の方が大きかったようです。「声が届かない」「音程が上ずる」「ただ歌っているだけに聴こえる」とどんな審査員よりもきびしいコメントです。かくして、この日以後、非常に志を高く持つ雰囲気で練習が行われるようになりました。

 過去を振り返り、現在を作り、未来を目指す。合唱を通じ、生徒達が成長する時期です。ここから伸びるには、人間全体が膨らまなければなりません。そして、高校時代のその経験が、人間を作っていきます。主張と協調、粘り強さと瞬発力、理性と感情・・・相反するもののせめぎ合い、葛藤が、一人一人に生まれ、全員で助け合い、確認し合い、“音楽”という高みに昇っていく。その流れに生徒達と共に入っていく私も試されます。

 音楽の素晴らしさを語り続けようと思います。生徒達の人間としての成長をともに喜びたいと思います。コンクールの結果が判断基準ではなく、音楽した道のりが大切。




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2003.8.30
野球の開会式、施設訪問演奏会、劇団参加〜たくさんの夏の思い出
  

 
夏休みが終ります。今年は、コンクール一辺倒にならずに、大変バラエティーに富んだ活動が出来、楽しかったです。その一つは、全国総合文化祭でしたが、他にも、3つほどありました。

高校野球の三重県大会開会式に出演

 このお話は、半年前にありました。何でも、静岡県大会で大変好評だったため、三重県でも合唱を入れてみようということになったそうです。グランドでマイクで歌う。果たしてうまく行くのかなあと心配でしたが、お呼びがかかるのは嬉しいことです。OKしました。

 その後、5月に、野球部で腰を痛めた生徒が、野球部を辞めて合唱部に入ってきました。中西君です。彼は、この話に大喜び。『おんなじグランドで、野球部の皆を合唱という形で応援できる!』と、純粋です。

 そうこうする間に、三重テレビ、朝日新聞、伊勢ケーブルテレビなどが、取材に。やはり、野球と言うと、メディアが黙っていないのですね。全国大会で金賞を取ったときより、話題性があるようです。特に、ケーブルテレビでは、「中西君を軸に据えたテレビ番組を作る!」ということで、何回か、音楽室へ取材に来ました。照れる中西君と大喜びの部員達。練習風景を撮られたりインタビューなど、楽しい思いでが出来ました。

 7月19日の当日は、私がスペインへ行っていて不在でしたので、副顧問の泉先生に指揮をお願いしました。マイクの本数や位置が、打ち合わせと違ったようで、一生懸命演奏したにもかかわらず、結果的には悔いの残る音響だったようです。まあ、仕方ないですねえ。

福祉施設で歌う

 3月に老人介護施設から演奏の依頼があり、歌ってきました。演奏後、感動して涙を流されたという感謝のお手紙まで頂き、みんなで「よかった」と満足したのがもう懐かしい思い出ですが、今回は、重度身体障害者デイサービスセンター『くじら』というところからの依頼でした。8月27日に行ってきました。

 体を起こせない状態の女性、車椅子の方々、音声機(?)に言葉を入力して言いたいことを伝えている男性・・・さまざまな障害者がいる中、部員達はすぐに雰囲気に溶け込み、明るく歌ってくれました。若い職員の方々の献身的な雰囲気作りがあってのことと思いました。8曲ほど演奏し、後は交流会です。多くの部員が話しかけたり車椅子を押したりと、微笑ましい光景でした。最後の別れでは、手を掴んで離してくれなかったりで、楽しい会となりました。

 音楽は、コンクールでいい成績を取る為ではなく、人の心の奥深くで交流しあうもの。コンクールのためだけではない夏を過ごせたことが良かったですね。

劇団に映像で参加

 三重県鈴鹿市の劇団『あんぽんたん』からの依頼。合唱コンクールに向かう一人の少女を主人公にした創作劇の上演にあたり、山高合唱部の力を借りたいとのこと。合唱する風景をスクリーンに映し出しながら、芝居を進めていくというのです。今日、劇団の方々が総出で音楽室を訪ねてくれました。主役の女性が、山高の制服姿でいっしょに合唱に入り、『大地讃しょう』を歌い、係りの方が録画されました。明日がコンクール本番と言うシチュエーションです。その後、主役の女性を含む数人での楽譜を見ながらの談笑シーンや、私のしゃべりのシーン、校門を出て帰っていくシーンなど数カット。

 この劇、10月に三重県の鈴鹿市と津市で上演されるらしいのですが、普段、「旅費が出ない」と渋っている部員達が、「見に行こう」と嬉しそうに言ってます。よほど気に入ったようです。劇団の方々の明るさ、エネルギーにも魅せられたようです。どんな劇に仕上がるのでしょうか。楽しみです。

 以上のように、合唱部は、この夏、いろんな縁でたくさんの方々と交流が出来ました。合唱を一生懸命することが、合唱以外の世界の門を開いてくれたのだと思います。私と関わった生徒達にいろんな刺激あれ。そして、いろんな世界を垣間見て、また、音楽に向かってきて欲しいと思います。さあ、2学期。おっと、宿題は大丈夫かなあ。





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2003.9.13
当間先生・シュッツ合唱団とのひととき〜宇治山田高校芸術鑑賞会
  

 2003年、9月3日4日の思い出は、部員達にとって大変貴重なものとなりました。日本で、ドイツで、大変な評判の『大阪ハインリヒ・シュッツ室内合唱団』を、宇治山田高校芸術鑑賞会にお招きしたのです。そして、指揮者の当間先生のご指導を受けることが出来たのですから。

