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序 章
シンヤヒロミ
新谷弘実博士インタビユー

胃腸内視鏡外科医の世界的権威として知られ、ハリウッドスターや企業の
トップを始めとする各界の著名人からも絶大な信頼を集める新谷弘実博士だ
が、その素顔はとても気さくで朗らかな人物である。そして、その若々しい
容姿は、今年で七四歳を迎えるとは思えないほどだ。
そんな新谷博士に健康と長寿の秘訣についてお話を伺った。

Q 先生は、現在もアメリ力と日本を行き来して診療にあたる多忙な毎日を
送っていらっしゃいますが、体調を崩されるようなことはありませんか。

A 私は医者というのは健康でなければいけないと思っています。よく例え
話をするのだけれど、あなたがお金を預けるとして、お金の管理の仕方
が分かっている人と、管理の仕方が分からない人、どちらの人を選びま
すか。管理の仕方が分からない人に預けようとは思わないでしょう。健
康もこれと同じです。医者でも太っているし、血圧は高いし、という人
がいますが、自分の健康管理もできない人に、体を任せられますか。

Q では、先生が医者になろうと思ったきっかけを教えてください。

A 私が幼いころからの母の口癖は「野口英世のような立派なお医者さまに
なって、人さまのお役に立ちなさい」でした。物心ついたころからそう
いわれて育った私は、小学校に上がるころには「自分は将来、医者に
なって人助けをするんだ」と思っていました。↓
[ 目 次 ]
序章=新谷弘実博士インタビュー

第1章 現代医療の問題点

病気の予防と治療の基本 
即効性のある薬ほど毒性も強い 
私の患者さんでガンの再発、転移をした人が、人もいない理由 
気怪に「胃薬」を飲んではいけない 
(コラム〉米国が認める酵素療法如 

第2章 健康の鍵は酵素

生命活動には全て酵素が関与している
「命」あるもの壱食べる
水をたくさん飲むと風邪を引きにくくなる
(コラム}セレブがはまったローフード・ダイユットとは 

第3章 病気にならない食生活

日本食が健康食として世界的な注日を集めたきっかけ 
歯の数が何をどれだけ食べればいいのか教えてくれる 
動物性タンパク質は「肉」よ0「魚」で摂る 
体を守るビタミン・ミネラル 67
(コラム}酵素を豊富に含むフルーツや野菜 
(コラム)主食が肉のエスヰモーはなぜ太らない? 
Q その後、日本で医学について学ばれたのちに渡米されるのですが、
ときのお話を聞かせてください。


A 一九六三年、私は二七歳のときに、外科のレジデント(研修医)として
アメリカに渡って多くのことを学びました。そして、予防医学が分かっ
たかというとそうではないのです。何が分かったのかというと、ガンが
出来ている人、ポリープが出来ている人、そういった患者さんたちのガ
ンやポリープを、いかに切り取るか、病気の人をどうやって切って治す
かという方法でした。
やがて私は、内視鏡を用いてポリープを切除することができないだろう
かと考え始めました。当時は、1pくらいの小さなポリープでも、お腹
を開き、腸を引き出して切除していたのです。これでは患者さんの負担
が大きすぎると疑問を感じていました。

Q そして一九六九年、大腸内視鏡を使って、開腹手術をすることなく大腸
ポリープを切除することに世界で初めて成功されたのですね。


A この切除術により患者さんの負担を減らすことができたのは、私にとっ
て大きな喜びです。
そして、レジデント期間から多くの患者さんたちの胃腸をみてきたこと
から、その人が一番食べている物、飲んでいる物によって、胃腸が変
わっていくことに気付きました。食べ物、飲み物が、いかに人の体に影
響を与えるかが分かったのです。
私は、胃腸内の状態を人相や手相になぞらえ、胃相、腸相と名前を付け
ました。そして、良い胃相、腸相をしている人は健康で、悪い胃相、腸
相をしている人は不健康であることを教えられました。これはいい方を
変えれば、良い胃相、腸相を保つことが健康を保つことにつながるとい
うことです。↓
第4章 腸内環境の整え方

人間は微生物と共に生きている 
  善玉菌が繁殖する方法 (コラム)オランウータンの食べたバナナは
   胃に人る前に消化を始めていた   

第5章 健康寿命を決める生活習慣

酵素は使えばなくなる消耗品 
 現代人のあるべき姿  (コラム〉酵素は「消耗品」だということを忘れずに! 



第一章 現代医療の問題点

病気の予防と治療の基本

私が誇りにしていることのひとつは、世界で初めて、開腹手術をすること
なく大腸内視鏡によってポリープ切除を成功させたことである。こんにちでは世
界中の医師がこの方法を行っており、患者さんの負担を減らすことができた
のは、かけがえのない喜びである。
私は胃腸内視鏡外科医として、これまでにアメリカと日本で約三万から五万例
以上の人の胃腸をみて、重要なことを教えられた。それは「胃腸の状態が良
い人は、胃腸だけではなく体全体が健康である」ということだ。
内視鏡検査を行うようになってからしばらくして、その人の食生活により、
数力月より一年くらいで、胃腸の状態が変化することに気付いた。胃腸にも人
相のように胃相、腸相がある。そして胃相、腸相の悪い人は、単に胃腸が良
くないというだけでなく、心身のどこかにトラブルを抱えていた,胃腸をみ↓
Q 胃相、腸相について詳しく教えてください。

A 四〇代でも五〇代でもいいのだけれど、同じ年代でも、腸がやわらかく
てまるで子供のような良い腸相の人もいれば、硬くてせまくてゴリゴリ
している悪い腸相の人もいる。この差というのは何で出てくると思いま
すか。食べ物です。
腸相が若くて良い人を、病気になりやすいかどうか、心筋梗塞を起こし
やすいかどうか、肌がきれいかどうか、などでみると、腸相が良い人と
いうのは、健康で、心臓も強くて、肌もきれいで、普通に働いている。
腸がやわらかくて健康そのもの、一五歳くらいの腸相をしている五〇代
の人が、その腸相を八○代まで続けたとしたら、その人は誰が考えても
長生きするでしょう。
一方、私がいう悪い食べものを食べて、四〇代、五〇代で八○代くらい
の腸相、または生まれたての腸からずうっとはなれたような腸相をして
いる人は、心身に何か悪いところを抱えている。
つまり、健康かどうかの重要な指標で信頼できるものというのは、良い
腸相をしていること。そして、良い腸相を作り出す、良い食べ物や良い
水を摂ること。ここから、私の医学というものは始まったのです。

