北のお遍路 北海道八十八ヶ所
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2006年(平成18年)4月1日(土曜日)北海道新聞朝刊 今年十月に開場する「北海道八十八ヶ所霊場」の寺と札所順が三十一日、札幌市 内のホテルで開かれた北海道八十八ヶ所霊場会(伊藤晃全会長)の設立総会で決ま った。一番札所は旭川市で、道北から道東、道南、道央の順に巡って八十八番札所 は札幌市厚別区となる。道内の真言宗の住職有志による十数年がかりの構想が結実 した。京都で制作していた各寺に安置される八十八体の木彫の仏像もほぼ完成。全行程およそ三千キロと四国の二倍以上の壮大な北の遍路道がスタートする。 (編集委員小野初雄) 北のお遍路旭川発 行程3千キロ、全道巡る 札所順などは、真言宗の開祖、弘法大師(空海)が開いた四国霊場になら った。北海道の八十八ヶ所を四つの道場に分け、出発地で「発心の道場」 一の一番札所は、旭川市五の三の真久寺で、道北を中心に巡る。最北は留萌 管内天塩町の教信寺(十六番札所)。次いで北見、網走、厚岸など道東へと続く 「修行の道場」(二十四番から三十九番)、十勝から胆振、後志、渡島管内松 前町へも足を延ばす「菩提の道場」(四十番から六十五番)。六十六番札 所から始まる「涅槃の道場」は札幌と南空知、石狩地方で、最後の八十八 番札所は札幌市厚別区の、大照寺と決まった。ただ、札所は八十八あ るが十一の寺が重複して札所を持つため、実際の寺数は七十七になった。 参加する寺の宗派を真言宗に限定したことなどが、八十八寺にならなか った要因。伊藤会長は「参加する寺を増やし、早く八十八寺になるように努 力したい」と話している。開眼法要は十月十五日、一番札所の旭川市の 真久寺に八十八体の仏像をそろえ、高野山真言宗の資延敏雄 (すけのぶびんゆう)管長(旭川市・金峰寺住職)らを迎えて開かれる。なお、 巡礼は冬期間の巡礼者の事故を防ぐため二〇〇七年五月から始める。今後、 各寺が巡礼者に押す「ご朱印」や納め札入れ、ガイドブックの製作に取り組む。,. |
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| 北海道八十八ヶ所霊場 | 木彫本尊ほぼ完成 | ||
| 発心の道場 1真久寺 旭川市 2六角堂 旭川市 3旭山廟 旭川市 4春光丘寺 旭川市 5真勝寺 芦別市 6大照寺 芦別市 7光元院 芦別市 8千体山竃音寺 赤平市 9遍路堂 深川市 10丸山寺 深川市 11金剛寺 浦臼町 12郷芳寺 滝川市 13観音寺 小平町 14弥勒院 小平町 15真如院 羽幌町 16教信寺 天塩町 17法弘寺 名寄市18弘法寺 美深町 19光願寺 美深町 20実心寺 士別市 21大阿寺 士別市 22不動院 士別市 23真弘寺 当麻町 修行の道場 24不動堂 当麻町 25大照寺 比布町 26大聖寺 上川町 27遍照閣 名寄市 28観音堂 士別市 29青龍寺 滝上町 30龍光院 興部町 31景勝寺 北見市 32弘法寺 置戸町 33真隆寺 北見市 34福王寺 津別町 35薬師堂 津別町 36善照寺 標津町 37大師堂 標津町 38泉福寺 中標津町 39高野寺 厚岸町 菩提の道場 40密厳寺 本別町41照覚寺 芽室町42三昧堂 芽室町43弘真寺 帯広市44新正寺 池田町45真隆寺 幕別町46高野寺 帯広市47高野山寺 大樹町48金剛閣 大樹町49地蔵寺 広尾町50妙龍寺 浦河町51望洋寺 苫小牧市52滝泉寺 登別市 53千光寺 登別市 54清瀧寺 