フォトショップで描き方講座

服の塗り方

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 ■0.服の塗り方 もくじ

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 1.セルぼかし塗りとは?

 2.ベースの作成

 3.セルぼかし塗りのコツ

 4.影入れ1

 5.影入れ2

 6.薄布系パーツの塗り方

 7.全体の微調整の仕方

 8.完成イメージ

 ■1.セルぼかし塗りとは?

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 ここ最近、ぱっと見ではアニメ系の絵柄なのに、自然でリアルな絵を多く見るようになりました。
 よく観察すると、セル塗りとぼかし塗りをうまく取り合わせていることがわかります。

●セルぼかし塗りとは?

 セルぼかし塗りとは、セル塗りとぼかし塗りの合わせ技です。 セル塗りはアニメ調な絵、ぼかし塗りはリアル調な絵に向いています。
 ペンツールでパスを置き、そこから選択範囲を得てブラシで塗るのが基本です。 他にも、まずパスで塗りつぶしを行い、消しゴム等でぼかすといった方法もあります。
 この講座は、前者の塗り方について説明していきます。

●セルぼかし塗りに向いているパーツ

 セルぼかし塗りは、アニメチックな下絵でも、ちょっとリアル感をもたせたいとき(右図)にピッタリな塗り方といえま
セルぼかし塗りの例
す。 また、一定かつ不安定な流れがあり、この流れが髪のような線でない、面である場合、つまり服や布を塗る方法に向いてます。
☆ポイント:
 主線段階の話ですが、服のシワの線は最小限に留めておきましょう。 セルぼかし塗りはエッジがはっきりしているので、主線の線が邪魔になることもあります。

☆注意:
 セルぼかし塗りはセル塗りの応用なので、流れを無視して適当に塗ると、かなりおかしな仕上がりになってしまいます。 感覚的にちょっと難しい塗り方だと思っておいてください。


【参考サイト】
ただいま募集中です。(自己推薦も受け付けます。)

 ■2.ベースの作成

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●色塗りの前に・・・ (図A・図B)

 まず、ベースを作成します。下地以外のレイヤーはすべて見えなくしておきましょう(図A)。
 レイヤーを新規作成(服)し、1、1P、2、2P、3と新規レイヤーを作成しながら(図B)、 レイヤーをクリッピング(メニューより、レイヤー→クリッピングマスクを作成)していきます。 また、レイヤーはすべて乗算モードにしておくようにしてください。
 これを1グループとし、下地の色分けをした数だけグループ作成をしておきます。

●ベース(基礎)の作成 (図C・図D)

 服レイヤーをアクティブにし、下地から服の部分の色を抽出します。 メニューより、選択範囲→色域指定とし、許容量を0にして、OKします。 下地の選択した色が選択範囲で囲われます。
 次に、塗りたい服の色を選択し、メニューより、編集→塗りつぶしとして服レイヤーを塗りつぶします(図C)。 別グループも同様にして作業します。
 すべて完了したら、ベースの作成は終了です(図D)。
ベースの作成

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 ■3.セルぼかし塗りのコツ

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●セルぼかし塗りの基本的な塗り方 (図A・図B)

 まず、ペンツールでパスを置き(図A)、パスパレット下部にあるアイコンから選択範囲を得ます。
 ブラシ入れは、選択範囲のふちをかすめるようにします(図B)。 このようにすると、片面の境界線ははっきりと、もう一方の境界線をぼかすことが出来ます。 この二面性をうまく使って大な流れを作っていきます。

●全体の流れの作り方 (図C・図D)

 境界線がはっきりした面にははっきりした面と、ぼかした面にはぼかした面とを向き合わせると、 流れをうまく表現出来ているように見せることが出来ます(図C)。
 はっきりした面とぼかした面が交互に向き合う場合は、流れが固定されてしまい、鱗のように見えてしまいます(図D)。
☆ポイント:
 服のように、不安定かつ一定な流れをもつものには、影入れする方向や向きをしっかり考える必要があります。 塗る前にある程度流れを把握するようにしておきましょう。
 髪の塗り方にあったような、ガイドラインの作成や影指定をしておくと、後で楽になるでしょう。

光源の位置と影の関係

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 ■4.影入れ1

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 まずはセルぼかし塗りでシワを入れていきます。
 実は、影のすべてをセルぼかし塗りで入れるわけではなく、シワの部分のみ入れていきます。
 立体による影は肌同様にぼかし塗りで入れていきます。

●シワの影を入れる (右図・下図)