Q 良い食べ物とはどんなものなのでしょうか。

A 私のいう良い食べ物とは、酵素を多く含んだ新鮮な食物です。
胃相、腸相が、その人の健康を映し出すものであることに気付いてから、
患者さんたちに食事と生活習慣に関するアンケートを行いました。
そして、アンケートの結果やさまざまな臨床結果から、胃相、腸相のき
れいな人たちは、酵素を豊富に含む食事を多く摂っていたことが分かっ
たのです。
酵素というのは、生物の細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で、↓
れぱ、その人の健康状態から、はては寿命がわかるといっても過言ではない。
このことから、診察の際には、胃腸のほかにどこが悪いのか、できるだけ体
全体を検査するよう心がけている。人の体というのは、全てが、つながって機
能するものだ。
しかし、現代医療の問題点として、その人全体をみる医帥が少なくなって
いると感じる。例えば、大学病院などは、消化器内科、循環器内科等に細分
化されており、それぞれの専門医しか診断ができない。また、日本では多く
の医師が病気の早期発見と治療に専念しており、病気予防のための医療がな
されていない。これは、薬の処方や検査のない健康相談だけでは、保険料収入
がほとんどないことも原因と考えられる。
「予防にまさる医学はない」これは私の信念であるが、良い胃相、腸相を保
つことは健康を保つことにつながる。そのためには正しい食生活と生活習慣
が基本となるので、本書でお話しする「しん谷健康法」をぜひ行ってほしい。
これは自然の理にかなったシンプルなもので、患者さんにも実践していただ
いているが、その成果は素晴らしく、私の治療したガン患者のガン再発率は
ゼロ%といえるほどになった。
世間には多くの健康法があふれ、○○がいいとメディアで紹介されれぱ、
翌日には店からそれがなくなるような昨今だが、こういった方法は疑問であ
る。人には遺伝や食習慣などからつくられた個牲があり、万人に当てはまる
ようなものはありえない。また、体の一部分に良いからとそれをとり続けて
いると、他の部分に不調をきたすことがある。先ほども述べたように、人の
体というのは全体がつながっているのだ。
これからは、ますます健康であることが重要とされる。長寿というのは昔
から変わらぬ人々の願いではあるが、ただ長く生きればいいというものでは
ない。全ての人が健康に天寿を全うすることが私の願いである。↓
生命を維持するために必要な活動にはすべて酵素が関与しています」酵
素の働きなくして生物は生きてはいけません。そして,酵素は使えばな
くなるもので、限りなく作り出されるものではありません。つまり、酵
素が尽きた時点で命は終わ「てしまうのです。
牛命を営む上で、ビタ「.・ンやミネラルのように必要不可欠な酵素ですが、
比較的最近になって、栄養剤としても注目されるようになりました。体
内に酵秦が充分にあれば、その人の健康を最大限に保てるのです.
体内に酵素を豊富に保つためには、酵素を豊富に含んだ食専を摂ること
がとても大切です。

Q 酵素とビタミンやミネラルの関わりを教えてください。

A ビタミンやミネラルは補酵素ともいわれ、酵素を活性化させるために必
要不可欠なものです。しかし、農薬や化学肥料などの影響で、現代の野
菜や果物の栄養価は昔と比べて激減しています。

Q 近年、欝などの精神的な病気が問題になっていますが、心の健康と、こ
ういった食ぺ物は関係しているのでしょうか。


A 精神病の大半というのは食べ物、飲み物で起こるといっても過言でない
でしょう。私はよく冗談で『心はコロコロ変わるから心だ』というので
すが、何を食ぺているかでも精神状態は変わっていきます。問題を起こ
して刑務所に入った人々が改善されるのは、規則正しく食事を投るから
だともいわれています。
最近の了供たちがキレやすいのは、親のしつけが悪いからとか学校教育
が悪いからとかいわれているけれど、そうはいえない。子供たちは特別
に害のあるものを食べている訳ではないけれど、身近な食事の偏りが原
因と考えれば、これは社会全体の責任ではないでしょうか.↓
即効性のある薬ほど毒性も強い

私は今年で七四歳になるが、十九歳のときにインフルエンザにかかって以
来、病気になったことがない。これは先ほどお話しした「しん谷健康法」を実
践しているおかげである。この方法については、本書を通して説明していきたい。
私たちがくちにする食物以外のものに「薬」があるが、日本人は気軽に薬を
飲みすぎている。薬というのは基本的に全て毒である,漢方薬なら副作用も
なく大丈夫と思っている方もいるかもしれないが、それも間違いである。薬
には休の悪い部分を健康な状態に治す働きがあるが、同時に、他の正常な部
分にダメージを与えてしまう副作用が存在する。副作用は恐ろしいもので、
私自身も思いもよらぬ体験をしたことがある。

その日、私は初めて「バイアグラ」を処方することになった。新しい薬を
出す際には、その処方量の四分の一から八分の一くらいを試してみることに
していた。なぜなら、薬には副作用について書かれた説明喜があるが、記載
されていない反応が起こることもあるからだ。患者の方には、公のものだけ
でなく、私自身が試した結果も説明し、納得したうえで服用してほしい。医
師には、薬を処方するからには、なるべく体に負担のかからないものを選ぶ
責任がある。ところが、バイアゲラはとても硬い錠削で、一錠を割ろうとし
たがなかなか難しい。そこで、削ってほんの少しの粉を舐めてみることにした。
反応はものの数分で起こり始めた。鼻が詰まりだしたと思っていたら、だ
んだんと呼吸がしづらくなってきたのだ。そして、顔が風船のように腫れて
いくような感覚が表れてきた。その間にも息苦しさはどんどんひどくなり、
勃起するどころか、窒息死の恐怖に襲われ、私はパニックに陥ったのである。
何とか症状は十分位で消えていったが、この日を最後に私は薬の実験を行っ
ていない。薬の恐ろしさ、そして即効性のある薬ほど毒性も強いということ
を、身を持って体験したのだ。↓
脳に存在しているセロトニンは、精神的バランスを決めるホルモンの一
種で、不足すると精神のコントロールがうまくできなくなるのですが、
最近になって、セロトニンは腸にも存在していることが分かりました。
そして、セロトニンの多くは腸で作られているといわれています。この
ことからも良い腸相を保つことは、良い精神を保つことと深い関わりを
も「ているといえます。他にも、腸というのはたくさんの働きをしてい
ます。腸、免疫系、ホルモン系、神経系は、お互い相関関係にあって、
体の恒常性を保っているのです。

Q 次に、良い水について教えてください。お話を伺っているあいだにも、
水を飲まれていますが。


A 私は一日に二〜二・五リットルの水を飲みますが、普通は一目一・五
リットルでいいでしょう。水をたくさん飲むことはとても体に良いこと
です。しかし、水なら何でもいいわけではありませんし
人の体の中には酸化作用と還元作用というものがあります。酸化という
のは、細胞をサビつかせ、老化させる、破壊させること。還元というの
は、その反対に若さ、健康を促します。そして、酸化した食べ物や飲み
物は避けるべきです。酸化したものを摂らないことによって、体を酸化
させないで健康を保てるからです。
水道水のように塩素で殺菌されたものは、休にとって良くありません。
水に塩素を人れると活性駿素が発生します。活性酸素というのは、体を
酸化させる、サビつかせる物質で、これでバイ菌を殺すのだけれど、こ
の方法では水自身も酸化してしまう。酸化された水になってしまうのです。
酸化された水を飲むと、体内は基本的に弱アルカリ性なので、中和する
ために、体内のカルシウムやマグネシウムといったミネラルが浪費され
ます。そのミネラルはどこにあるかというと、骨にあるので、酸化され↓
この話を聞いて、私が特殊な体質なのではないかと思ったかたもいるだろう。
バイアグラは今でも処方されていて、副作用に苦しまなかった人が大勢いる
ことも事実だ。こういった人は、アルコールや食品添加物の摂取といった生
活習慣によって、薬に対する耐性ができ、刺激に対して鈍感になっていると
考えられる。
私の体は薬に対して非常に敏感に反応を示す。冒頭でお話ししたように、
私は病気にかかったことが一度しかないので、薬を飲んだことがほとんどな
い。また、アルコールやたばこといった嗜好品はもちろん、農薬や食品添加
物の入った食事を取らないようにしている。こういった生活を何十年も続け
ている私の体は、例えばコーヒーをカップ一杯飲んだだけで、血圧が一〇〜
二〇は上がる。私のように少量の薬にも反応する人を、今日では「薬品過敏
症」というが、人間本来の体はこうしたものだ。
医学は進歩しているにもかかわらず、病気にかかる人はあとをたたない。環
境の変化に伴い、新しい病気も次々と現れてくる。これからは「病気をどう
やって治すか」ではなく「病気にならない体をどう作るか」がますます
重要になってくる。