室蘭市 55壮栄寺 壮瞥町 56不動寺 伊達市 57阿吽寺 松前町 58遍照寺 留寿都村 59孝徳寺 仁木町 60仁玄寺 仁木町 61蜜巌寺 余市町 62精周寺 小樽市 63不動院 小樽市 64新生寺 小樽市 65十一面堂 苫小牧市 涅槃の道場 66明王寺 札幌市西区 67蜜修寺 同市中央区 68招福寺 同市南区 69淨徳寺 同市南区 70神呪寺 同市南区 71吉祥寺 同市北区 72弘聖院 石狩市 73密修寺別院 札幌市東区74竜王寺 札幌市東区75八葉蜂寺 江別市 76雷音寺 汀別市 77覚良寺 汀別市 78長高寺 岩見沢市 79弘仙寺 三笠市 80大心寺 美唄市 81高徳寺 岩見沢市 82龍光寺 岩見沢市 83孝恩寺 栗山町 84観照寺 札幌市豊平区 85至勢山観霊院 同市清田区 86成田山真如院札幌別院 同市清田区87大照寺別院 北広島市 88大照寺 札幌市厚別区 |
京都で彫り上がった仏.像は、四国の寺(札所)と.すべて同じ如来、菩薩、不 動明王などで、各寺に霊場の本尊として置かれる。運慶、快慶の流れをく
む大仏師松本明慶さん(60)=京都市西京区大原野=が、04年初夏から 弟子七、八人と制作を進めていた。いずれも材質はクスノキで、高さは台 座や背中にある光輪を含めて、座像は三十cmから三十五cm、立像は四十五
cmから五十五cm。姿は座像が五十四、立像が、三十三、横になった浬磐像が 一の計八十八体。木肌のぬくもりを感じさせる仏像は、入念に細 工されたいくつもの手が左右に伸ぴる「千手観世音菩薩」や、優しいまな
ざしの「阿弥陀如来」など、どれも見事な出来栄えだ。 「一休、一体に心を込めて彫りました。四国霊場と同じ立派な仏像が誕生 した。これで、北海道の方々が地元で四国と同じ仏様に手を合わせられる」
と松本さん。仏像は今後、和ろうで磨き上げ、口と口紅を入れて完成する。 四国八十八力所 霊場約1200年前、真言宗の開祖・弘法 大師(空海)が人々の災難を除くために開いた霊場。 四国遍路は、88ヶ寺を巡礼することで、煩悩が消え、 願いがかなうといわれる。近年は信仰のためだけでな く、「生き方を探る」などで巡る人も。本来は徒歩だ が、観光バスの巡礼ツアーやマイカー、タクシーによ る巡礼者も多い。 |
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一番札所で開創法要 北海道新聞06"10/16朝刊 【旭川】四国巡礼にならい道内各寺が協力して開場準備を進めてきた「北海道八十八ケ所霊場」の開創法要が十五日、一番札所の真久寺(旭川市五の四)で営まれた。高野山真言宗の資延(すけのぶ)敏雄管長(旭川市・金峰寺住職)はじめ道内外の僧侶約百人が信者約1200人とともに参列、新霊場の開場を祝った。北海道八十八ケ所霊場、は、道内の真言宗の住職有志が1995年から開場を準備してきた。真久寺から八十八番札所の大照寺(札幌市厚別区)までを四ブロックに分け、道北、道東、道南、道央の順に回ってもらう。開創法要では、各霊場.の本尊となる如来、菩薩'など八十八体の木彫り仏像が並び、制作した京都、の仏師松本明慶さんが一体一体に筆を入れ開眼式}を行った。霊場巡りは来年五月から本格的に始まる予定。真久寺では十六日から三日間、八十八体の仏像を前に、四国の各霊場から集めた砂を踏み歩く「お砂踏み」も行われる。(写真は開眼式では大勢の信者を前に88体の仏像一つ一つに筆が入れられた) |
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