当間先生のご指導

 会場の伊勢観光文化会館のステージで、合唱部の生徒達が待つ中、当間先生が現れました。挨拶の後、すぐ、『鴎』(木下)の指揮。生徒達は食いついて歌います。当間先生は、指揮されながら客席を歩き回られます。2回ほど通し、「あなた方の声を聴き、今からの練習が楽しみになってきたよ」とコメントされ、リハーサル室に移動です。

 実は、翌日の本番の響き具合を調べていただくために合唱部がステージで歌ったのです。でも、この10分足らずの出会いが、当間先生を身近に感じることが出来るいい機会でした。

 リハーサル室での練習は、本当にいい時間でした。生徒達は目を輝かせて、当間先生の指導にいい反応をし、サウンドも変化していきます。振られる当間先生も楽しそうに。あっという間に、時間が過ぎていきました。同行された数名のシュッツ合唱団の方々も、「若いっていいねえ。すばらしいよ」とお褒めの言葉をいただきました。生徒達は大喜びです。

 当間先生のご指導は、音楽の本質に触れられながらも、「高校生としての君達が感じたものを歌えばいいよ」と、彼らの主体性を常に尊重される素晴らしいものでした。おでこから上に抜ける明るく明晰な発声は、私も今まで心掛けてきたものでしたから、生徒達の混乱はなく、当間先生の指導にまっすぐ乗っかっていけたようです。
 
 終了の瞬間、「えー?もう終わり?」「楽しかったー」とワイワイ。それを笑顔で見つめる当間先生でした。

夜は貴重なお話を

 夕食をご一緒させていただきました。ピアニストの加藤さんの案内(加藤さんは伊勢市在住ですのでよく知っています)で、とっておきの居酒屋へ。蔵を改造した魚のおいしい雰囲気のいいお店に、当間先生もシュッツの方々も満足されていました。

 そこでのお話は、私にとってとても印象に残るものでした。当間先生の音楽家としてのものの考え方や音楽への接し方など、私のこれからを考えるための大きなヒントをいただいきました。悩みが吹っ切れ、勇気が沸いてきました。

 音楽は消費するものではなく、創造するものであること。既存のものを目指すのではなく、自分の信じる新しいものを目指すこと。毎日が戦いであること。・・・・・・・いつどうなっても後悔のない生き方を毎日すること。・・・・・音楽が好きで好きでたまらないこと。・・・・・

芸術鑑賞会はシュッツ合唱団と合同で・・・・

 さて、翌日の朝のシュッツ合唱団のリハーサルは素晴らしいものでした。団員の方々の集中力と当間先生を中心とする団結力。1分1秒を無駄にしない行動の一つ一つに、団体としてのクオリティーの高さを感じました。

 部員達が客席で見学しています。特に『追分節考』の練習は、キョロキョロしながら、楽しそうでした。リハーサル最後に、合唱部とシュッツ合唱団の合同曲『鴎』の練習です。幸せそうに歌います。考えてみればこんなチャンスは最初で最後。今年の生徒達は本当にラッキーです。

 「カウンターアルトの横で歌えてすごかったー」とアルトのパートリーダーが大騒ぎ。みんな感動したようです。本番前のテンションは最高に盛り上がっていきました。

 本番は、次のようなプログラムを、当間先生の司会と指揮で進められました。

<1部>------------------------------------------------------
1.アレルヤをもってほめよ
2.A.ロボ“Versa est in Luctum
3.H.シュッツ「宗教的合唱曲集」より
     3-1 17番「御言葉は肉体となり」
     3-2 18番「天は神の栄光を語る」
4.武満徹 「うた」より
     4-1「明日ハ晴レカナ 曇リカナ」
     4-2「翼」
     4-3「死んだ男の残したものは」
----------------------------------------------------- 
5.H.シュッツ Quniam ad te clamabo (宇治山田高校合唱部)
6.千原英喜 「銀河の序」 (宇治山田高校合唱部)
7.木下牧子 「鴎」 (シュッツ合唱団&宇治山田高校合唱部)

<2部>-----------------------------------------------------
8.J.レノン&P.マッカートニー Yesterday (アウローラ)
9.    〃         Here There and Everywhere (アウローラ)
10.フランス民謡        アビニヨンの橋で (アウローラ)
-----------------------------------------------------
11.木下牧子「春に」
12. 〃  「サッカーに寄せて」
13. 〃  「夢みたものは」
----------------------------------------------------
14.柴田南雄「萬歳流し」
15. 〃  「追分節考」
---------------------------------------------------
16.鈴木憲夫「未来への決意」より 決意(アンコール)
 
 当間先生の温かい司会の下、全校生徒たちは、決しておりこうさん的な聴き方ではなかったですが、それでもスッと合唱の世界に入っていけました。1曲1曲に大きな拍手が来ます。『追分』はすごい反響でした。

 合同演奏の後の、全校生徒に向けた当間先生のお言葉。「いろんな合唱団と合同で歌ってきましたが、この合唱部との演奏は声に違和感がありません。・・・・」嬉しいお言葉でした。

山高サウンドに期待を込めて

 シュッツ合唱団の音楽的方向は、世界に通じる日本の最先端をこれからも進まれて行くことでしょう。当間先生のお考えをまっすぐに受け止められた素晴らしい合唱団だと思います。その透明で明るいサウンドと温かい表現は、合唱を知らない高校生をも引き付けました。これからの時代を作っていかれる手ごたえをはっきり感じ取ることが出来ました。

 当間先生と仲良くさせていただき、練習も何度も見学させていただき、私の進む方向にも自信が持てるようになりました。そして、その実践を宇治山田高校合唱部で(そして《EST》で、やちまたで)しているわけですが、生徒達が育ってくるのを見るにつけ、どんなに自分が疲れようと、満足感が沸いてきますね。

 聴衆の心を温かく包むような合唱をこれからもしたいと思います。山高サウンドといわれるような個性豊かな音楽が出来るよう、生徒達と歩んで行きたいと思います。とっても素敵な時間を持たせていただいた当間先生へのお返しに。

P.S.当間先生のHPにも、この日のことが書かれています。→宇治山田、そして「お伊勢さん」(写真8枚)('03/9/5)







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2003.9.22
大発見!? 明るい声作りで皆が明るくなる!
  