私の患者さんでガンの再発、転移をした人が一人もいない理由

私の患者さんで、ガンの再発、転移をした人は一人もおらず、治療中にガ
ンで亡くなった人はいない。だから私は死亡診断書を書いたことがない。
ガンというのは、腫瘍(=異常な細胞が増殖し塊になったもの)のうち、
浸潤や転移があり、限界なく成長する悪性腫瘍のことをいう。
こんにちの医学では、ガンは切除しない限り自然治癒はしないと考えられてい
るが、それは違う。人間の治癒力というのは本来もっと強いものだ。私の患
者さんたちが、リンパ腺に少しガンが残っていてもシンヤ食事健康法を実践
し、「酵素」を大量に補うことで、健康を保っているのが何よりの証拠である。↓
た水を飲めば飲むほど、年を取虐つれて骨粗しょう症を起こす原因と
なるのです。
これらのことから、良い水の条件には、人間の体液に近い弱アルカリ性
であること、還元力があることがあげられます。
フランスやメキシコなどの魔法の水と呼ばれるものは、みな還元水だと
もいわれています。
体内に吸収された水は血管を通って体中の細胞に運ばれていきます。こ
のように、体の中にはいろいろな流れがありますが、この流れを止める
ような生活をしてはいけません.。

Q 流れを止めてしまうものについて教えてください。                   

A 一番悪いのは、化学物質を体に入れてしまうことです。化学物質という
のは、もともと体の中には入ってはいけないものです。
例えぱ、たばこを吸うことによって血管はキュッと締まり、血流が悪く
なります。飲酒は血行が良くなるという人もいますが、本当のところは
違います。アルコールを飲むと一旦は血管が開きますが、化学物質など
によって煎理に開かれたものにはリバウンドが起こります.リバウンド
によって二時間桿度で血管は締まり、血流が悪くなります。締まった血
管が元に尿ろうとして開こうとするときに、活性酸素が発生します。そ   
して、活性酸素の解毒には酵素が使われるのです。
私は、日本人の多くはもともとアルコールに強くない体質だと思ってい
ます。たばこや飲酒を続けている人と、たばこも酒もやらない入の何十
年後かを比ぺてみると、しみや歯の汚れなど見た目にも違いが表れます.
そして、たばこや飲酒を続けてきた人はガンや脳梗塞、心筋梗塞などの
病気の発生率も高くなっています。
私たちの体の中を修復、解毒するには酵素が便われます。つまり、良く
ない食習慣や生活習慣をすることによって、自分の正鴬な牛命力をどん
酵素とは、生物の細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で、物質の
合成や分解、解毒、エネルギー供給など、全ての生命活動に関与している.
酵素なくして生物は生きていけず、また、酵素は使えばなくなってしまう消
耗品である。私たちも日々の食事を糧に、酵素を体内で作っているが、何も
しないで常に充分な量を保てるわけではない。
しん谷健康法にそった食事改善をすると、生命力そのものである酵素が補充
される。同時に、酵素を消費する生活も改善してもらうので効果は倍増する。
こうして活性化した免疫細胞が、ガンを抑えてくれると私は考えている。
しかし限界もある。ガンが末期まで進行してしまうと、体内機能が低下し
きっており、外からいくら酵素を補っても、効率良く働くことはできないからだ。
私のガンについての見解と治療は、ほかにも、一股的にいわれていること
と違う点があり、そのひとつに転移する理由があげられる,ガンが、なぜ転
移するかといえば、普通は、リンパ腺や血管を通してガン細胞が他の臓器に
運ぱれ、そこで増殖するからといわれている、しかし私は、ガンが生活習慣
病である以上「どこかにガンができたということは、腫瘍にまで成.長してい
ないガン細胞が全身に生まれている」と考えている。無数のガン細胞は時限
爆弾のように全身に仕掛けられ、その人の遺伝や生活習慣などによって、時
間差でガンとなっていくのである,例えば、食品添加物や農薬を使って育て
られた食物ばかり食べていた人は、まず、解毒作用に関わる肝臓に生まれた
ガン細胞がガンとなるだろう.
このように考えると、転移に気付かず原発病巣を切除してしまうと、転移
部分のガンが急成.長を始めるというのも合点がいく。ただでさえ弱った体か
ら、ある部分がごっそりなくなってしまえば、免疫力はますます低くなり、
他に生まれたガン細胞がガンとなってしまうだろう。.
よって、私のガンの手術では、原発病巣をリンパ腺や血管まで含めて広範
囲に切除する一般的な方法はとらない。ガンを残すことよりも、リンパ腺を
なくすことによるダメ―ジの方が大きいと考えるからだ。私の臨床例では、
どん消耗してしまっているのです。健康に長生きできる人というのは、
体内酵素を正常に維持できる人なのです。
私はこのことをおよそ三〇年前からいっていて、私自身も体内酵毒を浪
費しない生活を実践しています。三年前に皮膚の年齢検査を受けたので
すが、二十代の肌だと。ウソではありませんよ〔笑}肌がきれいなのは
腸もきれいな証拠です。

Q 最後に、健康を気遣うみなさまにメッセージをいただけますか。

A 私の医者としての大きな役割は、この健康法を病気の人たちだけではな
く、未病の人たちにも実践してもらい、全ての人が幸せで健康な人生を
送れるように説くことだと考えています。
人の体というのは全てがつながっていて、歯が一本抜けただけでも、体
全体がおかしくなってしまいます.ちょっと親指を怪我しただけでも、
活動が阻害されるでしょう。体の一部分が良いからとか、そういうこと
ではないのです。体全体が健康であって、自萄の生活が正常に行われる.
体内に酵素が充分にあって、初めて、自分の健康は保たれます。
予防にまさる医学はない、これが私の信念です。               終

知って得するコラム 米国が認める酵素療法
 
アメリカではFDA{食品医薬品局=日本の厚生労働省
に当たる機関〕の主導によって、多くの慢性病治療に
酵素療法が導入されています。なかでも大きな役割を果
たす酵素のサプリメントは、休調を整え、病気を予防す
るだけでなく、老化の進行を遅らせる効果も知られてい
ます。
食事やサブリメントによる酵素の補給は、体調不良を改
善させ、心身に活力をみなぎらせる大きな働きを担って
いるのです。
大腸内周の半分から三分の二がガンに侵されていた人も、原発病巣を取り除
いた後、抗ガン剤ではなく酵素が効率良く働けるサプリメントを処方したと
ころ、転移も再発もなく健康を取り戻すことができている。

気軽に「胃薬」を飲んではいけない

薬は基本的に毒であるという話をしたが、日本人にとって、胃薬は身近な
薬の一つではないだろうか。最近では、胃酸の分泌を抑える薬が人気のよう
だ。しかし、胃は非常に強い酸があってこそ正常に機能する器官であり、胃
酸を抑えてしまうことは、体に次のようなダメージを与える、
第一に、下痢やさまざまな病気を引き起こす。
食事のたびに胃に入ってくる、何千億ともいわれるバイ菌の大部分を殺し
てくれるのが胃の中の強酸である.ところが、胃酸を抑えたことにより、バ
イ菌が胃を通り、その中に毒性の強いものがあれば、下痢などの病気を引き
起こす原因となる。
第二に、消化不良を起こす。
消化酵素というのは、食物を分解し、体内に栄養素を吸収させる働きをす
るが、胃酸が抑えられてしまうと、活性化させることが充分にできなくなり
消化不良を起こす。
第三に、ビタミン、ミネラルの吸収が阻害される。
充分な胃酸がないと、ビタミンや鉄やマグネシウムなどミネラルの吸収が
阻害される。胃の切除手術をした人が必ずある程度の貧血を起こすのは、こ
のためである。
第四に、免疫力が低下する。
胃酸の"分泌を抑えると、腸内の細菌バランスが崩れてしまう。人間の腸の
なかには、約百兆の腸内細菌が住みついていて、その中善玉菌と悪玉菌の
バランスが腸内環境の良しあしを決めている。消化不良のまま腸へ進んだ食
物は、本来なら腸で消化吸収されるはずが、食ベカスとして腸に残ってしま
↓←左下へ
               