 最初ははシワを表す主線を探しましょう。 主線はシワの流れそのものだからです。
☆注意: 
 主線が適当だと色を塗るとき苦労します。下絵段階で流れのイメージをつかんでおきましょう。

 まず、パスを置き、パスパレット下部にあるアイコンから選択範囲を得ます(右図A)。
☆ポイント: 
 影を主線からちょっと離すと、最後の仕上げで縮小するなどしたときにハイライトが綺麗に出てきます。

 1Pレイヤーをアクティブにして、選択範囲のふちをかす
シワの入れ方
めるようにブラシを入れていきます(右図B)。
 次に、2Pレイヤーをアクティブにして、さきほどより濃い色をやや狭い範囲に塗ります(右図C)。
 次に、主線に沿ってパスを置き、さきほどと同様にして塗っていきます(下図A)。
 このように、シワを表す主線を起点にして、次々とシワを入れていきます(下図B〜D)。
シワ入れの流れ

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 ■5.影入れ2

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 シワが塗れたら立体の影を入れていきます。 塗り方は肌の塗り方と同様の、ぼかし塗りです。

●立体影を入れる (右図・下図)

 ベースである服レイヤーをアクティブにして、透明部分を自由選択ツールで選択します。 次に、メニューより、選択範囲→近似色の選択とし、選択範囲→選択範囲を反転とします(図A)。
 選択範囲を取れたら、1レイヤーをアクティブにし、薄い影を入れていきます。 肌(1段目)の影入れと同様に、凹凸のことは深く考えず、影のあるところをすべて塗ります(図B)。
 次に、2レイヤーをアクティブにし、少し暗い部分や堀の深い部分(下乳やマント、鎧の陰、布の境目など)を塗ります。 色は先ほどより濃い色を選択しておきます(図C)。
 最後に、3レイヤーをアクティブにし、光源の光がほとんど届かない深い部分を塗ります。 かなり濃い色を選択しておきましょう(図D)。
☆注意:描画モードが乗算なので、あまり濃い色を重ねすぎると全体の色あいが重くなります。
ぼかし塗りで立体の影を入れる

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 ■6.薄布系パーツの塗り方

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☆注意:
 主線を取り込んでそのまま絵に使用している描き方の場合、 薄布系パーツだけ主線を分離しておく作業が必要になります。

●薄布系パーツのポイント (図A・図B)

 基本的な塗り方は服の塗り方と変わりませんが、 各パーツのレイヤー配置(手前に見えるものほどレイヤーは上に配置する)が重要です。
 例えば、いつも通りのレイヤー配置(塗ったパーツの上に各主線の塊を配置)では、主線だけが浮いているおかしな絵になってしまいます(図A)。
 つまり、半透明ということで、後ろのパーツが見えている点に気をつける必要があります。 今回のような場合、足や靴、下着の主線レイヤーより上に薄布を塗ったレイヤーが配置されてる必要があります(図B)。
奥のパーツの主線が見えているパターン
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 もう少し単純な構造で説明します。

●主線は今のままで不透明度を下げる (図A・図B・図E)

 最初に、a〜dの円があったとします(図A)。 奥行きは、円aが一番奥で、次に、b、c、dと手前に見えています。
 レイヤーは、奥の円から順にa〜dの中身、a〜dの主線と配置されています(図E)。
 では、レイヤー配置はそのままにして、この中の円cの不透明度を75%に下げてみます。 すると、主線の見えない円aと円bが透けている状態になります。
 ぱっと見よさげですが、主線が太い場合は特に、主線がない分薄くなって見えるので妙な絵になっています(図B)。
☆ポイント:円cに重なる円aと円bの主線は主線調整の段階で消さないようにしておきましょう。

●主線を管理してレイヤー配置に気をつける (図C・図D・図F)

 次に、透けている部分の主線を残し、レイヤー配置はそのまま(図E)にして、この中の円cの不透明度を75%に下げてみます。 すると、今度はそれほど透明度がないわりに、妙に主線だけが目立った絵になります(図C)。
 この段階で問題を解消するには、レイヤーの配置を変える必要があります。 今回の場合は、円cレイヤーをc主線レイヤーのすぐ下に配置してやります(図F)。
 すると、円cの下に透けるパーツのすべてが納まるので、主線も中身をなんとなく透けているいい感じの絵になります(図D)。
ただ単に半透明にした場合は・・・
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 ややこしい説明が続きましたが、いよいよ本題です。