明るさの訳

 コンクールが近づいています。この時期、山高合唱部の部員達が、こんなに明るく、こんなにエネルギッシュな年があったでしょうか。

 うーん、何故だろう? 3年生がしっかりしているからでしょうか。歌好きが集まったのでしょうか。それもあるかもしれませんが、それだけでもなさそう・・・。考えてみました。そして、はっと思ったのは、<明るい声作り>でした。

 透明感のある、上に抜ける響き作り。結果として、倍音のよく鳴るノンビブラートの明るい“声”が出来上がってきました。今は、この“声”を使って、すっきりとした、言葉のよくわかるフレージング作りに向かっています。

 一貫して、向かってきたこの明るい発声が、部員一人一人を、そして、宇治山田高校合唱部としての集団を明るくしているような気がするのです。ん? これはうれしい大発見!

 逆を考えてみればわかるような気がします。こもった胸に落ちた発声で、倍音がすっきり聴こえないような声を良しとしていれば、音楽も暗くなり、音楽している合唱団自体も暗くしかめっ面になってきますよね。

 明るい集団は、何をするにも楽しいです。コンクールを目前にして、指導のレベルも最高に引き上げていますが、みんな、明るく、ピュアに向かってきてくれます。練習が終っても、あちこちで歌声が聴こえます。愛唱歌を歌ったり、シュッツ合唱団が小アンサンブル<アウローラ>で歌っていただいた曲を楽譜を見つけて歌ったり、とにかく賑やかです。

当間先生のHPに生徒達は感動

 芸術鑑賞会の前日の当間先生のご指導への感謝の気持ちを、皆でお手紙にしました。それから数日後、当間先生のHPに掲載された[宇治山田高校生の<感想文>]は、本当に嬉しいものでした。(どうかご覧下さい。)

 コンクールに振り回されることなく、真の、意義深い、先に繋がるような活動をしなさい、という、暖かなメッセージでした。今日の練習で、当間先生のメッセージを印刷配布し、皆で読みあいました。皆のうなづいた顔が印象的でした。

 コンクールへのまっしぐらな活動が高く伸びるビルのようなものだとすれば、私の心掛けたい活動は、裾野の広い富士山のような形です。真の音楽の高さは、個人やチームワークの質である<裾野>の広さに支えられるはず。

 <高く&広く>。そのための施設慰問コンサートであり、シュッツ合唱団との共演であったり、日々の私との体当たりの関わりであったり・・・・です。

 春はまだまだ様子がわからなかった1年生達が、最近は1日も休まず頑張っています。いつの間にか、後輩達から絶大な信頼をされるようになった3年生達。「不安だらけ」と言ってた2年生たちも、りっぱな存在に。皆の成長は、顧問として、ちょっと自慢です。

 実は、当間先生のHPの
チームワーク個性派という、私の大好きな文章も、生徒達に紹介しました。生徒達に感想を求めましたが、口ではうまく表現できないようです。でも、体でわかっているような実感を得ました。いい集団です。

コンクールでの演奏

 今年も、『NHK全国学校音楽コンクール東海北陸ブロックコンクール』では、奨励賞を受賞しました。お二人の審査員が2位を付けられていました。

 残念だったのは、「審査員の前を通らないため」という理由だけで、演奏後、ロビーで待機させられたことでした。しかも、待機中に岡崎高校の本番だったのです。つまり、金賞を受賞された学校の演奏を聴くことが出来なかったこと。(このコンクールは、お互いの演奏を客席で聴きあえるのですが、宇治山田高校だけ、待ち席の位置と上記の理由で会場から出さされたのでした。)

 さらに、“録画取り”という性格が強く、拍手も制限され、演奏を始めるのも礼をするのもキュー出しに支配されます。アナウンスの間違いがあればすべてやり直しです。これでは生きた演奏は出来ませんよね。すべて作られた空間・・・。

 他校の演奏を聴いたあとも、生徒達はすっきりしなかったようです。自分達の目指す方向の延長線上にある「これだ!」という演奏に今年は巡り合えなかったからです。(毎年、金沢二水高校の演奏に生徒達は関心を抱いてきましたが・・・) 上に抜ける透明感のある明るい発声。私が生徒達と向かっているこの価値観を共にする団体は、意外と少ないのかもしれません。(岡崎高校、聴いてみたかったです。)

 コンクールでの演奏。それは、自分達の信じる音楽像を実現し、すべての方々に伝えきることでしょう。一瞬を燃え立たせ、柔軟で、明るく、屈託無く想いを綴る、未来に託して自分たちの生きるメッセージを送る演奏・・・・・あ、当間先生がおっしゃっていらしたお言葉ですね。(他校との比較に気持ちが行くことほど、つまらないことはありません。)

 当間先生が「希望の光を見出された」と述べられた、私達の歌声。あれから3週間近く経ちますが、種は、芽を出し、すくすくと。驚くほど成長しました。今や、昨年以上の演奏ができるところまで来たような気がします。

 今週、土曜日の10時51分。この一瞬に、今までの営みを全て出すことが出来れば!