う。腸内の温度は、真夏に匹敵する37度近くで、カスは腐敗、異常発酵し
てしまう。これによって悪玉菌が異常に繁殖し、免疫力が低下するのである。
第五に、萎縮性胃炎を進行させ、胃のポリープや胃ガンになりやすくなる。
胃の粘膜には、絨毛という小さな突起があり、そこから胃酸が分泌され
ているが、胃酸を抑え続けていると、その絨毛の機能が低下し短くなってい
く。これが、粘膜の萎縮といわれる状態である、粘膜の萎縮が進むと、萎縮
性胃炎へと移行し、胃酸の分泌が少ないため、ピロリ菌や雑菌の温床となり
やすく、最終的に胃ガンを発生させてしまう。ピロリ菌感染が、必ずしも
胃ガンに直結するわけではないが、増殖を防ぐことは賢明だといえる。以上
の理由から、安易に制酸剤を含む胃薬の服用は避けるべきである。
そのためには、胃薬を飲みたくなるような胸やけが起きない食生活をして
ほしい。胸やけというのは、食道に胃酸が逆流してくることで生じるので、
防ぐには、胃の中のものが逆流してこないようにすれぱいいのだ。そのため
には、暴飲暴食とたばこ、アルコール、コーヒー、濃いお茶などを控えるこ
と、また、夕食は小食にして寝る四、五時間前には終え、胃を空にして寝る
ことが大切である。
もともと食道というところはアルカリ性になっていて、酸には弱い場所で
ある。そのため人は普段から、胃酸が上がってくると、無意識のうちにアル
カリ性の唾を飲み込むことで、逆流してきた胃酸を洗い流している。しかし、
たぺすぎや消化不良によって、唾では対応しきれないほどの酸が上がってく
ると、食道にただれができてしまう。そこにさらに胃酸が来ると、痛みや不
快感を伴う、胸やけが起きるのだ、胃薬を飲むとそれがひいていく感じがす
るのは、逆流している胃酸が抑えられるからである。食道炎は、食道ガンの
原因にもなる。
ほんのすこしの心がけで、あなたの体は守られるのだ。⇒
第2章 健康の鍵は酵素

生命活動には全て酵素が関与している

その人の健康を映し出す鏡ともいえる胃腸であるが、良い胃相、腸相の人
は酵素がたくさん含まれている食物を多く摂っており、悪い胃相、腸相の人
は酵素を浪費する生活を送っていることが分かった。つまり、体内にある酵
素の量が、ほうふであれば健康な状態を維持でき、不足していれば病気を引き起
こし、老化を早める原因となっているのである.。
人の体を作っている酵素は、大きく分けて三つである。体内酵素(体のな
かで作られる〕である代謝酵素と消化酵素。そして、外部から取り入れられ
る食物酵素(人の食べる物に含まれる〕のだ。
代謝酵素は、細胞の新陳代謝、免疫力の向上、解毒などあらゆる生命活動
に関わるもの。消化酵素は、食物を分解し、体が吸収しやすい状態の物質
に変えるもの。食物酵素は、生の食物に含まれている酵素で、その食物その
ものを消化させるものである。
私たちの健康をつかさどる鍵となる体内酵素だが、ひとりでに次ぐと作ら
れていくわけではない。また、一生の間に作ることのできる体内酵素の総量
は、個人個人によって限界があることがわかってきた。酵素は使えばなくな
る消耗品なので、体内酵素の総量は減るばかりだ。そして、それが尽きたと
きが命の終わるときなのである。(エドワード・ハウエル博士の説)
では、体内酵素を増やすとともに、限りある体内酵素を無駄なく有効に使
うにはどうすればいいのか。この答えこそ、新谷健康法の根幹となっている。←↓左下
第一に、酵素を補給すること。
酵素の豊富な食物を食べてほしい。これらは自分自身の食物酵素で消化を
進めるので、消化酵素の分泌を最小限に抑えることができる。
また、酵素の豊かな食事を摂ることは、腸内環境を整え、善玉腸内細菌を
増やし、それらが体内酵素を作りだすことにつながる。人の体内で働いてい
る五干種以上の酵素のうち,腸内細菌が作りだしているものは三千種といわ
れている。
実は、いくら酵素の豊富な食物を食べても、その酵素がそのまま吸収され
て人の体内で働くわけではない。ほとんどは消化の過程で分解され、腸から
吸収されてしまう。酵素として吸収されないが、先ほどの理由により、酵素
の豊富な食事をしている人は、体内酵素の保有量が多いのである。
第二に、酵素の消耗を防ぐこと
体内酵素を消耗する三大要因は消化、解毒、ストレスである。浪費しない
ように、暴飲暴食をせず、アルコールやタバコなど毒素を体に取り入れない
生活を心がけ、便秘を防ぎ、ストレスをさけること。
第三に、酵素を活性化させること。
適正な体温を維持し、良い水を飲み、幸せを感じ、規則正しい生活を送る
ことが、酵素の活性化につながる。酵素が活性化するのは三七度前後で、ま
た、人は幸せを感じていると免疫細胞が活性化することが分かっている。良
い水に関しては、後で詳しく説明したい。

人の体内には五千種以上の酵素があるが、これほどまでに種類の多い理由
は、それぞれの酵素が一つの働きしかしないからである。たとえば、同じ消
化酵素でも「アミラーゼ」はでんぷん、「ペプシン」はタンパク質にしか反
応しない。これら酵素は、必要に応じて体内で作られるといわれているが、
細胞内でどのように生成されているかは、まだ明らかになっていない。⇒

私は、多量のお酒を飲み、肝臓でアルコール分解酵素が大量に消費される
と、胃膓で必要な酵素が足りなくなるといった、体の特定の場所で特定の酵
素が大量に使われると、他の場所でも酵素が足りなくなるという事実から、
ある仮説を立てた。
それは、最初から特定の酵素が作られるのではなく、まず、どのような酵
素にも姿を変えられる酵素の原型が作られ、それが必要に応じて作り替えら
れ必要な場所で使われているということだ。そしてこの酵素の原型を「ミラ
クル・エンザイム」と私は名づけた。「ミラクル・エンザイム」の存在を考
える理由に、人の体には耐性ができることがあげられる。

例えぱお酒を飲むと、吸収されたアルコールは肝臓に集められ、アルコー
ル分解酵素によって分解される。この分解速度は人によって違っていて、お
酒が強いといわれる人は、肝臓に多くの分解酵素を持っており速度が速い。
しかし、お酒に弱い人でも少しずつ飲んでいれば、かなりの量を飲めるよう
になる。これは、肝臓でアルコール分解酵素が頻繁に使われたことから、肝
臓で多くのアルコール分解酵素が使えるよう、体が変化していくのであるし、
今日、世界的に注目を集めている酵素だが、研究は途上の段階にあり、ミ
ラクル'エンザイムの存在も私の仮説でしかない。しかし、私が集めた膨大
な臨床データは、この説を見事に裏付けるものとなっている。また、最近で
は細胞内で働く酵素で多様性に働く酵素も次々と発見されている。

「命」あるものを食べる

現在の栄養学の骨子は「カロリーの摂りすぎを控え、
栄養バランスのとれ←↓左下
た食事をする」であり、酵素の文宇はない。しかし、カロリーが適量で、ビ
タミン、ミネラル、タンパク質などの栄養が足りていても、酵素が含まれて
いなければ、生物は命を育むことはできない。

