『平成22年6月から念願の7:1になりました』
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総看護師長
浴森 公子 |
急性期の病院は忙しいと思われています。当院もご他聞にもれず、急性期病棟では業務に追われ、残業もたくさんあります。
当院ではこんな場面によく遭遇します。
- 患者さんの話をきちんと聞いてあげたいけれど、他の受け持ち患者さんの手術の時間が迫っているので、「ゴメンね。またあとで・・・」と切り上げる。
- 入院患者さんの受け入れと、受け持ち患者さんたちのケアがようやく終わり、昼休みも早々に記録をしていたら、次の患者さんの入院受け入れを指示され、残業を覚悟する。
- 今日は段取り良く運んでいて、良い調子だと思っていたら、患者さんの急変で、何を置いてもその人にかかりっきりになる。
- 高齢のご夫婦のどちらかが入院。今後のことや検査や治療の説明をしようと思うけれど、わかりやすく話したと思ってもなかなか伝わらず、ふと時計を見ると1時間以上経っている。
働く看護師たちは目いっぱい、そして責任を持って看護にあたっています。患者さんへの思いを汲み取って配慮ある対応をしたい。時間はかかっても、 患者さんやご家族のペースにあわせたい。必要な点滴や処置は確実にしなければならない。自分の受け持ったことは責任持って実施・記録したい。これらを全てやり遂げようとすると、残念ながら記録が後回しになり、2時間も3時間も残業になることもあります。「もう少し看護師がいたらなぁ」というのが看護師たちの望みです。もう少し看護師がいたら、前述のような場面がなくなり、もっと患者さんに喜んでもらえるからです。
今年の4月に12人の看護師が新たに入り、看護部は141人の大所帯になりました。欲を言えば、もっともっと看護師が増えても良いのですが、急性期病棟では、患者さん7人に対しいつも看護師が1人以上いる基準になりました。
人が多ければよいというものではありませんが、看護は自分の目で見、耳で聞き、触ってみたり、測ったりして集めた情報を集約して考え、患者さんの許に行き、自分の手や語りで何らかのケアを提供する。1対1で看護するので、大量生産はできず、やはり人数は大きな資源なのです。10:1から7:1になり、患者さんに満足していただける環境に一歩近づき、前進したことをとてもうれしく思っています。