当間先生のHP[宇治山田高校生の<感想文>]





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003.10.1
“金賞”に歓声、“2位”に涙
〜第56回中部合唱コンクール

 2003年9月27日、宇治山田高校合唱部は、第56回中部合唱コンクールに出演。高校Aグループ“金賞”(2位)を受賞しました。全国コンクール出場は、Aグループからは1校だけで、2位の本校合唱部は、惜しくも涙を呑むこととなったのでした。

出来は最高!

 因果なものです。今年の演奏は、昨年より、ずっと達成感のあるものでした。昨年は、「本当に1位?!」と自分達で疑うくらい、心残りな部分があったのですが、今年は、私の4年間の中でも、最高に磨かれた演奏でした。

 上に広がる透明な声作り。課題曲の教会音楽は、天井から降り注ぐような響きを目指しました。自由曲は、松尾芭蕉の“わび・さび”を墨絵のように美しく描こうとしました。本番の演奏では、響かない大きなホールを一生懸命響かせてくれました。ピアノとの協奏も、決まっていました。

 「歌いながら感極まって泣けてきた」と感想を漏らす部員もたくさん。それ程、達成感がありました。昨年よりも、緻密さにおいて追求できた演奏でした。

審査発表

 出演順に、賞の発表が続きます。“金賞”とアナウンスされたときの喜びようは、すごかったです。その後、代表校の発表です。代表に選ばれないとわかった瞬間、ほとんどの部員が下を向いて涙・涙。この姿は、表彰式が終るまで続きました。この姿から、顧問として逃げることは出来ません。何と慰めたらいいのか、あれこれ頭の中がグルグル回っていました。

 ロビーに張り出された審査表では、5人の審査員のうち、吉村先生と堀先生が1位を付けてみえました。しかし、新増沢方式のルールでは、2位になってしまうのです。

 しかも、今年は、Bグループから3校選出されたのです。(A,B両グループから4校が代表校に選ばれるのです。)本当に惜しい結果でした。

夜の打ち上げ

 ほっとしたのは、打ち上げでの部員達の姿でした。泣くだけ泣いて、後はすっきり。やはり、「自分達の演奏が悔いがなく、今までで一番良かった!」という気持ちが、支えたようです。

 3年生が一人ずつ、マイクを手に思い出話と後輩へのメッセージを語ります。後は、歌ったり、踊ったり。部屋へ戻っても、深夜まで語り明かしたようです。(徹夜組も)

 23時に三重県から駆けつけた大西さん。彼女は、ソロのコンクールと重なって、この大会に出られなかったのです。アルトの中心となる、音大を目指す超大物だっただけに、悔しさもひとしお。駆けつけて、まず、皆と泣いてから、話し込んでいました。大きなドラマは、こうして終了しました。

コンクールって・・・

 「コンクールって、自分の好きな人に、自分の精いっぱいを伝えるのと似ているよ。どれだけ自分のいいところをアピールしても、振り向いてくれない人もいるでしょ。でも、自分を高めることの意義は、これからの人生に大いに生きるよな。我々の精一杯は、2人の審査員には通じたよね。残り3人には振られちゃった。でも、君達が私と磨いた山高合唱部の個性的なサウンドは、これからも方向を変えずに行きたいね。」

 打ち上げで私が部員達に話した精一杯の言葉でした。

 音楽は、勝ち負けのためではなく、演奏する側と聴く側の両方の心を豊かにするものだと思います。今年の活動は、なるべくコンクール一辺倒にならない配慮をして来ました。施設訪問、学校訪問、野球大会開会式、全国高校総合文化祭・・・・。いろんな音楽の場があり、部員達は、心豊かな、明るく団結力のある仲間に成長しました。この眼に見えない力がとても頼もしいです。

 “全国大会”には、他の学校に頑張ってもらいたいです。そして、山高合唱部は、早速来週に控えた、小中連合音楽会のゲスト出演を頑張りたいと思います。可愛い小学生と多感な中学生の心に何を届けられるか! 今、夢中で練習しているところです。

 なお、例によって、OBの俊太君(今年もめいっぱいお世話になりました。)のHPに、中部大会の記録と画像集があります。ご覧下さい。

俊太君のHPより、合唱のページおよび、画像集






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2003.10.8
「伊賀町音楽学習交流会と鑑賞会」での招待演奏


 2003年10月7日、宇治山田高校合唱部は、「伊賀町音楽学習交流会と鑑賞会」(伊賀町教育研究会主催)に招待され、三重県伊賀郡伊賀町の「ふるさと会館いが」で、40分ほどの演奏をしてまいりました。

この日に向けて

 コンクールに向けての練習で培った技術や精神は、大きかったです。月曜日(9月27日)からは、またまた賑やかに練習開始です。先方からのリクエスト曲『世界に一つだけの花』の混声3部合唱をパート練習する部員達を見て、まずは、とても心強い気持ちになりました。トップテナーをアルトパートに入れて3パートのバランスを取り、こういう曲特有の細かいリズムも見事にクリアし、あっという間に、たのしいアンサンブルが出来上がりました。

 「コンクールは、自分達の音楽を伸ばすもの。招待演奏は、小中学生に楽しんでもらうもの。どんな生徒にも楽しさを絶対伝えよう!!」と団結し、振り付けに凝ったりしながら、たくさんの曲を貪欲に練習しました。

 嬉しかったのは、3年生も全員参加を表明し、練習にも積極的に出てきてくれたことです。『全国大会にむかうような前向きな姿で』を合言葉に、音楽を引っ張ってくれました。さらに、新しい部員も加わり、ステージ人数としては4年間で最高の47人となったのでした。