しん谷健康法では基本的に、酵素を多く含むものを良い食物、酵素が少ない、
またはなくなってしまっているものを悪い食物と考えている。もっとも良い
のは、ミネラルをたくさん含んだ肥えた土地で、化学肥料や農薬を使わずに
育てられたものを、収穫してすぐに食べるということである.
野菜、果物、肉、魚といったどのような食物でも、新鮮であればあるほど
酵素の量は多い,新鮮なものがおいしいのは、酵素がたくさん含まれているからだ。
自然界を見渡してみても、動物たちは本能的に酵素を求めていることが分かる。
ライオンなどの肉食勤物は、獲物を捕まえたとき、必ず酵素の宝庫である。
内臓から食べ始める、ウサギは自分の一度目の糞を食ぺるが、これは未消化
のエサとともに酵素を再吸収しているからだ。また、植物のほとんど育たな
い極寒の地で暮らすエスキモーも、アザラシを捕らえると真っ先に内臓を食
べる。犬は人の口をなめたがるが、これも唾に含まれる酵素を欲しがってい
るからである。
私たちは、動物たちと違って食材を調理して食べる。酵素は熱に弱く、調
理すれぱするほど失われていく。四八度で酵素の破壊が始まり、七〇度でほ
ば全滅してしまう。ペットフードなどの加熱したものを食べているペットに
は、野生動物にはないガン、糖尿病、アトピーなどの病気がある。こういっ
た問題は、人の食事にも当てはまる。しかし、何でも生で食べることはでき
ないので、熱を加えるときは短時間にするなど、酵素をできるだけ壊さない
調理法を行うことが大切なのである。⇒
水をたくさん飲むと風邪を引きにくくなる

血液の流れ、リンパ液の流れなど、私たちの体には絶え間ない流れがあり、
その全てに水は関係していて、水の少ない体は健康を維持することができない。
六〇〜七〇%と、人の体はほとんどが水でできており、全ての細胞は水で
満たされている。水は私たちの体内で様々な働きを担っているが、もっとも
重要なのは、血液の流れを良くし、新陳代謝を促進することである。良い水
は、細胞内にたまった老廃物や毒素を素早く排出し、腸内細菌や体内酵素の
活性化を促すのだ。

そのため、水をあまり飲まない人は、病気にかかりやすい。
身近な例でいえば、良い水をたくさん飲んでいると風邪を引きにくくなる。
気管支や胃腸の粘膜など、バイ菌やウイルスが侵入しやすい場所が潤って
いると、免疫細胞の働きが粘膜の表面まで活性化するからである。
では「良い水」とは、どんな水だろうか。
水道水には、消毒に使われる塩素のほか、発ガン物質が含まれていること
は広く知られている。これらの物質については、安全上の基準が決められて
いるが、水道水に毒が含まれていることは事実である。水に塩素を入れると、
水の中で大量の活性酸素が発生する。活性酸素とは、体をサビ付かせて、ダ
メージを与える物質で、微生物をこうやって殺しているのだ。しかし、これ
では水そのものも酸化してしまう。酸化したものが体内に入ると、活性酸素
を作りだす原因となって、さまざまな健康被害をもたらす。また、水道水を
沸かして使うことも注意してほしい。沸かすと、発ガン物質などの有害物質
が三倍にも増えるどころか、酸化も進んでしまうのだ。飲み水でなくても、
体にとって毒であることには変わりない。例えば、十五分間のシャワーで、
体内に吸収される塩素の量は、一リットルの水道水を飲んで吸収する量と同
じなのである。←↓左下
結論からいうと、良い水とは「化学物質に汚染されていない、還元力(他の物質
の酸化を防止する作用)の強い水」であり、条件として次の八つがあげられる。

1 塩素を含まず酸化していない。
2 水のクラスター(分子)が小さく、細胞に吸収されやすい。
3  還元作用{抗酸化作用)を持つ。
4  水のPH(水素イオン指数)が8.0以上で弱アルカリ性。
5  力ルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がバランスよく含まれている。
6  酸素と二酸化炭素が適度に含まれている。
7  酸化カルシウムの量が少なく、適切な硬度である。
8  活性酸素を除去する活性水素を含んでいる。

これらを満たすものとしてのお勧めしたいのは、電解還元水である。これは
浄水器を通して得ることができる。市販されているミネラルウォーターの
部も該当するが、全てをそれにするには手間もコストもかかることと、ぺッ
トボトルのまま長くおいておくと、還元力が次第に低下していくことからも、
浄水器を取り付けるのが良いと思われる。
また、飲む量と飲み方であるが、人間が一日に排泄する水分量は、約二・
五リットルにもなるといわれている、食物にも水分は含まれているが、そう
考えると一日一・五リットル位の水を飲むことである。腎機能が正常であれ
ば水のとり過ぎや病気にはならない。
飲むタイミングは起床時と昼食、夕食の一時間前に必要量三分の一ずつ。
こうすれば、食事の時問には水は腸の中に入っているので、胃で水がいっぽ
いで食事が食べられなくなることはない。食事中に飲むことは消化酵素を薄
めてしまうので、コップ一杯ほどにするのが良いだろう。
よく、お茶やコーヒーで水分を摂っているという人がいるが、水分は水で
摂ることが大切である。水でない飲料は、多飲すると水分を補給するだころ
か、脱水を起こす原因になってしまうからだ。これらの飲料に含まれる糖分
やカフェイン、アルコールなどは、体から水分を奪い、血をドロドロにして
しまうことを覚えていてほしい。⇒
第3章 病気にならない食生活

日本食が健康食として世界的な注目を集めたきっかけ

肉を食べなければ筋肉が育たないというのはウソである。肉食動物の代表
であるライオンは立派な筋肉をもっていると思われがちだが、実際は草食動
物である馬や鹿のほうが、はるかに発達した筋肉をもっている。ライオンは
持久力でかなわないことを知っているから、草食動物を捕えるときに長々と
走りはしない。
そして、肉を食べなければ体が大きくならないというのも現実ではない。
草食動物の象やキリンは、ライオンや虎の何倍も大きな体をしている。
実は、日本でも根強く残る「肉こそ活力の源」という考えは、アメリカが
国をかけて食事改善政策をとる前の、間違った食生活からきているのである。
一九六〇年代当時、アメリカは国そのものが破産してしまうはどの巨額な
医療費に悩まされていた、医学の進歩にもかかわらず、増え続ける心臓病や
ガン"この深刻な国家事情を打破するため、上院に「国民栄養問題アメリカ
上院特別委員会」が設立された。全世界から、当時最高峰の医学、栄養学の
専門家が集められ、数千万ドルの国費を投じて「食事と健康・病気の関係」
を調査したのである。
結果、一九七七年、発表した上院議員の名前を取って「マクガバン・レポー
ト」と呼ばれる報告書が出された。そこには「諸々の慢性病の原因は肉食中
心の誤った食生活がもたらした「食原病」であり、決して薬では治らない」
そして「我々はすぐさま食事の内容を改善する必要がある」と断言されてい
たのである。
そして、マクガバン・レポートでもっとも理想的な食事として定義したの
は「精白しない穀類を主食に、季節の野菜や海藻類、動物性タンパク質は小
さな魚介類から少量」といった元禄時代以前の日本の食事だったのだ。
近年、日本食が健康食として世界的な注目を集めるようになったが、それ
は、このレポートがきっかけだったのである。↓←左下
六〇年代のアメリカの食卓では、ステーキのような高タンパク・高脂肪の
食事が並ぶのが当たり前であった。タンパク質は体を構成するもっとも基本
的な物質で、体を作るうえでとても大切な栄養素である。そのため、動物性
タンパク質を多く摂ることが、良いとされていたのだ。ただし、動物性タン
パク質をたくさん食べると人の成長が早くなるのは事実である。最近の子供
たちの成長スピードが速いのは、動物性タンパク質の摂取量が増えたためだ
と考えられる。しかし、成長を速めるというのは、言い方を変えれば、老化
を速める
ということである。お肉をよく食べる人は、これを覚えておいてほしい。
こうして、一九八○年代からアメリカ人の平均的な食生活は変わり、
一九九○年代以降、ガンの死亡率は減少傾向にある。禁煙策を推し進めたこ
とも効を奏した。約二五年間に渡るアメリカの変化を見ても、健康は食習慣
と生活習慣によって作られることが分かる。