●薄布系パーツの作成手順 (図A・図B・図C・図D)

 まず、主線作成段階では薄布系パーツの存在は無視します(図A)。 つまり、薄布系パーツの主線は作成しません。
 次に、薄布系パーツ以外のパーツを全て塗ってから、薄布系パーツの主線を作成します(図B)。 「手前に見えるものほどレイヤーは上に配置する」法則に従って、適切なレイヤー配置を心がけてください。
 次に、ベースを作成します。 薄布系パーツの奥にあるパーツはすべて見えなくしておきます(図C)。 そして、薄布系パーツの主線レイヤーのすぐ下に、新規レイヤー(薄布系パーツのベース)を作成します。
 最後に、薄布系パーツの色を選択し、塗りつぶしツール(オプションのアンチエイリアス、隣接にチェックをいれておくこと) で薄布系パーツを塗りつぶします。
 この段階でおかしな状態になったときは、レイヤー配置を間違えていないか確認してください。
☆ポイント:
 異常がある場合、主線がギザギザになって見えることがあるので、見つける目安になります。

 異常なしの場合は、下地の作成のときと同様に、穴埋め作業をし、完成したらレイヤーの不透明度を若干さげてやります(今回は45%)。 すべてのパーツを見えるようにすると、半透明な服が出来たことが確認できます(図D)。
半透明パーツの作成手順
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 ベースが完成すれば、あとは服の塗り方とほとんど変わりません。

●薄布系パーツの塗り方 (図A・図B・図C・図D)

 まず、すべて乗算モードで、新規レイヤー(1、1P、2、2P、3)を作成します。 今回はクリッピングはしません。
☆注意:クリッピングすると、ベースの不透明度にあわせて影も薄くなってしまいます。
 レイヤーが作成できたら、まずシワを塗ります。 1Pをアクティブにし、パスを置いて、選択範囲を得てブラシを入れます。
 このとき、影がベースからはみ出た状態ですが、あとでまとめて消すので気にせず塗ります(図A)。 2Pも同様にして塗っていきましょう。
 シワが完成したら、1P、2Pのはみ出し部分を消去します(図B)。
☆ポイント:消去手順/色を置いてないところを全て選択して消去する
 ベースレイヤーをアクティブ化 ⇒ 色を置いてないところを自由選択ツールで選択  ⇒ メニューより、選択範囲→近似色の選択  ⇒ 1P、2Pレイヤーをアクティブ化 ⇒ メニューより、編集→消去(BackSpace)

 最後に、シワの不透明度を適度に調節(今回は65%)してシワは完成です(図C)。
 シワの次は、立体の影入れをします。 1レイヤーをアクティブにし、選択範囲→選択範囲を反転とし、ブラシで影入れします。 2、3レイヤーも服の塗り方と同じ要領で塗っていきましょう。
 最後に不透明度を調整(今回は50%)したら、完成です(図D)。
立体の影入れ

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 ■7.全体の微調整の仕方

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 一通り完成したら、最後に全体の微調整を行います。

●光学調整 (図A・図B・図C)

 まず、服関連のレイヤー(主線は含まない)以外すべて見えなくしておき(図A)、 服関連のレイヤーのすぐ上に新規レイヤー(T服)を作成しておきます。
 次に、Altキーを押しながら、メニューより、レイヤー→表示レイヤーを結合として、表示部分をスタンプします。
 描画モードを乗算モードにすると、全体の色が濃くなって深さが出ます(図B)。 さらに、このレイヤーを複製し、描画モードを覆い焼きにすげると、布のツヤが出ます(図C)。
☆ポイント:効果がきついときは不透明度(塗り)を下げます。

●暗いシーンに対応する (図D・図E・図F)

 もし色が鮮やか過ぎる場合は、各レイヤーの彩度を下げます(メニューより、イメージ→色調補正→彩度を下げる)。
 乗算モードのレイヤーの彩度を下げると色が暗くなり(図D)、 覆い焼きモードのレイヤー(複製レイヤー)を見えるようにすると、暗い状態でツヤが出ます(図E)。
☆ポイント:他のパーツでも同様にして色を落とすことができます。
 細かい調整が終了したら完了です(図F)。
全体の微調整

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 ■8.完成イメージ

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●完成イメージ (図A・図B)

 薄布系パーツなし(図A)と、薄布系パーツあり(図B)です。
 塗るのが少々面倒でも、薄布系パーツがあると、絵に深みが出てきて面白くなりますよね。
完成イメージ

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