行きはすごい渋滞で

 さて当日。4限終了後、迎えのバスに乗り、出発です。5,6限が公の欠席というのも嬉しかったみたいですね。集合の早かったこと。出発したバスの中でまずは昼食です。

 この日は、名阪自動車道が工事との情報があり、早く出かけたのですが、途中からすごい渋滞。地理的に回り道もなく、ひたすら渋滞に耐えるのみです。結局2時間弱で到着する予定が、実際は、3時間近く掛かってしまいました。「リ、リハーサルが出来ない!!」と急遽、バスの中で練習です。響きません! ま、響くバスなんてないに決まっていますが・・・。それでも一生懸命練習しました。特に、今日で引退と言う3年生たち。いじらしいくらいしっかり歌っていました。

 着くと、もう、私達のステージを待つ休憩に入っていました。待ち構えてみえた先生方に謝り謝り、5分ほどのリハーサルをさせていただき、すぐ本番です。でも、部員達は、こういうハプニングも楽しそうです。ステージに向かう一人一人の姿は、立派な笑顔でした。

一曲一曲に想いを込めて

 ステージに出て行くと、かわいい小中学生の目を輝かす姿。並んだ部員達は、コンクールのときのような晴れやかで整然たる姿です。まずは、間髪入れずに3曲。

1、サッカーに寄せて(木下牧子)
2、夢みたものは(木下牧子)
3、怪獣のバラード(東海林修)

 第一声の『けっとばされ〜てきたものは〜』のユニゾンが、会場に響き渡ります。「あ、うれしい!」なんと、当たりの会場でした(笑)。つまり、響きのとてもいいホールだったということ。幸せでしたね。上に抜ける発声を磨いてきただけに、効果満点。ホール全体に豊かに響き渡る40分の始まりです。

 会場の小学生達は、演奏を始めるまではどこか落ち着かない様子でしたが、第一声に、シーン! 以後、最後まで集中して聴いてくれました。『怪獣のバラード』は、さびの部分に手拍子を入れましたが、その最後に、数名の部員だけが独特の“お笑いポーズ”を決めていました。会場からはクスクス。見つけた聴衆だけが笑えるという仕掛けです。成功! 次第に会場が和んできます。

 さて、今回は、ピアノソロ、ソプラノソロ、男声カルテット(ハモネプ)を入れてみました。

4、ピアノソナタ(モーツァルト)
5、カロ・ミオ・ベン(ジョルダーニ)
6、学園天国(誰でしたっけ?)

 ピアノの丸谷えりさん(3年生)は、昨年の今頃、合唱部の伴奏者として登場。ところがそこで歌う合唱部の歌声に感動して泣き出した生徒です。その後、「音楽に進みたい!」と進路を決め、保護者を説得して現在に至っている素晴らしい生徒です。ソプラノの核としてめきめき力を伸ばし、“天然系”の愛らしさとやさしさを併せ持つ、合唱部になくてはならない存在に成長しました。この日のピアノは、粒の揃った美しいモーツァルトでした。音をはずしたりもしましたが、大舞台でよくやったと思います。会場も集中して聴いてくれました。

 ソプラノソロの大西ゆういさん(3年生)は、前に述べた、中部コンクールに出場できなかった生徒です。中3の3月に入部し、合唱命でここまで来た頼もしい生徒。感情豊かで、いつも何かを訴えかけ、常に存在感溢れる生徒でした。声のボリューム、メッセージ性の強さなど、飛びぬけた力の持ち主。この日、歌い始めた途端、「うわー」と息を呑んで聴き入る小学生達が印象的でした。

 さて、RAKUSA25の登場。この5人組も、3年生の引退でこれが最後のステージ。お得意の『学園天国』を披露しました。3年生の福井君、井上君、北条君、2年生の山本君、野崎君。本当によくやってくれましたね。特に福井君。彼に誘われて入部した部員は10人に達します。いつも笑顔で、人に優しく自分に厳しく、3度の飯よりも(勿論勉強よりも)合唱大好き人間でした。彼なしではこの合唱部はなかったでしょうね。逆に言えば、彼に変わる存在が出てこなければ合唱部の将来は・・・。この日の歌は、振りにも磨きがかかり、大いに笑いを誘っていました。一気に会場は熱気に包まれています。

 7、Quoniam ad te clamabo(シュッツ)
 「ぜひ、コンクールでの曲を歌ってください」とのリクエストにお答えしてプログラムに入れた曲。難しいかな、と心配でしたが、会場の生徒さん達はとてもしっかりと聴いてくれました。私が合唱の歴史の話を少し挟んだので興味を持ってくれたのかもしれません。演奏は、教会音楽にふさわしい響きをかもし出していました。素敵なホール!

 8、春に(木下牧子)
 「伸び盛りの皆さんにお贈りします」と一言添えて振り始めたこの曲。すばらしい演奏でした。テンションの下がらない熱い演奏。言葉も生きています。ここら辺になると、ステージと客席が一体になっていた感がありますね。

 9、鴎(木下牧子)
 「鴎のように自由に生きよう。戦争直後、失意の人々に訴えた前向きな詩。今でも、イラクやアフリカは大変な状況ですよね。世界中の人々が平和になりますように、という願いを込めて歌います」と言って、合唱部を振り返ると、みんなの、その気になった顔・顔・顔。いよいよ、最後の曲です。丸谷さんが涙したのもこの曲でした。何度も何度も歌ってきた曲。このメンバーで最後に最高の演奏をしよう! 振り始めた私の指揮者としての、顧問としての想いに、生徒達はしっかりと“想い”で返してきます。力強い歌声でした。最後の『ついに〜自由は〜かれらの〜も〜の〜だ〜』に込められた強い想い! 彼らの歌いっぷりに私も感動していました。よくやった!