歯の数が何をどれだけ食べればいいのか教えてくれる

しん谷健康法の食事バランスでは、植物食と動物食の割合が「八五対一五」
になるように指導している。人の体は、他の動植物と同じようにタンパク質
から構成されているので、動物食が一五%ではタンパク質が少ないのではと
思われるかもしれないが、心配はいらない。穀物と雑穀類、豆類、野菜、キ
ノコ類、果物、海藻といった植物食にもタンパク質は多く含まれている。
私は、人の遺伝子ともっとも近い遺伝子(九八・七%が同じ)をもつチン
パンジーの胃腸を内視鏡で見たことがある。彼らの胃腸は人ととても似てお
り、そして何より驚いたのは、実にきれいな胃相、腸相をしていることだ。
チンパンジーの食事内容は、九五・六%が植物食で残りのわずか四・五%が
アリなどの昆虫を主とした動物食。彼らは魚すら食ぺない。
野生動物にとって、病気にかかることは死を意味する。彼らは、食が自分たち
の命を養うものであることを本能的に知っているのだ。そして、動物た
ちの歯の構成と食事バランスには深い関係がある。これは、多くの先人たち⇒

が主張してきたことである。私は自然界のルールに従い、冒頭の一八五対
五」という数字を、人の「歯」の数から導き出した。
歯というものは、その動物が、どのような食性をもっているかということ
をよく表している。肉食動物の歯は、肉をかみちぎるのに適した、先のとがっ
た。人でいう「犬歯」のような歯ばかりだ。これに対して、草食動物の歯は、
植物をかみ切るのに適した、薄<て四角い、人間でいう「門歯」のような歯
と、かみ切った植物をすりつぶすための、臼のような歯「臼歯」である。
人の歯の数は全部で三一本(親知らずを含む)。門歯一前歯)が八本、犬
歯が四本、臼歯が二〇本だ。つまり、動物食を食べるための犬歯が「四」な
のに対し、植物食を食べるための歯は、門歯と臼歯の合計「二八」である。
この「七対一」という歯の割合を「そのまま植物食と動物食のバランスに
当てはめたのが「植物食を八五%、動物食を一五%」という食事バランスな
のだ。そして,次の二点に注意してほしい。

一 植物食と動物食のバランスは、八五対一五
二 全体としては、穀物を五○%、野菜や果物を三五%、動物食は.五%
三 全体の五〇%を占める穀物は、精製していないものを選ぶ

私たちも、自然の理にかなった、食の基本に立ち返ることが大切なのである。

動物性タンパク質は「肉」より「魚」で摂る

動物食を多く摂り続けていると、確実に健康を損なう.動物性脂肪や動物
性タンパク質をたくさん摂ることによって、活性酸素や過酸化脂質(油のサ
ビ)などの毒素が体内に大量に発生するなど、健康被害が起こるからだ。
そして、同じ動物食であっても、肉より魚を摂る方がはるかにいい。
なぜなら、肉と魚の脂肪には大きな違いがあるからだ。肉の飽和脂肪酸は
体に悪く、魚の不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げるなど体に良いとい←↓左下
われるが、より分かりゃすい考え方がある。それは人の体温を基準にして、
それよりも高い体温の動物の脂肪は悪く低い動物の脂肪は良いということである。
牛や豚、鳥の体温は、人よりも高い三八・五から四〇度。鶏の体温はそれ
よりも高く四一・五度。こうした人より体温の高い動物の脂肪は、その温度
でもっとも安定する。そのため、彼らより体温の低い、人の体内に入ったと
きには固まってしまうのだ。この脂のベタつきが、血液をドロドロにしてし
まい、こういった血液は、血管の中で停滞したり詰まったりする。私はこれ
を「血が汚れる」とよんでいる。
一方、魚は変温動物なので、通常の状態であれば、人よりも低い体温をし
ている。よって、彼らより体温の高い人の体内に人ると、その脂肪は溶けて
液体になる。魚の脂が血液をサラサラにするといわれているのは、このためである。
肉と魚の摂りかたの違いは、腸相の違いにも表れてくる、それは,魚中心
の食事をしている人は、どんなに腸相が悪くても「憩室」ができることはな
いということだ。
憩室とは、腸壁にできるポケットのようなもので、そこに毒素がたまり、
ポリープやガンの原因となる。いわゆる医学書には,肉であれ、魚であれ、
乳製品であれ、「食物繊維」のないものを多く摂取していると憩室ができる
とされている。食物繊維とは、人の消化酵素で分解できない難消化物のこと
で、不足すると便の量が減り、便秘の原因となる。しかし、私の臨床経験で
は、肉はあまり食べないが魚はたくさん食べているという人の腸は、
痙攣(けいれん)や腸壁のかたさは見られるものの、憩室まではできていない。
また、現代の栄養学では、動物性タンパク質は理想的なものが多いとされ
ている。しかし、どんなに良いものであっても、必要以上の摂りすぎは良く
ない。特に動物性タンパク質の過剰摂取は、冒頭のような害を体にもたらす。
人の、日あたりのタンパク質の必要量は、体重一キログラムあたり約一グ
ラムとされており、体重六〇キログラムの人なら、一日六〇グラムで充分で⇒
ある。しかし、日本における成人男子の平均摂取量は八四・九グラムという
データもあり、明らかにとりすぎである。週剰に摂取したタンパク質は体にいろ
いろなダメージを与え、最終的には、多量の水分とカルシウムを道連れに、
尿として排泄される、この問にも、大量の酵素が消耗されているのだ。
こう考えていくと、タンパク質を摂るには、植物性タンパク質も摂りすぎは決して
よくないが、動物性脂肪がなく食物繊維が豊富なことから,植物性タンパク質を
主に、足りない部分を動物性タンパク質、中でも魚で摂ることが賢明だといえる。

体を守るビタミン・ミネラル

ビタミンとミネラルは、アミノ酸も含めて、微量栄養素といわれている。
微量といっても、体にとって不可欠な栄養素を意味する。
また、ビタミンとミネラルは補酵素(酵素の働きを助ける〕ともいわれる。
補酵素とは、体内酵素の活性になくてはならないものであり、健康維持や
病気の予防、精神的バランスを保つうえで、非常に重要な役割を担っている。
不足すれば、体全体の機能が低下してしまう恐れがある。
今日は、環境汚染やストレスなどの聞題にあふれ、体の中では大量の活性
酸素が発生している。その解毒のために、体内酵素はどんどん消費される.
これら休内酵素の解毒作用をさまざまな形で助け、活性酸素に対抗して酸化
を防止するのが、ビタミンとミネラルなのだ。
抗酸化作用に関与する、ピタミンとミネラルの働きは次のようなものである。

ビタミンA・・・・・ガンを予防し、活性酸素を排除。
ピタミンB・・・・・生活習慣病を予防。
ビタミンC・・・・・強力な抗酸化作用。
ピタミンE・・・・・細胞の老化の防止。←↓左下
マグネシウム・・・・・体内酵素の活性化。
硫黄・・・・・活性酸素や有害物質などの毒素を中和。
亜鉛・・・・・体内酵素の生成の補助。
鉄・・・・・・血液、免疫、成長に必要不可欠。
これらは、鉄がビタミンBの代謝を促進することや、マゲネシウムがピタ
ミンCの代謝に必須であることなど、相互に関係しあって働く。またビタミ
ンは、全てのビタミンが必要量とれていて、初めて充分に活性が発押される
という性質をもっている。単一のビタミン、ミネラルを大量に摂取しても、
他のピタミンが不足していると、摂取したものが排出されてしまうのだ。
私たちは、食事からビタミンとミネラルをとり人れるが、現代の食品は加
工、精製されたものにあふれ、これらが不足しがちになっている。
このように考えていくと、ビタミンとミネラルは、バランスの良い「マル
チサプリメント」でとることをお勧めする。

第4章  腸内環境の整え方

人間は微生物と共に生きている

人の腸内には、約三百種、約百兆個、重さにして約一〜一・五キログラム
もの腸内細菌が住みついている。細菌たちは、体内に侵入してきた毒素の排
除や、免疫力の活発化など、いろいろな働きをしてくれている。中でも、もっ
とも重要といえるのは、体内酵素の多くを作ってもらっていることである。
人の体内で働いている五千種以上の酵素のうち、約三干種を作り出している
のだ。
腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、中間菌の三つに分類される。
一般的には、体に良い働きをするものを善玉菌、害をもたらすものを悪玉
菌とよんでいる。善玉菌というのは、抗酸化酵素をもっている菌で、乳酸菌
などがあげられる。活性酸素(病気や老化の原因となる、体をサビつかせる、
すなわち酸化させる物質)が腸内に発生すると、自ら死んで体内の抗酸化酵⇒
素を出し、中和してくれるのである。対して悪玉菌は、不消化の肉類などタ
ンパク質を腐敗させて毒素を作り、免疫力を低下させて病気になりやすくする。
そして、腸内細菌の大多数を占める中間菌は、周りに善玉菌が多ければ善
玉菌に、悪玉菌が多ければ悪玉菌になるという性質をもっている。
よって、善玉菌と悪玉菌のどちらが多いかによって健康状態は変わってく
る。
二つの菌のバランスは常に一定に保たれているわけではない。健康を維
持してくれるのは善玉菌なので、善玉菌が優勢である腸内環境を作ることが
大切である。酵素をほうふに含んだ食物を摂るように指導する理由の一つは、
善玉菌が増えて、酵素の原型たるミラクル・エンザイムを作り出してくれるからだ。

健康な人の腸内にも悪玉菌は存在し、善玉菌が悪玉菌と同じくらい、また
は多くなるようバランスをとって共存していると思われる。どちらの菌が優
勢なのか見分けるには、便や便通の状態を見ることだ。基本的に、食べた物
は一二時間〜二四時で排泄される。便秘や下痢を繰り返すなど、便が気持
ちよく出ないのであれば、それは悪玉菌が優位に立っている証拠である。ま
た、おならや便に悪臭がある場合も同じだ。
これは先に述べたように、悪玉
菌が不消化物を腐敗させ、有毒なガスを出させているからである。
しかし、このことは、不消化物を早く体内から出すために、異常発酵を起
こしてガスで腸を刺激し、排泄を促しているとも考えられる。なので、私は
悪玉菌も必要だからいるのではないかと思う。大切なのはバランスであって、
悪玉菌も増えすぎなければ、健康維持のために必要な細菌なのではないだろ
うか。
私たちは微生物とともに生きている。美しい空気の中にも一センチ四方に
約一万匹もの微生物がいるといわれている。一万メートル位深い海の底に魚
の死骸が堆積していないのも、海の中の微生物たちが分解しているからだ。
人の体の中心にある腸、そこに住む腸内細菌と呼ばれる微生物たちに、私た
ちは多くのことをしてもらっている。←↓左下
人は悪玉菌を嫌うが、悪玉菌が増える腸内環境を作り出しているのは自分
自身である「腸内細菌は体内酵素と同じく、年齢とともに善玉菌が減ってく
る。そして悪玉菌が増えるのだ。食習慣や生活習慣に気を配り、善玉菌を優
勢に保って、活動的にしておくことが大切である。

善玉菌が繁殖する方法

健康維持のためには、善玉菌が優勢な腸内環境を保つことが大切であるが、
腸内環境を良くするには、常在乳酸菌(=自らが生まれながらにして持って
いる乳酸菌)を増やすことが最も効果的といえる。
乳酸菌とは、善玉菌の中で最も体に有益な働きをしてくれるもので、糖を
発酵して乳酸を作る菌の総称である。乳酸菌には多くの種類があり、よく知
られているビフィズス菌やラクトバチルス菌もその一つだ。腸内細菌は、酵
素の生成のほかにも、さまざまな免疫に関わる働きをしてくれているが、中
でも乳酸菌は、免疫機能を活発化させることによって、ガンなどの病気から
体を守ってくれている。
腸内での酵素の生成を増やし、免疫力や抵抗力を高めるには、乳酸菌を繁
殖させることが大切であるが、乳酸菌は年をとるとともに減少していく。ま
た、食生活の乱れ、タバコ、アルコール、医薬品、使秘などによる腸内環境
の悪化、生活環境の汚染によっても乳酸菌の数は減っていくのだ。細菌とい
うのはとてももろい徴生物なのである。
乳酸菌を減らさず、繁殖する環境を作るためには、酵素を豊富に含んだ食
物、食物繊維を多く含んだ食物をとることも大切だ。食物繊維は、未精製の
穀物、海藻類、野菜、豆類、きのこ類に多く含まれている。
ヨーグルトを食べるといいといわれているが、ヨーグルトの乳酸菌は常在
乳酸菌ではないので、腸内に定着するには個人差があると思われる。また、
ヨーグルトは牛乳で作られたものでなく豆乳で作ったものがよい。
何十兆という乳酸菌を効果的に増やすには、良い食事、良い水、正しい排
泄など、総合的な事がらが大切なのである。これらの良い習慣を続けていけ
ば、自然と腸内環境は整い、体内に良い循環が生まれるようになる。そうす
れば、月に一度くらいのアルコールや肉食もフォローできるようになるので
ある。⇒


第5章 健康寿命を決める生活習慣

酵素は使えばなくなる消耗品

体内酵素の主な働きは、健健康維持のための体の修復、そして消化、解毒で
ある。酵素が、病気の部分や、古くなった細胞などを元の状態にするように
使われることで、体は正常な状態を保つことができるのだ。
よって、消化と解毒に体内酵素を使いすぎるのは、健康被害を招く原因と
なる。少食が体に良いといわれるのも、消化に使われる酵素を節約できるからだ。

解毒に酵素が浪費されてしまう、最悪の生活習慣の代表は「たばこ」と「ア
ルコール」である。たばこを吸ったり、アルコールを飲んだりすることによっ
て、体内には大量の活性酸素が発生する。そして、それを中和するのは、抗
酸化物質であるSODなどの抗酸化酵素だ。たばこを吸うとビタミンCが破
壊されるというのは、ビタミンCが抗酸化物質の一つだからである。
たばこの害というと、肺にタールがたまることがよく知られているが、同
じように深刻な健康被害を覚えておいてほしい。それは、全身の毛細血管が
収縮してしまうことである。血管の収縮によって,水分は体に行き渡らず、
新陳代謝は悪化する。水分が行き渡らないということは、水分とともに運ぱ
れるはずの酸素や栄養素が細胞に補給されず、それと入れ替わりに排泄され
るはずの老廃物や腐敗物も出て行かないことである。たばこを吸っている人
は、皮膚に特有のどす黒さが表れるが、これは皮膚細胞にたまった汚れと毒
素なのだ。皮膚は見えるので分かりやすいが、実際には、体中の毛細血管の
尖端のいたるところで同じことが起こっているのである。
アルコールも同様のことがいえる。少量のアルコールは血行が促進される
という人もいるが、本当のところはそうではない。アルコールによって血管
が広がるのは二時間程度のことだ。急激に血管が広げられたことによって、
体はリバウンドとして血管の収縮を行ってしまう。
また、たばことアルコールは非常に習慣性が強い。禁煙や断酒に苦労して←↓左下
いる話はよく耳にするであろう。これが最悪の生活習慣という最大の理由である。
現代人の生活は、電磁波や環境汚染など活性酸素を発生させる多くの要因
に囲まれていて、体内酵素を消耗しがちである。酵素は使えばなくなってし
まう消耗品で、しかも、無尽蔵に作られるものではない。毎日貯金をしてい
くように大切に貯めて、無駄遣いをしてはいけないのだ。長期に渡って大量
に浪費していれば、早々と無くなってしまう、酵素の貯金が底をついたとき、
それは死に他ならない。
体内酵素の消耗を少なくするには、いかに消化と解毒に使わないようにす
るかが重要なのである。