 さて、最後に『世界に一つだけの花』。私達だけの演奏、そして2回目に全員合唱です。スマップの振りをさびの部分につけ、楽しく歌いました。やはり、最後のポーズで遊んでいます。客席も笑っています。高校生が童心に返って楽しんでいます。それを見ながら指揮をする私も『かわいいなあ』と微笑ましく思いながら・・・・。無邪気で飾らない演奏、とても楽しい空間。

 全員合唱は、私が客席に向かって指揮。あ、客席も振りをつけて歌ってくれてる。楽しいですねえ。最後の『オンリーワン!』は、小学生の大きな声にビックリでした。

 手を振りながらステージを後にする部員達。その顔は、歌いきった達成感に満ちていました。ジュースとお菓子を頂き、お礼のお言葉を頂き、小中学生の「さようなら」に手を振り返し、幸せいっぱいでバスに乗りました。あっという間の伊賀でのコンサートは、こうして目出度く終了しました。

帰りのバスは歌三昧

 3年生との最後のバス旅行。帰りのバスは、もう、大変でした。あまった缶ジュースの争奪戦。顧問3人のプライベートを暴くクイズ大会。3年分の合唱曲を次々と歌いだす3年生たち。懐メロを歌いだす生徒達。「第九」まで飛び出しました。

 そうそう、途中でトイレ休憩を取ったとき、トイレの前で、3年生を中心とした男声カルテットで、ゴスペラーズの『あいしてる〜ってさいきん!』を歌い始めたのにはビックリしました。すぐに、皆が取り巻き、うっとりと聴いたあと、やんややんやの拍手。写メールでの記念写真もバッチリとって、出発。その後、学校に着くまで歌い通しでした。

 18:30学校着。その後、カラオケに行ったとか行かないとか・・・・。いや、確かめるのは止めにしよう・・・・ブツブツ。


 本当に、楽しい半日でした。改めて、生徒達、特に3年生一人一人に「ありがとう」と言いたい気持ちです。よくクラブを花開かせてくれましたね。そして、最後に、こんないい体験をさせてくださった、伊賀町教育研究会や、先生方、生徒さんたち皆に感謝したいと思います。

 “音楽は演奏する側と聴く側の両方の心を豊かにするもの”。この日の体験はまさにこの言葉をしっかりと示してくれたものでした。3年生たちは、進路が決まればまた戻ってきてくれます。それまで、1,2年で新しいクラブつくりです。この日の皆の笑顔に、その前途が明るく見えた私でした。 





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2004.1.15
近況、および、ある中学生から学校への質問


 本番によって培われていく“歌う楽しさ”が生徒達を変えていく


 宇治山田高校合唱部は、今、少人数グループに分かれての練習に励んでいます。目指すは、1月25日の、三重県合唱アンサンブルコンテスト&フェスティバルです。コンテスト部門に、混声グループ2チームと女声グループ1チーム、それにフェスティバル部門にも3チーム参加です。計6チームなんて前代未聞の多さです。

コンクールまでとは違い、音楽作りも集団作りも生徒達主体。顧問は、アドバイザーに過ぎませんから、思うように練習の積み重ねが出来なかったり、人数が揃わなかったりで、苦労しているようですが、明るく意欲的に頑張っているようです。

本番3日前に、「練習の成果を先生や友達にも見てもらおう!」という目的で、『合唱部校内ミニコンサート』を開催します。こちらの方も成功させて欲しいものです。

11月から12月にかけての活動は、受験に向かう3年生がいない中での本番でしたが、本当に活発でした。久居市・一志郡(三重県)中学校連合音楽会にゲスト出演。近畿高校総合文化祭(滋賀県)に南勢地区合同合唱団として参加。「小津安二郎記念式典」の一環での演奏。三重音楽祭に参加し、県下の高校生300名近くで「第九」を熱唱。今年はオーケストラ、プロのソリスト、指揮者との共演でした。最後は、地元伊勢市での第九演奏会に出演。これもオーケストラ。大人に混じって堂々と歌ってくれました。

今年度ほど、たくさんの本番に恵まれた年はありません。本番によって培われていく、“歌う楽しさ”は、彼らを随分変えていきましたね。明るく仲のいい集団、けじめのある生活、協調していこうという精神、集中力、誇りと責任感・・・・多くのものを得てくれました。これからも、どんどん成長していくのではないでしょうか。

合唱で得たものを勉強にも生かしていく。「合唱やってたら成績も伸びた!」というのが正しい姿です。このことを実現して欲しいと願っているのですが、テスト前のクラブのない日も音楽室で、上級生が下級生に教えたり、私も数学の質問を受けたりと大忙しです。学年でトップを争うメンバーもたくさん。中々の知的な集団です。冬休み明けのテストはみんなどうだったかな?

さあ、今年も、教師として、顧問として、指揮者として、彼らと全力で接していく私です。彼らからエネルギーや純粋さや、向上心をもらっている私です。教えることはもらうこと。うまく表現できませんが、お互いに生かされているような関係。音楽を通じての人と人との関係ですね。たとえ、生徒と教師でも同じような気がしています。合唱部の生徒達とトータルな面で理想的な関係を目指したいと考えています。

中学生から学校への素朴な質問に教頭先生が奮闘

 ある日の職員室での出来事です。教頭先生が私を呼んで言いました。

 「レインボーメッセージ(三重県教育委員会のHPの宇治山田高校へのQ&Aのページ)にこんな質問が来たよ。」

 そして、私に見せてくれたコピー用紙には、以下のように書かれていました。

■宇治山田高校への質問 宿太曽中学校3年生・恋菜さんの質問

・・・Q・・・ 44回目の合唱部全国大会の意見会のようなHPをみました。そうしたら宇治山田高校のことがいろいろ酷く書かれていました。私は見学会の 時に聞いた合唱にとても感動して、山高に入ろうと決め、一生懸命勉強しています。しかし、そう言う書き込みを見ると不安になります。山高の合唱部の今のレ ベルはどれくらいなのですか?

 私は、「あ、あのHPだ?」と頭に浮かぶものがありました。教頭先生に伝えようとすると、教頭先生の方から(ニヤッと笑みを浮かべられ)

 「実はねえ。私の方でいろいろ検索して調べ上げ、質問にあるようなHPを探し当てたんだよ。」と。そして、「合唱部の名誉のために、そして本校の名誉のために返事を書いたからね。見てくれるかい?」

 とおっしゃられ、以下のような下書きを見せてくれました。

2003年12月22日回答

・・・A・・・ たぶん、「●●●●●」というホームページを見られたのだと思います。このHPは四国在住の「社会人」の方が開設されているようです。そ の説明によると、「合唱団の練習風景や演奏会の様子を記したホームページ」だとあります。その中に「演奏会感想」の欄があって、ここでは「合唱団の演奏会 やらコンクールなどを勝手気ままに書き散らす」のだとあります。その第44回で昨年の第55回全日本合唱コンクールが取り上げられており、「勝手に座談 会」と題して、高校時代に合唱部に属していて現在も大学で合唱活動をしている人とか社会人になっても合唱活動をしている人などが集まり、出場校の演奏につ いて「勝手に」意見・感想を述べ合っているのです。だから、「公式」の評価でもなんでもありません。

 昨年、山高合唱部は、県大会、中部支部大会といずれも金賞で全国大会にも出場し、全国大会でも金賞を受賞したのです。山高が出場したAグルー プには全国から選ばれた14校(これだけしか出られない)が出場しており、その中で金賞を獲得したのです。これが公式の評価です。この時の審査員は9名で したが、1位をつけた人から13位をつけた人まで評価は様々でした(総合順位で3位)。人によって受け止め方は違うということでしょう。ちなみに、山高を 1位とした審査員は「ハーモニー」という雑誌の冬号で、山高の演奏について、「私は脱帽しました。課題曲は荘重で気品のある音楽づくり、香りのある響き、 自由曲はもっと素晴らしい。これはグレゴリオ聖歌とおらしょと現代の歌がそれぞれ交錯するスタイルを狙って書かれている曲ですよね。その歌い分けと、クロ スする部分が見事で、歌というより文化だと感じました。涙が出ましたね。」と語っています。

 今年も山高合唱部は、NHK学校音楽コンクール県大会「金賞」、東海北陸大会「奨励賞」、全日本合唱コンクール県大会「全部門総合1位」、中 部支部大会「金賞」を受賞しました。全日本合唱コンクールでは昨年同様中部支部大会でも金賞を受賞したのですが1票差で2位となり、残念ながら全国大会出 場は果たせませんでした。今や山高合唱部は、押しも押されもせぬ実力の持ち主であり、県内あちこちから招待演奏の依頼が来ています。

 
 この“力作”には驚きましたね。よく、調べられたなあ・・・と(笑)。

 そして、嬉しかったです。この質問の恋菜さんが、見事に本校への入学を果たし、合唱部に入部してくれることを心から祈っています。それにしても、HPの影響って凄いですね。私もいろんな方面に配慮しながら書いていきたいものです。


三重県立宇治山田高ホームページ
インボーメッセージ(三重県教育委員会のHPの宇治山田高校へのQ&Aのページ






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2003.2.13
感動の涙・燃えたアンサンブル!〜第15回三重県合唱アンサンブルコンテスト&フェスティバル

Photo:ユニークな振り付けを交えて熱唱する参加者たち

 2004年1月25日に催された
第15回三重県アンサンブルコンテスト&フェスティバルにて、宇治山田高校合唱部は、6グループが出場し、混声部門で『宇治山田高校“野崎家”』が金賞・最優秀賞を、『宇治山田高校“すずめ”』が金賞を、同声部門で『宇治山田高校A』が金賞を受賞しました。フェスティバル部門(審査されません)には、3グループが出場し、楽しいステージを披露してくれました。今回ほど、生徒達が燃え、楽しんだ年はかつてなかったと思います。審査結果はこちら)

歌って踊って

 『宇治山田高校“野崎家”』は、Pasigin(フィリピン民謡)を、歌と、振り付けやダンスで披露しました。1年生9人に、お兄さん的存在の2年生男子が3人加わったチーム。民謡の持つカラッとした明るさがこのチームのカラーにぴったりフィットしていました。音程、リズム、アッチェランドやリタルダンドを含むテンポ感も、なかなか音楽的でした。振りもとても爽やかでかわいらしく、好感が持てました。最後の盛り上がりもピタッと決まり、大成功。歌い終えたメンバー達は、「楽しかったー。自分達の歌でお客さんたちが笑ってくれているのが嬉しかったー!」と。泣きじゃくっている子もいます。何て純な子供達なんだろう、と私まで涙が出そうになってしまいました。

 このチームは、練習のときから団結力があり、出席もよく、いつも安定した音楽を奏でていました。妥協なく、しかも、雰囲気つくりにも工夫が見られ、アンサンブルの理想に近づこうと一生懸命でした。とは言え、ほとんどが1年生ですから、私もよくメンタルな悩み相談にも乗り、支え続けました。リードする側も、付いて行くほうも、大変成長したと思います。その結果が、演奏後の姿だったと思います。