現代人のあるべき姿

現代人の食生活や生活・環境の中で病気にならないようにするには、酵素の
補給、酵素の無駄遣いの防止、酵素を活性化する習慣が必要である。そのた
めには、次にあげた事項が重要となる。

「酵素の補給」
一 酵素の含まれている物を食べる。

「酵素無駄遣いの防止」
一 毒素をためないような生活を心がける(たばこやアルコール、加工食品
  を控え、良い食事を摂る)。
二 便秘を防ぐ。
三 何事もポジティブに考え、ストレスをためないようにする。

「酵素を活性化する習慣」

一 現代食で不足しがちな栄養をサプリメントで補う。
二 適正な休温を維持し,酵素が働きやすい環境を整える。
三 良い水を飲む。
四 幸せを感じる。
五 規則正しい生活を送る。⇒
現代生活の中では、多くの毒素が体内に存在する。例えば、喫煙や飲酒に
よって活性酸素が発生する。加工食品や過食による消化不良も、腸内に腐敗
物が残り、毒素を生じさせる。また、加工食品などに含まれる化学物質も体
にとっては毒だ。体は、これらの毒素を解毒してくれるが、その時に大量の
酵素が消費される。毒素が増えれば、さらに大量の酵素が消費され、酵素不
足を招いてしまう。

そのため、本来、必要な部位で酵素が不足し、様々な不調を感じるように
なる。同時に、病気に対する抵抗力や免疫力も低下するので、病気になりや
すくなるのである。
また、体の冷えは、万病のもと といわれている。若い女性を中心に低体温症〔平
熱が三十五度以下〕が増えているが、酵素三十七度前後で活発に働くので、
低体温になると活動が低下し、不調を感じるようになってしまう。
体を冷やさないようにするには、冷房の使いすぎや冷たい飲み物を控え、、
たばこやアルコールなど血流を悪化させる習慣を改めることだ。また、運動
や入浴で体を温めるほか、体を中から温める。
遠赤外線温熱器の使用も効果が期待できる。

健康と、長寿を願う、全ての人が 、これらの健康法を、実践して、効果を感じて
いただけれぱ、これほど嬉しいことはない 。本書が、一人でも多くの人の、健康
作りに、役立てれば、さいわいである 。


新谷(しんや)弘実、 略歴です。
1935年.福岡県生まれ.順天堂大学 医学部卒業後、渡米し、胃腸内視鏡学
のパイオニアとして活躍、世界で初めて.しんや式と呼ばれる大腸内視鏡の挿
入法を考案し、開腹手術することなく大腸内視鏡によるポリープ切除に成
功、医学界に大きく貢敵する。日米でおよそ35万例の胃腸内視鏡検査と10万
例以上のポリープ切除を行っている、この分野の世界的権威。
現在.アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授および
べス・イスラエル病院内視鏡部長のほか、前田病院(元赤坂胃腸科クリニック)
半蔵門胃腸クリニックの顧問などを兼任。              しんや健康法
知って得するコラム 米国が認める酵素療法
 

アメリカではFDA{食品医薬品局=日本の厚生労働省

に当たる機関〕の主導によって、多くの慢性病治療に

酵素療法が導入されています。なかでも大きな役割を果
たす酵素のサプリメントは、体調を整え、病気を予防す
るだけでなく、老化の進行を遅らせる効果も知られています。
食事やサブリメントによる酵素の補給は、体調不良を改
善させ、心身に活力をみなぎらせる大きな働きを担って
いるのです。

知ってて得するコラム 主食が肉のエスキモーはなぜ太らない?

エスキモーや原始的な生活をしている民族は生肉を食べ
ています。ネブラスカ州オハマのレビン博士は、北極圏
で3000人のエスキモーを調査しましたが、肥満の人は
たった1人しかいませんでした。エスキモーたちは大
量の脂肪をとっていましたが、生の脂肪にはリパーゼと
いう酵素が含まれていて、脂肪の消化を助けています。
そのため、高血圧や動脈硬化などの病気に、なりにくいのです。
知って得するコラム セレブがはまったローフードダイツトとは

新しい健康法やダイエット法が次々に登場するアメリカ
で、いま「健康のための究極のダイエット」としてト
レンドになりつつあるのが、ローフードダイエットロー
(Raw)は生もの、ダイエットは痩せるためではなく
"健康になるための食事法"を意味し、「加熱をせず、生
のものだけを食べる健康法」ということになります。

有名ファッションデザイナーのダナ・キャランが20キロ
近くの原料に成功したり、女優のテミ・ム―アをはじ
め多くのセレブが取り入れています。
新鮮な野菜や果物には、体の代謝のためになくてはなら
ないビタミン・ミネラルをはじめ、抗酸化作用や抗がん
作用などのある食物成分、消化活動の負担を軽減する食
物酵素などが豊富に含まれています。

しかし、こうした食品を加工、加熱するとビタミンが損
失し,最も重要な酵素`(食物酵素)が失われてしまいます。
生の食品を摂取するからこそ、生命力が高められ、健康
的なダイエットも可能になるのです。
知って得するコラム 酵素を豊富に含むフルーツや野菜

タンパク質分解酵棄「ブロテアーゼ」

バパイヤには、タンパク質を分解する「パパイン」(ブ
ロテアーゼの一種)が含まれている。この酵素は消化を
促すだけでなく、中性脂肪の分解を助けて体脂肪の蓄積
を防ぐ働きもある。

タンパク質分解酵秦「ブロテアーゼ」

パイナップルには、タンパク質を分解する「プロメライ
ン」(プロテァーゼの一種)が含まれている。この酵素
には、タンパク質を分解したり、肉をやわらかくしたり
する働きがある。調理するときは生のまま使うと良いだろう。

でんぷん〔炭水化物〕分解酵毒「アミラーゼ」

バナナには、でんぷんを分解し、体のエネルギー源であ
る糖を作る消化酵素が豊富に含まれている。バナナが黒
くなるのは、自分自身の消化酵素によって消化を進めて
いるからである。

脂肪分解酵素「リパーゼ」

みそや納豆などの発酵食品には、食べたものの脂肪の分
解を助ける。脂肪分解酵素が豊富に含まれている。また、
この酵素は内臓脂肪や皮下脂肪の燃焼を助ける。
知ってて得するコラム
オラウータンの食べたバナナは胃に入る前に消化を始めていた


野生のオランウータンには唾液中に消化酵素はありません。オランウータンが
バナナを食べると、噛み砕いて飲み込みます。飲み込んだバナナは胃の直前
で留まり,バナナの食物酵素によって事前消化が始まります。そして事前消化が
すんだ食べ物は胃に移動し、本格的な消化が行われます。
本格的な消化の前に事前消化が行われているので、スムーズな消化が行われ
るのです。さらにオランウータンは、消化不足だったものを盲腸にとどめ、ここで
さらに食品の中の酵素を使って消化を進めます。野生動物は生食をすることに
より、食品の中の酵素を十二分に活用しスム―ズな消化・吸収を行っているのです。

知ってて得するコラム
 酵素は「消耗品」だということを忘れずに!

人間が生きるために必要不司欠な酵素は、使えばなくなる「消耗品」です。
ですから体内酵素は消耗原因を断ちきることと、増やすことが重要です。

酵素を捕給する
@ 酵素の含まれている生食&発酵食品を食べる。
酵素の消耗を防ぐ。
@ 毒素をためないような生活を心がける(タパコ,飲酒、加工食品など)。
B 便秘を防ぐ。
B ストレスを避ける。
酵素を助ける{活性化)
@ 現代食で不足しかちな栄養をサプリメントで補う(酵素・補酵素など)。
A 適正な体温を維持、酵素を活性化させる。
B 良い水を敢む。
C 幸せを感じる。
D 規則正しい生活をおくる。
                                 お疲れさまでした。