 『宇治山田高校“すずめ”』は、Pamugun(フェリチアーノ)を、やはり、歌と踊りで。2年生10人と3年生2人。この作品は、《EST》がスペインや日本でのコンクールなどで演奏したものですが、複雑なリズムと早口言葉、奇声に鳴り物入り・・という大変面白い曲です。12人で指揮者なしで、ぴったり合うだけで奇跡です。本番、手に汗握りながら聴いていましたが、とてもエキサイティングでした。振りも、瞬間のすばやさを武器に、とても機敏に決めていました。(翌日の新聞にも大きく写真掲載されました。) すずめとハンターのおしゃべりの内容が良く分かるように工夫された振りに、演劇のような楽しさを感じました。ソロの西村さんも、風邪を押しながらも、高音のB♭をよく決めていました。高校生でよくここまでやったなあ。

 メンバーから、「昨日は、先生が帰ってから、夜まで練習し、今日も、早朝練習してから来たんやに!」と聞き、びっくり。練習の初期は、難曲だけになかなか通らず、ため息ものでしたが、直前一週間の追い上げは凄かったですね。南国の原住民のリズムを体にすっかり馴染ませていました。演奏し終えた後の、高揚した顔。「お客さんの反応がすごく嬉しかった。まだまだ工夫が出来そう・・・」と興奮しながらしゃべるメンバーを頼もしく思いました。

台湾と日本のわらべ歌

 女声合唱で同声部門に出場した『宇治山田高校A』は、「アジアのこどものうた」より“騎馬仔歌”(松下)と「紀の国のこどもうた3」より“えべすけどんどん”(松下)。子供の遊び歌を松下氏の凝ったアレンジを通した作品です。素朴なフレーズから始まり、突然技巧に走るこれらの作品を生徒達は良く歌い上げていましたが、歌うエネルギーが技巧的な部分で少し減ってしまう、そういう箇所がありました。ソプラノの高温はかなりの難所ですが、風邪引きメンバーばかりで心配しましたが、本番は何とかクリアしていました。最後の決めも良かったです。

 このチームは、3年生2人と、2年生5人、1年生5人。女子ばかりなので和気藹々と練習が進んでいました。新しい作品なので音源が見当たらない!生徒達は初演のような気持ちでコツコツと音像を組み立てていく練習でした。ただ、特にソプラノに風邪が蔓延し、最後まで人が揃うのかが心配でした。それだけに、本番の演奏にホッと胸を撫で下ろしました。1人1人の声のパワーも増したようです。ステージがよく響いていました。

フェスティバル部門でも大活躍

 県内で9チームが参加したフェスティバル部門。内、3チームが高校生チームで、その3チームは宇治山田高校でした(笑)。それくらい今年の山高合唱部は、勢いがあったのですね。

 私は、コンテスト部門は、《EST》や“やちまた”も含め計8チームのリハーサルと本番をタイムテーブルの許す限り、行ったり来たりして見届けましたが、フェスティバルは、もう、生徒達に任せました。さすがに疲れちゃったのです。ですから、本番のみ、ゆっくり聴きました。

 『Rumor』は、4人で混声4部を歌いました。3年生3人と2年生1人。「ふるさと」(増田)と「水汲み」(高田)をオーソドックスに歌い上げていました。特に「ふるさと」はハーモニーもしっとりと決まり、いい演奏でした。アンサンブルの究極である1パート1人を実践し、大きな拍手をもらった彼らの今後に期待を寄せたいです。

 『やまこう☆4連符』は、Sur Le Pont D'Avignon(フランス民謡)を、やはり、4人の混声4部。1年生2人と2年生2人でおしゃれに歌い上げました。転調あり、軽快な16分音符の連続あり、しかもフランス語でしたが、仕上がりは素敵でした。あれだけ楽しげに堂々と歌ったのには、何の指導も入れてないだけに、驚きました。可能性一杯の生徒達です。

 『YMCO 17』は、2年生女子6人組。「さとうきび畑」を清楚に歌っていました。真面目でどちらかというと控えめな6人が、自らステージに立っただけでも、嬉しかったです。恋の歌を振りもつけてかわいらしく歌っていました。微笑ましかったですね。ピアノ伴奏の岡さんも堂々たる引き振りでした。

可能性一杯の生徒達

 この行事に至る日々を振り返ってみると、改めて生徒達に拍手を送りたい気持ちです。「第九」が終って1ヶ月。その間、シーズンオフを感じることもなく、風邪に苦しみながらもよく本番に照準を合わせたと思います。1年生の成長振り、2年生の責任感に頼もしさを感じ、進路を決めた3年生4人の参加もうれしかったです。

 練習への取り組みや、クラブへの熱の入れ方に、個人個人の温度差があるのは当然ですが、それがどう音楽的な集団に高まっていくかが、アンサンブルへの取り組みに欠かせないポイントです。その点で、どのチームも、一人一人の可能性を引き出せる雰囲気つくりを頑張っていました。その結果、どの生徒も、達成感に満ちた爽やかな笑顔や涙を見せてくれました。

 私にとっては、側面から見守るというのは、前面に出て引っ張るよりも難しいのですが、今年の生徒達は、私にあまりその難しさを感じさせてくれませんでした。ある2年生の生徒が、「先生、今年はあんまり怒らんだなあ。」なんて冷やかします。「そうかなあ・・・」と言いつつ、心の中では、「それは君達がいい生徒達だからだよ」と思っていました。

審査結果はこちら)





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